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もしかして凄いものを見ているのか。NOBROCKTV『はじめてのハイテンション芸 NTDシリーズ』

YouTube『NOBROCKTV』の『はじめてのハイテンション芸 NTDシリーズ』が大好きです。

面白さのベースは「見立て」であることは間違いないのですが(アダルトビデオのNTR=寝取られ)、肝はなんと「かわいい」という言葉が持つ破壊力なんですよね。様々な無茶や理不尽を経験してきたであろう芸人たちがこの言葉の前ではウブになり火照ってしまう。

ティモンディ前田もゾフィー上田もおそらく「かわいい」と口説かれたことなんて皆無のはず。ぼくだってない。というか日本中の男子は「かわいい」という言葉を自分に向けられたことがない。「kawaii」は日本を代表するカルチャーなのに日本男子の99%がバージン。受け手だったことは一度もない。

これは巨大な盲点でした。つまり、NOBROCKTV の『はじめてのハイテンション芸 NTDシリーズ』は日本の歴史上初めて「一般男性に "かわいい" を提供するシーン」を作っている可能性があります(男性アイドルを省くための一般男性表記)。しかも、そのプレイヤーがAV界のトップランナーであるしみけん。

そもそも「かわいい」と評されること自体が人生初体験なのに、百戦錬磨のしみけんに耳元で言われたら破壊力は抜群です。ぼくなら立っていられない。これまで自分とは無縁だった「かわいい」がある日突然自分に向けられる可能性。この恐怖、戸惑い、火照り、禁忌感。

これまで自分が立っていた地平がひっくり返ってしまう感覚。言葉にできない気持ち。出口のない感情。それらをエンタメで見せてくれているのが #NOBROCKTV の『はじめてのハイテンション芸 NTDシリーズ』だと思っています。一言でいえば新ジャンルなんですよね。まだ誰も見たことないような。

TVプロデューサーの佐久間宣行さんは新ジャンルを生み出す意欲と才能の人だと思っていましたが、まさか「AVの見立て × かわいい」で価値観をひっくり返されるとは想像もしませんでした。こいつ何言ってるんだ…とほとんどの人に思われるでしょうが、それでもいいのでぜひご覧ください。めちゃくちゃ面白いし、自分のよく分からない部分がゾワゾワするので。笑

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