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Yeti-file.07 遅いよ母さん事件

ウミサチは占いをしています。かといって特定の宗教に心臓は捧げておらず、
クリスマスには教会に行ってみたいと思い、近所の氏神様への初詣の屋台でいか焼きが食べたいと思い、
お盆にお墓参りに行かず怒られ、ディ○ニーランドの抽選前に祈りを捧げるという宗教観で生きています。

年末実家に帰省したある日のことです。


ウミサチの実家にはホームメイド感にあふれた神棚があるのですが、ふと気になって見ていると母から思わぬ神棚のいく末を託されてしまいました。

「私(母)が死んだら、神棚には近所の氏神様の他に、「おどくうさん」という神様がおられるので〇〇の〇〇さんという所に返しに行ってほしいの」と、いうことでした。
ちなみに母の言うおどくうさんは、ググってみたところおそらく「おくどさん」であると思われます。


これは…..私が面倒くさくてほったらかしたら、訳がわかんなくなってネットの怖い話によくあるやつになってしまうんでないのー?……それもよくない……?? 不思議大百科に応募できます!

妄想に耽る私に構うことなく、母の思い出のダカールラリーが始まります。


父という人は、私に輪をかけた無神論者でオレ教で生きていました。


しかし、「家を建てたから神棚を作る」ということになった時、興が乗ってしまい、材木店で立派な板を買ってきて神棚を作り、拝んでくれる方に頼んで神棚に神様をお迎えしたそうです。

その夜、父イエティは仕事に行く夢を見ました。

いつも通りにコーヒーを飲んで、車に乗って仕事に走り出します。

すると車の上に何かがいる。何かがいるなーと思いながらも仕事場へ向かって走る。

しかし、まだ何かついてくる。
うん?と思って見上げると、車の上数メートルの高さでピッタリとついてくる、立派な燕尾服を着た男の人が飛んでいるのです。

父は夢の中で、「おどくうさんじゃっ!!」と思ったそうです。

結局、仕事場に着くまで自動追尾システムでついてこられ、帰り道まで送っていただいて、その後神棚に入られたそうです。

えーーーーー。これ、ほったらかしたら、めっちゃダメそうなヤツじゃないですか…。本気やん。


「まあ、そのまま祀るかどうかは好きにしたらいいから、後はしっかりよろしく。」と締め括られました。
シンジラレナイ!

そして、ちょっと途方に暮れた気分の私に、母は容赦無く続けます。

「そうそう、それとね〜、あんたが生まれた時にまた別のよく見てくれる拝み屋さんに見てもらったんよー」
えーー。拝み屋さんって、そんなにちょいちょいみてもらうものなの?


生まれたら見てもらうのってインドじゃね?と気になったのでありますが、話はお構いなしに飛んでいきます。そう、ここはダカールラリーだから。


「そしたら、『まあ頭は悪くない(失礼しちゃう)。幼稚園の先生とか弁護士とか向いているねぇ(へーーって!なれねえよ)けど、この子は家から出したら死ぬよー』って言われたのよぅー。本当にねぇ、びっくりしたわよー。」

え……。


そうなのです。イエティは中・高校生の頃から一人暮らしを夢見て、ずっとNHK「ひとりでできるもん」を見て勉強してきました。
キャベツの千切りも切れるし、靴下もちゃんと干せるし、クッキングのモノマネもできます。

一人暮らしをしても、死にはしないはず。アイマイミーマイン♪ 夢とマインちゃんを見ていました。

しかし実際は、実家にいた頃は大したトラブルには合いませんでしたが一人暮らしを始めてから結婚するまでの約4年間で、肺炎を拗らせて髄膜炎でICUにお世話になったり、事件に巻き込まれそうになったり、もう一回別件で死にかけたり、ちょいちょいカモられたりで、ちょっとデンジャラスでドキドキする毎日でした。


え? いま言う?この流れで言っちゃいますの??   


…遅いよ…母さん。


今回は、占いは未来を良くするために、災難を回避するために使って欲しいな(涙)というお話でした。
あと、お家によく知らない神様がいらっしゃったら、ぜひ!わかる人がいるうちに聞いてみてくださいね。


正直じいさん的マインドでいたら、きっと良い事(ご褒美)があると思います。神様は人間が自分(神)のことをちゃんと考えてくれる気持ちが嬉しいみたいです。ワールドでた!


ではでは、それではまたお元気で。

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