Yeti-file.03 なんなん母さん事件
母のオカルト告白はいつも突然で脈絡がありません。
ブログ記事のネタを探していたら、突然母から着信がありました。
「あのねー、変な夢を見たんだけど…。
夢占いをググっても載ってないし、いい夢か悪い夢か分からないんよ〜。
いい夢なら3日は黙っておれってばっちゃが言ってたの。だけど悪い夢なら困るから話すね。」と、
どう考えてもヤバめの鳥肌の立つ警告夢ですやんな話をした挙句、即切りしようとしました。
「オイ!ちょ、待てよ!」と抗議をしたところ、おもむろに昔、水死した伯母の話をし始めました。
「ヒキさんの奥さんって覚えとる〜?」
私には性格が「ヒキガエル」のようだという理由で「ヒキさん」と呼ばれる伯父がいます。
「ヒキガエルみたいな性格」という、想像を超える不可思議パワーワードが気になって仕方ありませんが、ハイハイと相槌をちゃんと打ちます。
その「ヒキさんの奥さん」は私の父の姉なのですが、生まれつき体の弱い大変おとなしい人だったそうです。
身体が弱いので、親(私からすると祖父母)が心配し、わざわざお見合い相手を探してもらって、九州出身のヒキさんと結婚しました。しかし、
「ヒキさんのお母ちゃんだかおばあちゃんも、イエティ家の誰か(多分祖父)と縁談があったが、その時は断った」
という、ウルトラミラクルカミオカンデくらい意味不明な理由で、まあまあ結構な嫁いびりをされたらしいです。
なんだかんだあって、伯母さんは池で亡くなりました。しばらく探したけれどなかなか見つからず、やっと見つかったそうです。
「ヒキさんは◯殺じゃないって言い張ってたけど、お母さんは自◯だと思う。」
えぇぇぇーー。普通にドン引きなんですけど…。どこから突っ込んでいいのか分からない。
母の話はまだ続き、伯母さんが発見された後、49日らへんで夢を見たそうです。
夢の中で、母はバス停に立っていました。
しばらく立って待っていたら、やがて母の前にバスが一台止まりました。
外見は普通のバスで、母も普通に地面に立っていましたが、バスの中は水でいっぱいで魚が泳いでいたそうです。
ぽにょ〜。
その魚が泳ぐバスの中に、青白い顔をした、おかっぱ頭の伯母さんが前を向いて、ちょこんと座っていたそうです。
そして、ゆっくりと振り返った伯母さんと目が合ったとき、
「あぁ、伯母さんは成仏してないんだな。」と思ったそうです。
そしてさらに続けました。
「その後、何年かして、ひきさん亡くなったが〜?」
伯父は火事で焼死しました。当初は寝タバコと言われましたが、のちに漏電からの失火と判明しました。
「お母さんな、アレは伯母さんが、つまりヒキさんの奥さんがやったと思うんよ〜〜」
意味が分からない。すごく分からない。
分からないから、タロットに聞いてみました。
あまりなトンデモな内容なので書きませんが、
この世でカルマとか言われるようなものを表すカードが出ました。
いわゆるよく無いことをすると、その分何かしらの形でエネルギー(お金・体力)を失ったり、同じような体験をしたりする、ということがあったようです。
書いていてふと気づいたけれど、水死の伯母と焼死の伯父、水が最初で、次が火で、「水火既済」の卦じゃないの?
易はこの世の要素を表す8つの卦のうち、2つを上下に組み合わせて、64個の卦からできています。
それぞれに名前がありますが、「水火既済」は63番目の卦です。事が完成する。男女の結婚。または完成からの崩壊という意味があります。
また、上下を入れ替えてみると、「火水未済」は64番目の卦、海上の朝日、危難を犯しても光明を求める、男の受難、不和からの調和などの意味があります。
あんなこんな出来事を通して、また次の生では立場を変わり、人として成長していくんですね。
人間だもの。
うーーーん。水死と焼死で、こんなの跳満じゃない。なんなん母さん。
この話をするきっかけになった、腹の立つ警告夢の話は、また別の機会にできたら良いなと思っております。
ではでは、それではまたお元気で。
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