自分の人生だから
推しは推しだよ。
推しは推し。推しは推しでしかない。
夢も希望も理想も、何を託すも自分次第。
だけど気を付けなきゃいけないのは、
推しと自分のイメージは完全には一致し得ないってとこ。
推しは「推し」だよ。
それ以外の何者でもない。
だから、引き際が大事。
推しを応援していても、自分を捨ててはいけないよ。
自分を、「推しのために生きる誰か」にしてはいけないよ。
自分に言い聞かせながら、
怖がりながら今日も追いかける。
ふらつきながら、ときどき嫌になりながら。
もうこんな思いをするなら、やめた方が良いんじゃないのって、結構思うけど。
見るたび、聴くたび、
ああやっぱり、私はこのひとが大好きなんだって
離れがたい、どうしたって惹かれてしまう。憧れてしまう。
ずるいひと、
って言うのは私の我儘。
こちらなんて、私なんて見えていなくたって変わらないよ、すきだから。
私は、自分に出来ないことを、出来なかったことを推しに託してしまう。
「本当は芸能関係のお仕事がしたかった!」
「本当は演劇がやってみたかった!」
「本当は親族を気にせず生きてみたかった!」
「本当は会う人みんなを笑顔にしたいのに!」
「本当はもっと愛し、なにより愛されたいのに!」
「本当は苦手に向き合って克服したいのに!」
本当は、本当は、
美しく生まれ美しく育ち、美しく生きたいのに。
全部持ってて、なんでも全部出来るように見えている推しに、託したくなる。
なにもない自分の代わりに、
そうやって思っても、
劇場に行っても、イベントに行っても、CDを聞いても、写真集を見ても、雑誌を読んでも、チェキをとっても、握手をしても、夢に出てきても、ブロマイド買っても、抽選申し込んでも、泣いても、笑っても、怒っても、楽しくて、嬉しくて、それでも
推しは推し、私は私。
お仕事をしてる推しだけじゃなくて
舞台の裏には、ひとりの人。
想いすぎて苦しいのは私。
どうやって向き合うか、
わかんないけど、考え過ぎて疲れても
私は私として生きなきゃいけないのは変わらないんだった。
それだけ。
忘れないように。
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