風の生まれるところ


幕末太陽傳外伝、大千穐楽を観にいきました


決して前の方とは言えないけど、走り抜けた佐平次の気配を感じて



崎山さんのはじめての主演舞台が、こんなに笑える物語でよかった。いまはそれだけです。

周りも気にせず笑って、笑って、キャーキャー大騒ぎして、泣き笑いしながらも、最後は笑顔で、すっと会場から出てこれた。




私は推しである崎山さんしか見てないし、きっとこれからも崎山さんしか見ません

彼の「自分をいちばんに見ていて欲しい」という思いを、スノーギフトで聴く前から感じていたし、私自身がよそ見はしない、他の誰か、何かに惹かれてもそちらに簡単には付いていかないと決めていました。

だから舞台を観に行っても推しを第一に。もちろん他の役者さんたちの紡ぐ言葉をみないわけではなくて、どんな演目も、どんなシーンも、常に推しにピントを当てて物語を繰るように。そうしてきた

私のいちばんは貴方です
いつでもそう胸を張って真っ直ぐ言えるよう


でも、そうは言っても、どんな公演もプロの役者さんたちが命を削って役を自分の内に取りこんで全力をステージの上から発信するのだから、どうしたって引き込まれるし推し以外にピントが揺らぐ時もある。
だから気付いた時はぴっとそれを元あった場所に正して、ふうっと短く息を吐いてそうしてやり過ごすの

私が2年間律儀に貫いたルールは、簡単に自分の首を締めるし、今だって推しと直接関係のないことで病んで病んで降りるだ降りないだなんだの言って。
馬鹿みたいでしょ、わたし、これに必死です。


お芝居がわからない。

これがものすごいコンプレックスで。
推ししか見てないから、誰とも何とも比べられないんです。ひとりの役者さんの一本の時系列順の道筋しか辿ることができない。わからない。知りたくても、もう目が耳が心が推しをいちばんに追うようにプログラミングされていて、推し以外を見つめる余裕がない。物語全体の雰囲気や流れくらいまでしか受け取れないくらいもう残った容量がすくなくて。
ライビュとかDVDとかで目線が強制的に移されても画面の端っこ遠くの方に小さく見える推しの方を追っかけてしまう。乱舞祭2016なんてもう何度も見すぎて画面が切り替わった時に次推しがどこに立っているかほとんど覚えてしまっていたりした

だからこれがあーでこーで演出が音響が照明がこの発声がと言葉にならないし、ここが好き、この雰囲気が好み、この俳優さんの喋り方が素敵、ってふわっとふわっとしたことしか言えない未だに言えない
もう劇場に通う(ってほど行ってない)ようになって2年と2ヶ月くらいになるけど私はまた今日も「おしがかわいいだった」しか言えないのだった


だからそんな私が好きな演目を選ぶ基準はそういったきちんとしたものじゃない

どれだけ物語の中から座席後ろの扉の向こうまでスムーズに出て来られるか

その一点、それだけ。
長らくこのレースの一位を走ってきたのはみほとせの初演だった。「だった」ってことはそうじゃなくなったことがあるって事だ




ふふ、ここまで書いて寝てた☺️


1位を一瞬で奪っていったのは大学時代のお友達が入ってたインカレ演劇サークルの公演です、詳細は伏せますよ
この流れめっちゃ「太陽傳です☀️」って言うとこじゃんって思ったけどほんとにそうだもん

異世界に迷い込んだ主人公がそこでの役割を探すというお話。主人公視点からいうと。
「ここでは皆がなんでもやりたいことをやってる。君は何をするの?」って言われて固まる現代っ子。暇つぶしに行ってみたら?と言われた劇場で出会った女優さんに釘付けになり毎日足を運ぶようになる。同じ演目を繰り返し繰り返し、毎日。

まーいろいろあって主人公は現世に戻ってくる
そうして物語も終わる
異世界でのシーンは最初から最後まで子供向けの漫画みたいに個性の強すぎるキャラクターたちがぶつかり合ってお互い食い合う視線を奪い合う。エンディングはノリノリな洋楽に乗せてキレキレにダンスして終了


圧倒的に良かった。大学生のお遊びといえばそれまでだけど若さと熱がものすごくて、うわ、演劇大好きな人たちが自分の大好きなことやってる!って感じがそのままダイレクトに伝わるの
もう凄い勢いで枠パンパンになるまでこまっかい字で感想書いて、チケ代カンパ制だったから考えてた額の倍封筒に入れて出しちゃった



あーーー普段「観る側」のひとに訴えかけるやつ〜〜って思って。友達が応援で見にきたとかそんなん内輪向けに作ってなくて、きっと自分たちもたくさんみてるからわかる気持ちをドーンぶつけて来られて
「観劇後にこんなにすっきりした気持ちですぐに現実に帰って来られたのはこれが初めてでした。」って書いたもんうわめっちゃ覚えてんな確か去年の春頃だったけど





帰り道を考えて作ってある作品はわかると思うんだもう、どちらが良いかはそれは受け取る側次第だけど
私は帰り道、寂しくも悲しくもない作品がすき
明日の1限行きたくないな、とかsuicaチャージしながら思わない公演がすき


幕末太陽傳外伝は、帰り道あたたかい気持ちでいられる素敵な作品でした。
たった1公演、いつものお決まりネタとかわかんないし、みんな千秋楽だからってふざけまくるし、推しはなわとび飛ぶし、多ステした人から見れば私のチケットの取り方は甘いし応援が足りないって思うだろうけど、そんなん私も思ったぁ!終わって第一声が「これ全通のやつじゃん😭」だったもん同担とめちゃくちゃ良いやんって言いあったもんハァ全通したかった😢

その、お友達が出てた私的ナンバーワン公演をさらにぶち抜いてきたのがこの作品かもです
ふふふ前回の観劇から間あきすぎてたり自分弱ってめちゃくちゃになってたりで訳わからんけどたぶんこれがナンバーワン好き

泣かそ!って思ってないもんねとにかく笑かそ!ってもうこんな笑ったのいつぶりなの!みたいなくらいキャーキャー騒ぎまくってめちゃくちゃ楽しくて 推しの巻き舌が綺麗で、ドタバタって本物の佐平次だぁって感じにとなりの通路を走っていって、最後に駆け抜けた風を感じて




あーーーーーーーーーーーーまじで全通のやつだったこれタイミング今じゃなきゃ全通してた去年とかだったら全て捨てても全通してたたぶん
まあ捨てるもんの重みが違う訳だけどさ


はぁぁくるしい
めちゃくちゃ苦しい


生きろって、言われるのきついよ
えだって死にたいしか考えられなくなったこと人生で何回ある?死に方探したことが何回ある?それを実行しようとしたことは?何度ある?人生のうち、何度あるの平均的には


生きるのって、人生でいちばん重い義務であって枷じゃんか、いや普通そうは思わないのかもだけど

「死んじゃだめ。死んだら何もかも全部なくなっちゃうのよ」って


全部消し去りたいから死にたいんだろ!!!!
なんでなんとも無いのにわざわざ死のうとすると思ったん?生きているだけで罪の意識を感じるから死にたいんだ!!!!!!!!
私が息を吸って吐く、二酸化炭素を吐き出すってだけでごめんなさいって思うんだそんなことしてごめんなさいって。息止めて死ねれば楽なんだけどほらそんな心中なら失敗しちゃう


私に生きろって言わないでくれ
私は生きてるんじゃないまだ死んでないだけだよ

初めて死にたいと思ったのがもういつだかわかんないくらいに昔だよ、小学3年生とか4年生の時くらいか?別にいじめに遭っていたとかそんなんは全くなかったしただ単純に自分の過去現在未来全てを憂いて全てが苦しくて生きている意味を感じられなくて罪の重さに耐えきれなくなったそれだけ

飛び降りようと高い建物の縁に座り込んだことは?
誰かに刃物を向けたことは?
私はある!あるんだよ!!!!

その時に思いとどまったのは誰かに心温まる説教を賜ったからじゃない、こうして騒ぎを起こすことで新しく罪を重ねたという事実に脳が凍り付いただけ

うまい死に方を見つけられないから死んでないだけだ

自分が自分であるという現実に耐えきれない、苦しい辛いから劇場にいくんだ別の世界に逃げ込みにいくんだ一時でも救われにいくんだ

あーこれ今だけ病んでる訳じゃなくて毎日思ってるからもうこれは病む〜😫とかじゃないからルーティンだから生活の一部なの私にとっては


あと100年生きてとか言われても固まることしかできなかった本当は100年て!笑 てするとこじゃんかあ

こんなに素敵なお話みても明日目が覚めなきゃ良いのにって思うのは私の心がもう構造上だめなのかなあ
一回取って、新しい綺麗なのと入れ替えられないかなあ、ねえどうしたらいい


これでもよっしゃ長生きしたるでってならないのがもう申し訳ない作品が悪い訳じゃないんだ本当に最高で大好きなんだ
ただ現実の私とは別だぜってだけなの佐平次は生きたくて死んじゃったけど私は死にたくて生きちゃってんだああもうそれすらごめんなさいだ

自分でない何かになれば救われるんだって思ってたけどなんにもない
ツイッターの私みたいにたくさん名前を持っていたり、今みたいに販売員のお姉さんとしてやってみたりしても苦しい
それを演じている私、という自意識が抜けきらないし、役と自分の温度差で毎日風邪引きそうだし、販売員やってるのに関してはもはや私が役自体を嫌いなのにはいって手を挙げて演じさせて貰ってる明らかなキャスティングミスなんだよな
なんでアパレルにしたの?ってめっちゃ言われる接客されるの大嫌いだけど服は好きなんだよわかる!?

ああもう仕事の話なんてしたくない
私が苦しい話してこうやって今みたいに人様にご迷惑おかけするのも辛い吐き出して楽になりたいのにその次の瞬間にまた重ねてしまった罪に頭ぶん殴られるんだ自分でやったことそのまま形を変えて同じ質量で自分を傷付けに返ってくる
だからこれに終わりはないよ、死ぬまでは



かざぐるまの風はどこから生まれるんですか

息を吐かなきゃ回らない
ふぅふぅ吹いて息切れしたら今度は息吸わなきゃいけないんだよね

かざぐるま、回すの止めてしまったら終わってしまう
小さくても私が回すと決めたからここで止められない。このひとつだけは、回し続けたい回り続けるのをみたい



また新しい作品を見るために生きるんじゃ、「自分のために生きる」じゃないから駄目ですか
こんなの推しに縋っているとしか言えないからルール違反だし

なんでわたしたち人のために何かをしてあげるよう言われて育つのに生きることは自分のためにしなきゃいけないんでしょうね

佐平次さん、全員生きなきゃ駄目ですか
1人くらい死にたいのに生きてしまってるのが混ざっててもいいって言ってくれませんか

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