わかる!四柱推命の基礎の基礎講座6 『五行の関係』
こんにちは。
占いのいなば、稲葉千津です。
札幌で個人鑑定と占い講座をやっています。
わかる!
四柱推命基礎の基礎講座へようこそ。
第6回目の今日は、
五行の関係
について解説していきます。
ちなみに前回は、
十二支の基本
という内容でした。
リンクはこちらです↓
https://note.com/inabachizu/n/n72945828e285
今回も、
後半にまとめと宿題がありますので、
上手に活用して頂けたら嬉しいです。
では、
本題に入りましょう。
ここまで、
干と支の意味づけを簡単に解説してきましたが、
陰陽五行説ではもうひとつ、
五行の「関係」を重要視します。
「意味づけ」と「関係」は、
初級から上級まで、
四柱推命のなかではとても大切な考え方、
基本中の基本ですので、
しっかりと覚えてくださいね。
五行の関係は、
比和(ひわ)、
相生(そうしょう)
相剋(そうこく)
の3つのパターン、
5つの関係があります。
【比和(ひわ)】
木と木、火と火、土と土、金と金、水と水。
同じ五行同士の関係を
「比和」又は「同気」と呼びます。
同じ、対等、エネルギーが増える、
などの意味があります。
同じが良いではなく、
同じでなければならない、
同じでなくなると壊れる、
という強い意味になります。
例えば。
比和の関係の親子で、
子供が親の後を継いだ場合、
親以下の業績になることもなければ、
親以上の業績になることもないと解釈します。
自分と同等という意味で、
兄弟姉妹や仲間を表すこともあります。
【相生(そうしょう)】
生んだり生んでもらったり、
助けたり助けられたりする関係を
「相生」と呼びます。
生んだり助けたりするのは、
「生じる」又は「洩気(えいき)」
生んでもらったり助けてもらったりするのは、
「生じられる」又は「生気(しょうき)」
となります。
木が火を生み、
火が土を生み、
土が金を生み、
金が水を生み、
水が木を生み・・・、
ずーっと循環していきます。
「生じる」又は「洩気」とは、
木からみた火、
火からみた土、
土からみた金、
金からみた水、
水からみた土。
自分から生まれる、子供の存在、
と覚えて下さい。
生じる関係は自分から生まれますので、
自分のエネルギーが洩れる、減る、
と考えます。
生まれた側は増えます。
「生じられる」又は「生気」とは、
木からみた水、
火からみた木、
土からみた火、
金からみた土、
水からみた金、
自分を生んでくれる、親の存在、
と覚えてください。
生じられる関係は自分が生んでもらうので、
自分のエネルギーが増えます。
生んだ側は減ります。
【相剋(そうこく)】
制限したり、コントロールしたりする関係は
「相剋」、
制限を加えるコントロールするのを
「剋す」「財気(ざいき)」
制限を加えられるコントロールされるのを
「剋される」「剋気(こっき)」
と呼びます。
木は土を剋し、
火は金を剋し、
土は水を剋し、
金は木を剋し、
水は火を剋します。
「剋す」又は「財気」とは、
木からみた土、
火からみた金、
土からみた水、
金からみた木、
水からみた火。
「剋される」又は「剋気」とは、
木からみた金、
火からみた水、
土からみた木、
金からみた火、
水からみた土。
相剋では、
剋す側も剋される側もエネルギーが減る、
と考えます。
制限を加えあうとは、
一見悪いことのようですが、
木は茂りすぎると見通しが悪くなり、
火は強すぎると全てを焼き尽くし、
土が強すぎれば動きが止まり、
金が強すぎれば刈りすぎ働きすぎとなり、
水が強すぎれば洪水になります。
剋す剋される「相剋」とは、
必要で大切な関係なのです。
剋す相手は、
男性からみた女性の配偶者、
剋される相手は、
女性からみた男性の配偶者を
表すこともあります。
少々話が脱線しますが、
陰陽五行説や四柱推命は、
大変古くから伝わるものなので、
ジェンダーフリーではありません。
後日またふれることになりますが、
男は外で働き、
女は家を守って家族を支え、
子供は男の子が良い、
などの考え方が基本にあります。
生き方や考え方が多種多様となった現代では、
古い解釈をうのみにするのではなく、
現状に合わせることも大切です。
比和・相生・相剋は、
感情や決意などとは関係なく働きます。
では、今日のまとめと今日の宿題に続きます。
【今日のまとめ】
1五行の関係は、比和・相生・相剋
2比和・同気とは、同じ、対等、勢いが強まる、兄弟姉妹や仲間。エネルギーは増える。
3相生は木が火を、火が土を、土が金を、金が水を、水が木を生む関係。
4生じる・洩気とは、自分が生む、エネルギーが洩れる、子供。エネルギーは減る。
5生じられる・生気とは、自分を生んでもらう、エネルギーをもらう、親。エネルギーは増える。
6相剋は、木が土を、火が金を、土が水を、金が木を、水が火を制限する関係。
7剋す側も剋される側もエネルギーが減る。
8剋す・財気とは、制限すること、コントロールすること。男性から見た女性。
9剋される・剋気とは、制限されること、コントロールされること、女性から見た男性。
【今日の宿題】
意味を理解して図が書けるようになること。木を中心にした図だけでなく、火・土・金・水を中心とした図が書けるようになってください。
次回は四柱推命独特の重要な考え方、
旺相支囚休(おうそうししゅうきゅう)
について解説します。
お楽しみに。
今日も最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
では、また。
※追記※
四柱推命の歴史は大変古く、様々な流派、様々な解釈があります。今回の解説も、これが絶対正しい!という訳ではありません。いち解釈のひとつです。
もし機会がありましたら、他の解釈、解説にも触れて頂けたら、と思います。
そしてこのブログが、四柱推命に興味を持つきっかけになったとしたら、とても嬉しいです。
第一回目から読んでみたい方は、
こちらからどうぞ↓
https://note.com/inabachizu/n/nbef45270f336