好きになる力

「好き」って気持ちにはすごいパワーがこもってる

だから、そういう、なんていうかものすごいパワーがないと、もちろん「好きになる力」もないわけだ。

そんな「好きになる力」って人それぞれで、形も強さも方向も、全部違う。ひとりひとり。
だからこうさ、オタク同士、同担とかで争いも起きる。

私の「好きになる力」は、とても局地的なもので、急にスイッチが入って、動かずにはいられなくて、知りたくて、もっと好きになりたくて、とにかくもがいてもがきまくってしまう。それが、良いことなのが悪いことなのか私にはわからない。でもまぁきっと、ほかの人に決められることでもないと思ってる。

とっても極端で大袈裟で幸せで悲しくて幼い。激しい音を立てて割れるガラスで、透明で、冷たくて、破片は大好きな誰かの指を切り裂く。

そんな自分の性質をわかっているから、最初が肝心だ。
炎の中に放り込まれて、一気に熱を持つ。自分の姿形をまるきり変えてしまうような熱さ。いつまでも炎の中でどろどろのままでいられる訳がないから、そこから慎重に冷やしていく。不純物とか気泡とかが入らないように、純度は高いまま透明に、厚く、割れないように。

そうはいっても、ぱりぱり割れていってしまうのだけど。


好きになるのは難しい。
何も本当に心から好きなものがなくて生きてるなあこの人、と周りを見て思うこともあるくらい。難しいことだ。本当に。

好きになるの、苦手な方だ。
好きになりそうになったら逃げ回ってしまう。好きにならないように、自分が変わってしまわないように。そんな、割れるリスクを背負いながら炎に焼かれることもないじゃないかと、

好きになっても、認められない方だ。
いや、まだ好きじゃない。これは違う、ちょっと見てみただけ。…別に好きじゃないってば!!


好きになるのは本当に難しい。
心に余裕があって、発揮できるパワーがなきゃ、好きにはなれない。好きになるのも、タイミングだ。だから運に左右されるところも大きい。

私は推しさんのことを好きになってもうすぐ1年と2ヶ月になる。まだまだ歴は浅い。
ファン2年生になって、まだ私は推しさんのことだけを追いかけている。推しさん以外にも素敵な俳優さんはたくさんいる、だけどまだ、推しさんの出演作しか観にゆく余裕がない。

私の好きのパワーは本当に気まぐれで、スイッチが入るまでものすごい時間を掛けて、そこからやっと爆発的にはまっていく。

広い視野で動いてる人たちのことをとっても羨ましく思う。でもこれもきっとないものねだりで、一点集中型がいいのか、同時多発的がいいのか、うーん、人それぞれだなあと思う。

それでも、「好き」の力は強大で、
好きになる力を持った人たちはみんな等しく素晴らしい。


私たちは今日も明日も「好き」のパワーに生かされているのだろう。

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