「感情的な人」と「情的な人」
どんなときも「感情的」にならず、そこに集う人々のことをよく観察している。状況をできるだけ深く読み込もうとする。こうした態度を保っていると、クールな印象を放つ。
だがその人は、機械のようにそれを行なっているのではない。むしろ「感情的」な人より、よほど強い情動に身を焦がしている。
感情は、情動を解釈する形式だ。喜怒哀楽の激しい人は、情動を覚えるはしから、それに形式を与えて外在化してしまう。
情深くあれ、とは、感情的になれということではない。むしろ情動に安易な形式を当てがうことな