きらり

きらりとした一瞬について。
誰しもなにかしら持ってるはず。
いつも忘れたくないような。

自分にとってのそれを残したい。

直近は、カラオケだなー。
友達の結婚式があった。
中学の部活の友達。
もう10年以上の付き合いになるのか。
部活のみんなでお祝いに行った。
おめでとう！！！！！！！！
ニヤニヤしてた。
周りもニヤニヤしてて。
女の子は泣いてたりした。
つつがなく披露宴が終わる。
二次会まで1時間強の暇があった。
繁華街をふらふらしてた。
キャッチの兄ちゃんに連れられてカラオケに行くことになった。
この1時間、ないし45分は、キラキラしてた。
クールぶったあいつも、歌うことが苦手なあの子も、恥ずかしがり屋な僕も！
みんなで歌ったよ。
目一杯のめかし込んだが崩れていく。
マイクなんていらなかったかも。

思い出したら泣けてきた。
ちょっぴり嘘。
泣いてみたいなー。

結婚式の２日後にその中のひとりと反省会をした。
はじめてお出かけをしたねと。
はじめて、お出かけをしたことがないことに気づいた。
旅行に行ったことがない。
居酒屋に行ったことがない。
ボーリングに行ったことがない。
買い物に行ったことがない。
映画に行ったことがない。
ご飯を食べに行ったのも部活の打ち上げくらいかなー。
もちろん、カラオケは初めてだった。
本当にテニスコートと僕の家以外なにもないや。
あんなに楽しいならもっと行っておけばよかったねと。
本当にね。
でも、それも楽しかったよ。

きらりとした一瞬を見返すと堪らなくなる。
囚われる。
溢したものの量が嫌でも目に映る。
拾えたものは丁寧に片付けておこー！
堪らないねー！

忘れられることは幸せだと思う。
その中で、残したいことがあるだなんて！
なんてことなんだ〜。
会うたびに同じこと話してしまうかも。
みんな優しいから許してくれるだろうなー。
全然話聞いてないかも。

あの日はいっぱいの予約した曲を残して部屋を出た。