リスタート

お久しぶりです。しばらくnoteの存在を完全に忘れていました。

さて、カマタマーレについてですが、みなさんご存知の通り現在開幕5連敗中です。

2試合終了後に上野山GM兼監督が退任。西村さんが暫定監督を2試合務めた後、ゼムノビッチ監督の就任が発表されました。

ゼムノビッチ体制の初戦も惜しくも敗戦となりました。

ただ中村駿太選手の気迫あふれるプレーやGKの高橋選手の復帰などポジティブな要素もあります。これからの巻き返しに期待したいと思います。

今回のタイトルの「リスタート」ですが、これは単に監督が変わったことを意味するものではありません。

現在J3でも断トツの最下位であるクラブとしてチームとして「リスタート」するべきだと思いこのタイトルにしました。

リセットという言い方もできるかもしれません。

まずは3カ年計画の見直し。これは早急に取り掛かる必要があります。おそらく内部では進行中であると思いますが、自力昇格の見込みがなくなった時点でファン、サポーターやスポンサーに向け発表することを期待しています。ここで求められるのはスピード感、そしてより具体的な現実性。この2点です。

2つ目にクラブとしてその存在をどう描いていくのか。

昨シーズンの新体制発表会において、クラブの理念、スローガン、掲げるサッカースタイルが発表されました。詳しくは下のURLで↓

ただこれらをどの程度実行できているのか、達成できているのかと聞けば多くの人がいい返事はしてくれないでしょう。サッカーはもちろんのこと、一社会人としての成長ももっともっとする必要があると思います。常に見られているというプロ意識が足りてないのでは?という話しをちらほら耳にすることもありますし。

また育成型クラブを掲げましたが、そのキーパーソンであった上野山さんがいなくなったことで影響はどれほどのものなのか。実績、経験値共にすごい方だったので彼のメソッド(やり方)がこれからの10年とても重要だったはずです。

その彼がいなくなった今、当初の計画、やり方を継続するのかどうか。具体的なイメージを持つ者がいなくなったことでこれについても見直しが必要かと個人的には考えてます。

先日の動画と重複しますが、育成型を謳う上でモデル、模倣すべきクラブは多く存在すると思います。

現在J1で台風の目の如く活躍してるサガン鳥栖。アカデミー出身の若い選手達チームの中心となって活躍しています。また街の規模等参考になる点は多々あると思います。(予算については見て見ぬふり)

サガン鳥栖はオランダの名門アヤックスと業務提携しており、その育成部門で働いていた日本人の方をチームに招くなど、そのエッセンスを十二分に取り入れ、かつオリジナリティーも含め今のチームを作り上げています。

そこで私が考えたのは、サガン鳥栖と業務提携を結ぶというものです。もちろんWin-Winでなければ成し得るものではありません。それについては、鳥栖で出場機会が少ない選手のレンタル移籍先としての地位を確立することです。また讃岐で活躍した選手を鳥栖へ送り出すというのもありでしょう。

そして讃岐には金コーチがいます。彼は過去に長年サガン鳥栖で働いており、人脈という観点では問題ないと思います。サガン鳥栖にアヤックスのエッセンスをもたらした白井裕之氏とは2シーズン共に仕事をしています。

以前某メディアにてインタビューの中でも仰っていた通り、おそらく今でもそのエッセンスを随所に取り入れてくれていると思いますが、コーチという立場上我慢を強いられることもあると思います。ただ今シーズンS級ライセンスを受講されるということで来シーズン以降楽しみにしたいと思います。

インタビュー記事についてはこちら↓

海外に目を向けても、参考になるチームは多くあると思います。以下footballistaの会員限定記事を参考に書いていきます。

例えばスペイン。スペインは欧州屈指の育成大国と呼ばれています。その理由は5大リーグの中で最も外国人依存率が低く、自国選手率が高いからです。

ソシエダなどといったバスク地方の4チームは多くの提携チームを持ちます。その中から優秀な選手をピックアップしたりするみたいです。乾選手でお馴染みのエイバルも1部に定着する2018年シーズンまでソシエダの提携クラブだったそうです。

これをカマタマーレで考えると、県内に唯一のプロクラブでありますし、競合するチームはありません。なので県下全域のチームと提携するべきだと思います。例えば高松大学や四国学院大学、多度津FCやアルヴェリオ高松、また高商や大手前高松や香川西などの高校と提携することによって、地元の選手や学生にもよりプロになれるチャンスが広がると思いますし、スカウトもしやすくなるのではないでしょうか。まあ育成の一端を県内各チームに担ってもらうという考え方です。

他にはセビージャ、ベティス、バルセロナ等はスクールを展開しています。(←これについては讃岐も取り組んでますね)

中でもソシエダは昨シーズンカップ戦でマドリー、バルセロナ、アトレチコなどの3強を退け優勝しました。

ソシエダはトップチームのメンバーのうち16人がアカデミー出身者となっています。(ちなみに讃岐においては澤田選手と武下選手の2名。県内出身は高木選手と武下選手の2名。)

アカデミーの80%を地元のギプスコア県出身者、20%をそれ以外の出身者で構成することと、彼らを育ててトップチームの最低60%をアカデミー出身者、40%をそれ以外の地域から獲得した選手で構成すること。アカデミーの80%対20%によってトップチームを60%対40%にすることが目標だそうです。

讃岐のイヤーブックによるとU-18は37人中24人が県内出身。約64%です。やや少ないかなといったところです。U-15、14、13についてはほぼ全員が県内出身となっておりいい傾向であると考えます。U-18に昇格できる人数が増えるとより良いですね。

またソシエダは方針として人間育成に力を入れています。これも讃岐は取り組んでるはずなので期待しておきます。

この他にも育成の理論などいろいろあるので気になる方はfootballistaの会員になることをお勧めします。

このように海外クラブから得られるものもたくさんあると思います。


3つ目はゲームモデルについてです。

讃岐は昨年「常に相手ゴールを目指し、 最高レベルのファーストタッチを駆使し、 ボールポゼッションを最高レベルで活用し、 そしてフェアープレーで勝つ!」というサッカースタイルを掲げました。

ただしそれが具体的にどういったものなのかあまりよくわかってません。そこで気になったのは讃岐にゲームモデルやプレー原則はどのくらい存在するのかです。

昨シーズン1年通して、また今シーズンの5試合からも感じ取ることができませんでした。なぜなら試合ごとに90分間の中でプレーの再現性を感じないことが多いからです。(私の分析力不足のせいかもしれませんが)

プレー原則って何?と思われる方もいらっしゃると思うのでクライフが掲げた8つのプレー原則を参考に記しておきます。

・パスの優先順位(横パスよりも、まずは縦パス)

・3秒以内の攻守の切り替え

・スペースを作り出す

・3人目の動きを作り出す

・数的優位な状況を作り出す

・1対1の状況を作り出す

・プロアクティブに守備をする

・守備の際、コンパクトにポジションをとる(±25m)

※『怒鳴るだけのざんねんコーチにならないためのオランダ式サッカー分析』(小社刊)より抜粋

といったものです。こういったチームの方向性、ベースを作っておくことで選手個人の判断をより簡潔にします。

これについては監督交代によって変わるものではなく、チームの根幹として置いておく必要があると思います。

おそらく近いものは存在するはずですが、よりブラッシュアップして試合で体現してほしいと思います。

他にも色々と書きたいことはあるのですが長丁場となりましたのでまた次の機会に。


私事ではありますが、肉体改造に励んでおりましたがここ2ヶ月さぼってしまいました。夏に向けて新たな気持ちでリスタートしたいと思います。

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