りさ子のガチ恋俳優沼

2022/11/6 マチネ
観劇してきました。


大学4年生の頃に読んで衝撃を受けた原作。
今回再再演ということでようやく現地で見ることができました。

自分も変わって、時代も変わって、なにより推しが変わって。
そうして"今"みるりさ子、ほんっっっっとにエグくて笑っちゃいました。

りさ子、26歳なんですね、しょーたくんは24さい。
私と、ながたのせーくんと、全くの同い年でした。


前推しは、三十路の独身男…そんなところまで(さきやまさん、オタクに言わずに既婚だったらぶっころす)

エグすぎます。
今年見れて本当によかった。



舞台演出上しょうがないことなのかもしれませんが、主人公たち3人組の服装は原作とだいぶ違いましたね!?!!?!

りさ子、私の大嫌いな泥の色の服着てて、家のハンガーラックも全部沼みたいな色で、サイッコーにムカつきました。女優さんのお顔がとっても可愛らしくいらっしゃるのでまだ観れたけど、これ実物の舞台オタクレベルの顔身体が着てたら首絞めるところでした嫌すぎて。

小説版だとりさ子、いつも同じ毛玉だらけヨレヨレの黄色のチェックシャツ着てませんでした?ボロボロなのに買い替えなくて、きっと服込みで認知されてるって自信なかったから変えたりしてなくて。

お手紙も黄色のチェックのレターセットじゃなかったでした?自分のシャツと合ってて、これだ!って思ったみたいな描写があったと思うんだけど…
このいじらしい描写があるからバイベの「はじめまして」事件が際立つと思ってただけにめちゃくちゃ残念です…

てか出待ちで手紙渡すシーンも胸元のポケットにしょうたくんが手紙入れて、その胸ポケの向こうに想いをはせ…みたいなのだったと思うんだけどその辺のディテールどうなってんの?いいなー趣深いなと思ってた要素がだいぶ削がれてて悲しい


たまちゃんとアリスの服もなんか変でよかったですね
芸能界サイドの女性陣は同系色で派手色ながら衣装が纏まってるんですけどオタクは色爆発みたいな感じで変だったのが良かった。オタクって半数以上が服変ですからね。
でもアリスが(すっぴん空気読めない設定はあったけど)ゴスロリ一丁羅女じゃなかったし、たまちゃんがクソデカキャリー鬼引き女なのとかは(キャリーは持ってたけど)あんまりしっかり描写なかったのもまぁりさ子に視線を集中させるためなのかなぁと思うなど…
でもオタクってりさ子みたいなのだけじゃなくてたまちゃん、アリスみたいなのもいっぱい居るんですけどね。そっち見てウッてなる人もいると思う。私は最近揉めたオタクのこと思い出してました。

本当に改めて書くんですけど、オタクって顔とスタイルダメなやつほど服もダメでメイクもダメで肌も髪もボロボロでマジでみっともないのなんなんですか?それで若いならまだ未来があるかも?ですがそういうやつみーんな年上だし…


話が逸れましたが、カラフルパーティーな衣装だったからこそ泥色のりさ子と、純白のしょうたくん、るるちゃんが際立ってましたね。白コンビめっちゃ綺麗で尊かった…てかるるちゃん可愛すぎてloveとまんない演技も理想すぎた

前推しのケンゴさんですら衣装からモブ俳優扱いで、りさ子の心境が読めましたよね…伊藤博文復活で新作公演の発表出てんのになーんの反応もしてないし…本当にりさ子って誰を推すかとかどうでも良くて、優しくて神対応でもしかしたら自分を「知って」「見つけて」くれるかもって思えたら誰でもいいんだなって思いました。それならリアルで恋愛しろよその方がコスパいいぞ
まぁでも特別な誰かに選ばれたいんでしょうね。シンデレラみたいに。そんなセリフありましたし。クソ野郎かな?


あとは、セットも良かったな。後ろのガラスのところでステンドグラス的なイメージもふんわり出せてるし色でシーンの展開出せるしね
りさ子の部屋の中マジで酷くて引きました。汚部屋ゴミ部屋の方がまだマシ。りさ子の部屋にはなーんにもない。家具も無個性、食器や服も見て1秒後には忘れるくらい特徴なくて、インテリアも何にもない。好きなものも好きなことも、舞台以外に何にもないんだろうな。推し祭壇ですらグッズを壁に貼っただけ。推しを飾り立てようって気もないんです自分が見れればそれでいいんだと思う。酷いよね。
私は常々、舞台オタクとしての自分以外には何にもない、空っぽで空虚な自分に嫌気がさして病み倒しているのですが、同い年のりさ子がこんな、こんなにも、私以上にカラカラの空っぽでそれでもなんの危機感もないことにゾッとしました。

終盤の、しょーたくん(というより原敬)トルソーを作るところ、最高に気持ち悪くて良かったですね。あれ、ウィッグはそれ用なのかもしれないけど衣装すら買い集めず適当なしわしわ箱から出したての青ジャケット着せて手持ちの赤のマフラーかけるだけなのも気持ち悪かった。近づける努力もしないのか。それ、自分だけの推しの偶像だろ…そんなみすぼらしくていいのか…
てか、しょうたくんが好きって言ってるのにインスタに載せてる私服とかじゃなくて原敬の衣装風味の謎の服着せて満足そうにしてるのクソですね。あんたが好きなのはしょーたくんじゃない。原敬だろふざけんなクソ原作オタクが俳優オタクぶりやがって。しんでほしいです。

あと1点いうなら、バイベのあの勝負ワンピ、しわっしわでしたね。上半身はあんまり目立たないデザインなんだけど膝下酷かった。
舞台でそういうシワとかテキトーにすることは流石にないと思うのですけど、その演出すらムカついてイライラしてました。勝負服にアイロンをかけられない女が私は大嫌いなので。オタクの悪いところ出てるよ。服だけいいもの着てどうにかなると思うな、服は人。結局誰がどう着るかなんだよ舐めんじゃねえぞ。


内容としてはまぁ、小説読んでたから話は知ってたし基本その通りに動いてて良かったな。最後は違ったけど。

しょーたくんキャストの七星うらさん?に標的が移る、という描写は、りさ子を物語の中だけの存在にせず「こいつは現実にいるお前らと同じような女だ」と示すメッセージ性がよかった。

原作の方がエグいなーと個人的には思ってるので未読の方いましたら是非。私は作中から「そういうことになるんだよな」と思ってソワソワしてた(し注目して見てた)のですがやっぱりそこをいじってきたか…昨日見てたフォロワーから原作と結末が違うという情報はもらってたんですけどラストもオタクの業を感じさせて好きなだけに残念です…あのラスト舞台でも見たかった…

あと演出で良かったのは、るるちゃんが「お前はどこまでいっても客!」ていうところですよね…
花道いるか?と思ってたんですけどあれは…すごい…りさ子だけを客席側に押し込めてるるちゃんは舞台の上で通せんぼですよ…うわぁこれ、この時のりさ子の心理状態…オタクが日々味わってるやつぅぅぅぅぅ
オタクが何文句言っても口出そうとも結局舞台の下からの、客席からの声で、そもそも相手と立ってるステージが違うんですよね…私たちは舞台に上がれない。オタクがTwitterでピーチクパーチク言ってることの無意味さを改めて突き付けられて…最高でした



という書きかけが見つかりました。
これを完成とします。

えぐいね。
ガチ恋、たのしいね。

ばいばい。

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