奪う位置とプランB

完敗の今治戦。

本当に悔しい思いをした。

メンバーが前節と変わらないことから驚いた人も多かったかもしれないが、個人的には特に驚くことはなかった。

というのも以前那須大亮さんのYouTubeにて、ミッドウィークを挟む3連戦の場合2試合目は1試合目より体が動くと仰っていたのと、前節がイレギュラーな環境下での試合だったので、監督コーチも普通の環境でのこのメンバーでのサッカーを見たいのではないかと思ったからだ。

3連戦に備えて交代は多く使うと予想していたが、その通り結果として5枠全て使うこととなった。

試合後の監督へのインタビューで「プレスが遅くて、一回一回ぶつ切りのような守備だった。後ろ髪をひかれるようなサッカーをしていたらボールは奪えないと思う。前へプレスをかけることが全体的に弱かった。」「メンタルの弱さや戦術理解が低い。勇気をもってプレスをかけないといけない。(プレスをかけることで)『DFの背後をとられることが怖い。』という気持ちで戦っていると修正できない。」と仰っていた。

監督としては思ったように選手が動いてくれなくてもどかしいのかもしれない。ただ試合中の修正能力が低いこともあると思う。今治のスペイン人監督はことあるごとに大きな声で指示を出していた。言葉はわからなかったが、身振り手振りや選手の反応を見るに、たった数mのDFラインの修正や各選手の位置どり等を指示していたように思う。

一方讃岐は前に前にとかやや抽象的な指示が多いように感じた。


また今期やろうとしている前からの守備。正直なところうまくハマっているシーンは少ないと思う。

というか、それをもってどこでボールを奪いたいのか見えてこない。FWが直接相手DFからボールを奪うことを目的としているのか、コースを限定させサイドにパスが出たところで強度を高めて奪いたいのか。

これまでも前から追いかけることはあったが、よく飛び込んでかわされるとこを目にした。これじゃあボールなんて奪えない。かわされることによって数的不利は生まれるし、守備組織にギャップ(スペース)ができてしまい、相手に自由を与えてしまう。

奪いどころを明確にすることと、いつプレスいくのか明確にすること。

プレスについては、例えばCB間で横パスを行った瞬間なのか、SBからCBへ戻した瞬間なのか。チームによって基準は異なるが、讃岐からはそのスイッチのタイミングが見えてこない。

そしてプランBについて。

これは攻守どちらについても言えることであるが、まず自分たちがやりたいプランAが実行できなかった時にすぐにプランBに移行できるかどうか。またそのプランBがあるのかどうか。

今治戦で言えば、後半開始からの選手交代で変わった部分はある。特に攻め方なんかは右サイドで細かいパス交換からSBも上がってクロスなど。左ではハイボールやセカンドボール回収で改善が見られた。ただこれは人的要因で変わったのである。

できれば前半のうちに同じメンバーで攻め方を変えることをして欲しい。裏へのパスが浅いならもっと深い位置へ蹴り込む。裏がダメなら中間ポジションで誰か受けて、すぐ前向きのサポートする選手を走らせる等。まあもっと色々あると思いますが。

事前のスカウティングによりチームでどのように攻めるのかは方針があると思うが、それに固執し続けてもダメなものはダメやし柔軟性が必要になる。

これはプレーしてる選手も感じとる必要があるが、何より外から客観的に見ている監督、コーチが気づいて修正すべきものであると思う。

J1の大分やC大阪などといったチームはこういった試合中の修正能力が高いように感じる。


とまあ色々思うことがあるわけですが、プロである選手スタッフの方々は素人の私以上に考えていると思うので、どうか試合で見せていただきたいと思います。




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