幸せを願うのは傲慢だ


と、思った。
それだけ。


ひとの幸せのかたちはそれぞれ違うわけだし、勝手に願っても祈ってもそれが嬉しいことなのかはわからないってことだ



手元にチケットがない

こわい

このままここで、途切れてしまうんじゃないかって
思って

次のチケットがあるから死ねなくて
次の現場にいくために頑張って

そうしてここまで繋いできたはずだったから



私は推しのことを知って、ささやかながら応援させていただきますってファンを自称して、
それから世界が広がって、
どこでも
いつでも
ひとりで飛び出す力を得たはずだった

今はどうなんだろうね

現場にいけばひとりは必ず知ってる人がいるってことが、嬉しいけど、これがいつまで続くのかなんて知らないし
「あのひと最近見ないね。」って
私が言うのか
それとも言われるのか

それすら見えないし



推しが、「僕は変わらない」と言ったのが、
何年経ってもきっと忘れられないし、もし推しを応援できなくなる時が来ても、ずっと私の中でひっかかり続けるんだろうな

変わっていいのに、と思ったの
それを聞いて、そのときの私はいちばんにそう思った

変わらないのがいいことなの?変わっていったって好きでいるのに、どこへだって行きたいところへ飛んで行ってくれたらいいのに、そしたらその後から必死に追いかけるのに


まったくもって甘く
嘘みたいにシンプルで
盲目な



好きの気持ちだけでどこへでも行けるなら
今こんなに苦しくなかっただろうし

ひとりの部屋で泣くこともなかっただろう


趣味 見つけるには

とかで検索かけたりもきっとしなかったし



昔のじぶんのnoteにくびを絞められることも無かったでしょう、って




もうなんか頭が動かないし
何が言いたかったのかとか全部吹っ飛んだし

こうやってまた暴れて病んで
あー、また迷惑かけてんだなあ不快な思いさせて最低だなあって思いながら

手紙のタイムリミットが明日なのを思い出した



今の自分が書いて
推しに受け取って欲しいと思うような言葉が出てくるんだろうか

あのブログをみたら
一度でも手紙を書いたことのある人はもう一度と思ったはずだし
まだ手紙を書いたことのない人も次は書いてみようかなと思ったんじゃないのかなあって

行けない現場のことは忘れることで精神の安定を保とうとしてるから
明日明後日で推しに会いにいくひとが存在すること、見ないでいたけど

きっとみんなそれぞれに想いを込めて
大事に大事にお手紙を書くんだろう
感謝と願いと祈りと
たくさんの幸せを込めて
それに封をするんだろう

それがもう一度ぴりぴりと開けられるのか、そうでないのか、もう推しにしかわからないことだとしても、それでもきっとみんな書いていく
伝わったとか読んでもらったとかそんなもの別に純粋な想いを固めてひかる結晶に変えて


太陽傳のときに、書き上げたのについに渡せなかったお手紙を読み返してみて
その日の、繁忙期の連勤続きでぼろぼろになってもう三越劇場いくのやめて実家に直行しようと思ってた私が、それでも推しに届くかもしれない言葉はせめて穏やかであるようにと、3時間遅延した高速バスの中で震える字で書き残した想いが今の私の全てだと感じていて

私、なんでこれを劇場のお姉さんに渡さなかったんだろうって
まあ私にとっては写真集イベントの次の現場だったし、太陽傳にいくまでたくさんたくさん辛いこともあってご飯が食べれなかったり眠れなかったり反対に眠り続けてしまったり過食にはしったり好きでもないのにアルコール一気に飲みこんでみたりしてみて
もう限界だって、これで今日の演目が好みじゃなかったらもう、もう2度とこうやって抽選かけたりお休みとったりお手紙書いたり劇場に向かうこともなくなるだろうって確信があって
早めに着くから親友って呼べるくらいだいすきな子とご飯食べる予定だったのにバスが遅れてご飯どころか開演にも間に合わないかもってなって
もう、めちゃくちゃ。

全部考えるのやめて、ここで止まってしまえたらどれだけ楽なんだろうって思っては抑えてを繰り返して

何回書き直しても心の中の黒いものが浸み出してきてとてもひとに、ましてや推しに、見せたくなんかない文章を消してもう一度書いて何度も消して

今の自分に出来ること、心のまだ少し残ってた澄んだ部分だけを、推しのことがだいすきですってまだ応援していたいんですって
どうか幸せでいてくださいと祈ることしかできなくて

そうして書き上がった過去最短のお手紙
なんだか偽善みたいで、嘘じゃないのに嘘みたいで、嫌になってお家まで持って帰ってきた



もう毎日
幸せを平穏を願って祈っていることしか出来ないのに
それすら自分の押し付けでしかなくて
「好き」をぶつける為の言い訳でしかないような気がしてきた

かえりたい
全部が始まった日にもどれるなら

無茶しない多ステはしない
毎回の現場に1回づつ確実に行って
毎回の現場の感想を紙に書いて
次の現場に持っていく
それの繰り返しをして

バイト頑張って
貯金が0になるまでお金使ったりしないし
掛け持ちで週6で13時間働いたりしない
真っ当に
地道に
終わりを自分で決めたりしないで


目を見て
「ずっと応援してます」
を言えるくらい

嘘偽りない生き方で
歪んだ願いを押し付けずに



自分の安定のために祈ったりしないように

やり直したいなあ

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