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タンザニア旅 ① リアルアフリカの洗礼と入国についての諸々の話



タンザニアのダル・エルサラーム行きの飛行機を探したが直行便が無く、仕方なくエチオピア航空のエチオピア経由の往復チケットをとる。
3泊4日のザンジバルの旅。

トータル9時間半のフライトの末、朝方のダル・エスサラームに到着。
PCR検査の結果をスクショしたものを見せてゲートを通過、VISAの申請が必須の国ではあるが、空港到着後に簡単な手続きで通過する事が出来る。発行手数料は50USD。

タンザニアの通過はタンザニアシリング(TSh)ですが、ほとんどの場所で米ドルが主流の通過となっています。
(米ドルのみでも問題なく旅が出来ます。)
南アフリカがキャッシュレスだった事に比べると、カードを使える場所はかなり限られていて、現金文化が根強いです。
空港についたらまず米ドルかタンザニアシリングをキャッシングすることをお勧めします。

しかし、それ以上の南アフリカとの大きなギャップがありました。
それは「Uber」が無いこと。
事前に支払いが出来て、金額で揉める事もなく、評価を基にドライバーの信用度を量る事が容易なUberは本当に素晴らしいものでした。
しかしここからは自分達でタクシーを拾うしかありません。

空港の職員にタクシーを呼んで貰うも、いきなり高額な料金をふっかけてくる運ちゃん。
何とか交渉して値引きするも、足元を見られた感じでそこそこな金額を持っていかれる。


通勤ラッシュのダル・エスサラーム。



そのままダル・エスサラームにある最大の市場「カリアコマーケット」に到着。
もう本当に面くらいました。
舗装されてない泥と水溜り、ゴミだらけの町で人々が所狭しと露店を並べ、主に日用品を取り扱う店々に現地の人々が押し寄せる。
凄まじい熱気(実際に気温も30度を超え、湿度も高い)、前後左右で聞こえるスワヒリ語の会話。トランクを転がすアジア人が来るのはかなり場違いだったなと反省しました(笑)

カリアコマーケットは完全に現地の人々の為のマーケット。大量生産、薄利多売の消費のやりとりが主で、僕らが探すようなアフリカの伝統的な工芸品や生地などは全く無い場所でした。
逆にリアルなアフリカを感じるには申し分無い場所かもしれません。

初めて降り立ったダルの地で完全に萎縮しながらも、そのままザンジバルに渡る為のフェリー乗り場まで歩いて直行する事に。

しかし、フェリー乗り場に行くと今度は現地の人たちに絡まれまくります。「ザンジバルに行くのかい?こっちだ!」「チケットはまだなのかい?俺が全部案内してやるよ!」「お金なんていらないからついて来て!」こんな感じの人達4〜5人に囲まれながらチケット売り場に到着。ザンジバルまでのフェリーチケット(1人片道35USD)を何とか手に入れるも、途端にさっきの人達がチップを要求してくる。いや、いらん言うたやん。
まあこれがアフリカかと思いながら(東南アジア的でもある)仕方なく1,000シリング紙幣を渡すと、「さっき一緒に来た友達たちの分も貰わなきゃならねぇ!」との事。なんだそれ。
とりあえずガン無視して、フェリー乗り場の女性にチケットを渡す。
この一瞬の隙に、トランクを掻っ攫われた。

エリクと名乗る中東〜南アジア系の顔のお兄さんは「ハクナマタタ!(心配ないさ!)船まで持って行ってやるぜブラザー!」と意気揚々とトランクを転がす。しまった。やられた。

そんなブラザーは船に乗り込む際に5,000シリング渡せと言ってきた。
笑顔で1,000シリングだけ渡すと「冗談きついぜブラザー」と眉をひそめる。トランクをどうにか取り返し、船に乗り込んだ。ここまでタンザニアのイメージはかなりしんどいものとなっていた。疲労が込み上げる(笑)

ザンジバルまでの2時間。満員で席もない船の上で地べたに座り込みながら、バックパックに身体を預けて仮眠をとった。とても良い環境とは言えないのに、海風はとても心地よい。

でもハイパー人多い。


港が見えてきた。その周りはわかりやすいくらいにリゾート地といった景観。
さてこの街がどれだけこの疲れた心を癒やしてくれるのだろうか。
覆してくれ!ザンジバル!

ゴリゴリのリゾート地が見えてきた。

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