360度評価の書き方

会社で360度評価というのを実施している。
目的や詳細は下記リンク先がわかりやすい。

実際の360度評価の自由記述欄の文面を書くときに各人でバラツキが大きい。360度評価は評価される側だけではなく、評価書く側も書き方で評価を受けるものである。なので、上手く書けた方が良い。
正直、どんな書き方でも良いんだけど目的とエッセンスがわかっていると楽に良い文章が作れる。
自分はある程度テンプレート化しているので紹介。

前提

360度評価は自分の気持ちの書くのでは無い。相手の次の行動を促すための手段である。また、組織によって何が良い行動かは異なるので、会社組織のバリューなど示されているものが有れば、それを基準にしてあげると良い。

• 相手の次の（良い）行動に繋げる

• 会社のバリューと結びつける

また、360度評価自体はジョハリの窓という心理学モデルで言うところの、開放の窓を明示し、盲点の窓を開いてあげる作業である。

引用：https://www.kaonavi.jp/dictionary/johari/

書き方のポイント

• 2〜３個ぐらい良い点を挙げる

  • 褒めてその行動を強化する。「強み」を書く

  • 定量的・具体的に。最近の改善点を入れると一層good

• 期待する役割と将来像を挙げる

• 将来像と現在のギャップを意識しながら、次の改善点を挙げる

ウルトラマンの例

例えば、能力も高く成果も上げている人の例として、ウルトラマンについて360度評価（一般市民目線）をすると

ここ半年で3体の怪獣を倒すなど、地球を救う大活躍をしている。スペシウム光線など強力な能力を持っていて科学特捜隊からの信頼も厚い。特に最近では、倒した怪獣を地球外まで運ぶなど周囲の被害まで考慮した行動が出来ている点は、一般市民からは気づかれにくいが素晴らしい行動である。

怪獣を倒すという現在の成果は今後も継続してもらいたい。さらに、今後は地球人に一層信頼されるポジションを確固たるものにして頂きたい。

そのためにも、実行は難しいかもしれないが、建物などの施設被害を最小にすることを一層意識してもらえるとありがたい。
また、怪獣が現れたらすぐに駆けつけることや3分以上戦えるような持久力が付くとさらに安心感が増して信頼されると思う。
加えて、ウルトラ兄弟などに協力を呼びかけることで個人としてのパフォーマンス以上の成果を出すなどの仕組みづくりも期待している。

のび太の例

能力に伸びしろが大きく、成果も多くない人の例として、のび太に対しての360度評価（ドラえもん目線）をすると、

テストで0点を取るなど、今期も苦しい時期が続いているように見える。先生やママから怒られた際にはしっかり反省しているので、その反省を活かすと良いと思う。先生やママからは中々認められないかもしれないが、ジャイアンの理不尽な暴力には時には反発したり、得意のあやとりで女性陣と仲良く遊ぶ点はクラスメイトからの評判も高いと聞いている。
得意の射撃スキルは中々使う機会が少ないかもしれないが、ここぞというときに大切だと思っている。

「子孫のために立派な大人になるという」という目標に向けて、着実に良くなっているところも多いので、今後も継続して努力する姿を見たい。

暴力やいじわるに対してキチンと反発するマインドは素晴らしいので継続してもらった上で、秘密道具に頼り過ぎずに解決できると良い。
また、事故ではあると思うが、どこでもドアで風呂場に入ってしまうのは「しずかちゃんとの結婚」という目標から遠ざかっているように感じる。これは減らしていくチェック体制が構築できると良い。私もダブルチェック担当として動けるので一緒にやっていきましょう。
また、学校の宿題を忘れないように、私からもリマインドしていきます。勉強に関しても一緒に頑張っていきましょう。

バリュー

完全自由記述だと難しかったりするので、組織のバリュー（行動指針）や社是のようなベースを元にするとより一層良い360度評価が出来る。

上の例では一般的な書き方をしたが、実際に自分が書く際にはバリューをもとに各項目について、
・良い点挙げる
・期待する将来像
・将来像と現在のギャップから改善点
を挙げている。

ちなみにインターステラテクノロジズでのバリューは下記の通り。

インターステラテクノロジズのバリュー（2023年）

参考

サムネや動画タイトルは微妙だが、中身は参考になる動画のリンクを貼っておく。