ただいまを言わない日々に
「バック・トゥ・ザ・ホーム・ファイナル」
2022年8月25日の公演をみてきました。
なんとなく、なんとなくタイトルから悪い予感がしていて
それがど真ん中で静かに驚きました
命令形でそれをわたしに見せないで。
チープでヘンテコな宇宙人とエイリアン
背伸びして生きる人、もう背伸びも出来ないおじさん。
世界なんて、宇宙なんて終わってしまえ。って
そうして全てに殺意を向けて、全部を睨んで生き抜いてきたから、推しの役どころはすごくストレートに刺さった。
シリーズ最終作の今作は、なるほど前作までを見ているかどうかで感動度合いが大きくちがうんだろうなと思わされる作りだった。
みんな大好きチープなスターウォーズ調のムービーが流れ過去作のあらすじを知る。
和田さんが自殺しかけてたところを飲みに行った川本さん(以降おじさん、とする)が止めて宇宙人とかと会って宇宙行ったり地球壊したりしたらしい。何?
舞台内時間と現実をリンクさせている構成になっており、冒頭はおじさんと宇宙人、過去人、エイリアンが2年ぶりに集まって飲み会をするところから始まる。
過去人がバイトしている安い串カツ屋。所作も飲み方もすっかり地球に馴染んだ宇宙人。宇宙人は会社持ちで上場までさせたという。すごい。
おじさんはというとデイリーヤマザキでバイトをしていたものの潰れて出前館でバイトをしている、と。宇宙人に「いろんな働き方があるのにバイトを貫き通すその信念ってどこから来るんですか?」とか言われちゃう。おじさん、泣きそうだよ。やめてあげなよ。
和田くんは電話にも出ない。LINEの返事もない。おかしいな、なんで来ないんだ?
お酒が入っていろんなことがどうでも良くなってくる一向。宇宙で飲み直すことになる。
場面が切り替わり、宇宙へ。宇宙人の手作り宇宙船に彼の姿はなかった。
酔ってコールドスリープ入ったらしい。なんと無理やり連れてこられた和田くんも。可哀想すぎる。
「自分は、あんたらみたいなのとは違う!」をハキハキ言い放つ顔とスタイルの良い男、和田くん。芸能人やYouTuberとつるむほうがずっといい、青山の洒落た店で飲みたい、と。まぁそうだろ。
やっと推しが出てくる。
エイリアンの息子(6)役という役作りどうしてんそれ、みたいなやつ。えええ…
エイリアン(父)は超大型巨人を白黒にしたみたいな全身タイツを着ているのだが、推しはその全身タイツの上からパーカー、ゆるっとしたパンツに白スニーカーという明治大学経済学部2年、ウィンタースポーツサークル所属。みたいな格好。
めっちゃかっこいい。下に全身タイツ着てるけど。変な全身タイツ姿に多分この後なるんだろうけど。
推しも酔ったおじさんたちに無理やり宇宙に連れてこられたと…お父さんみたいになりたくなくて司法試験の勉強をして弁護士になりたい、と。
現代の若者全開。だる絡みするおじさんたちにキレたり。
小野坂さんのうっかり()で宇宙船壊れてたり、ビッククランチ(ビックバンの逆で一瞬にして宇宙が消滅するやつ)のボタンを押してしまったりで大パニックになったりした。
フォロワーたちみんなこの舞台見ないだろうからあらすじ書こうとここまで頑張ったけど意味がわからん。私の語彙力では無理だ…現場入らないとこの感じ難しい…
結局、推しがビッククランチのボタン押してたらしい
「ごめんなさい…もう、全部無くなっちゃえって…思って…」って泣きながら絞り出す感じはとんでもなく愛し〜やば〜〜君ならいくつ宇宙を無にしてもい〜よ♡ってなった
基本的に推しが辛そうだったり苦しんでたり悩んでたりしてもがくところを誰よりも見たいと願ってるからキュンッキュンになってしまったlove
まぁ結局はギャグをやりながら「帰る場所、家族」がテーマにされてて吐くかと思ったけどギャグがあったから耐えた
喜劇じゃなかったら途中退出してたかもしれん
家族がテーマの舞台キツすぎ…
推しは(周りがよく知らん父の飲み仲間のおじさんたちばっかりだったからかもしれんけど)ことあるごとにお父さんの方に目線を投げたり、無意識のうちに近づいたり、みたいな演技してていいね〜だった。心の底では楽しそうなお父さんのこといいなって思ってたんやね。かわい〜
それはそれとして推しリアルの家庭環境大丈夫なんかという怖さもある…
話としては、
死んだ人間のクローンが出てくるんやけどその人がきっちりもう一回死んで終わってよかった
でも、人間をひとり人質に宇宙船の修理をしてくれる!ってなった時にクローン製造機使わなかったのは謎だったな…クローン作ってそっち差し出せば良いじゃん…クローンはだめ!って言われたらオリジナルを差し出してクローンが今後その人として生きれば良いし…
テセウスの船?っていうかクローンとオリジナルって結局何が違うんだい?みたいなところ手出すと風呂敷広げすぎだからやめたのか?かも?
最後に過去人を過去に帰して、未来でまた会おう!したのは良かったけどその理論なら宇宙人も宇宙に帰せよ「僕は地球の方が活躍できそうなんで!笑」じゃねーよ過去人たった今過去に帰っただろ同じ理論じゃないんか
などと思ったりした。
これ人に読ます内容じゃないな…自分用メモです。
9月1日。2回目の観劇。
開演15分ほど前に劇場に滑り込み、当日券を買う。
程なくすると近くに巨体のダサ女がやって来た。頼む、後ろに座ってくれ。願いも虚しく、巨女は隣の席へとどっかり腰を下ろした。
ドスン。
己の巨体を意識したことがないのだろうか、4DXのように私の身体が揺れる。汗をかいているのか絶妙に気持ち悪い匂いがする。せめて香水臭い方がよかった。
お気に入りの香水のアトマイザーを運良く持っていたので胸元に付ける。本番直前とか知らん。このままだと気持ち悪すぎて倒れるから近くの人には香害すまんけど許してくれ。
せめてもと思いハンディファンで新鮮な空気を吸おうと努力する。
今日も幕が開く。
この時代だからこその舞台って増えていて。圧倒的に多くなっていて。たぶん制作側が普段考えたり思ってることってバリエーションががくんと減ってそういう気持ちしかなくてどこかで発散させたいんだろうなと思う。
客側はそれだけじゃなくて、それぞれのいろんな日常に戻りながら、苦しんだり悲しんだり、それでも新しいスタンダードを生きている。
舞台上はいつまでも取り残されたまま、制限されたまま、堪えたまま。同じ気持ちを持ち続けているのかもしれない。いつもライトを浴びる人を羨ましく思っていたけど、それを思うとなんだか切なくなった。
それはそれとして巨体女がいるせいで狭いしくさいし
デカいくせに座り直ししまくってその度に私はガタガタと揺れた。
ポンコツ宇宙船体験したくて現場来てんじゃねーんだわ。ぶん殴ったろか。たぶん私の手の方が痛むような巨体だが…
まぁでも目線3,4回くらい来たのではっぴーです♡
だいすきです♡
かわいい♡かっこいい♡すき♡
私って何見てるんだろう何してるんだろう何を求めてるんだろうって、ひとしきり沸いたあと虚無りました。
きっと今日も劇場に向かいます
9月2日。3回目の観劇。
開演10分ほど前に劇場に潜り込み、当日券を買う。
1,2回目はクソ上手だったのだが今回初めてクソ下手を引いた。推しは下手の椅子に座ることが多いので嬉しい。ただ、一列前のおばさまの座高がどうにも気になる。
軽くまとめただけの髪とよれよれっとしたカットソー。パンフレットとチラシを丹念に見ていたのでてっきりどなたか関係者の方のお母様かと思ったけど、年齢的に和田さん永田さんのお母様でないと辻褄が合わない。これ、もしかしてオタクか!?!!?!
演者の皆様も経歴にバリエーションがあるから、きっとどなたかのオタクなんだろう…頼むからワカハイ組のオタクではないでくれ(?)
あと隣と隣の隣も普段着のお母さんみたいな感じで一体誰を見に来たんだ…小堺さんの追っかけか…???せめてPTAの時のお母さんの装いでいてくれ…子供の塾のお迎えの格好で劇場に入られるとびっくりする……
いやでも観劇のお作法ってほどでもないからな…私はデニム着ないようにしてるけどジーンズ!みたいな人だっているし…難しくないか?なにも私だってドレスアップして来いとは思ってないけどなんというかさ…美術館行く時と同じ格好はしててくれよ…芸術作品の鑑賞なんだから…それは贅沢言い過ぎか…?????
私かて、今日けーぽぺんみたいな格好だし太い脚さらしてミニスカートを履いてるけど…これ美術館には逆に着てかない服だけど…でも私なりにきちんとはしていて…
でもそんなこと言ったら周りのおばさんたちもそうなのかもな…これが一丁羅の可能性だってある。
わかんねぇな、何もかも。
推しの演技は最初に見た時とプランは変わってなくて、てかおじさんチームも変わってなくて、てか変えない良さみたいなのがあって。
小堺さんだけはめっちゃ演技プラン変えててわろた
結構捲し立てるような早口になってたんだけど(程よい間みたいなの?まぁ息継ぎとも言う…はあってよかった)これはアドリブ見越して巻きの構成なのだろうか?感情の昂りの表現なのだろうか?ちょっと前者な気がした。見るたび終演時刻が遅くなるので。
和田さんの演技は細かいところがだいぶ変わってきててよかった。昨日と今日の違いがかなりあった。タメのとことかテンポ感がだいぶ違ったし…推しの役に話かけるときは優しいお兄さんの話し方でとても良い。和田さんのキャラクターっぽさがある。穏やかなお兄さんって感じだもんね。だからキレたりツッコんだりをさせると面白いね。コールドスリープのとことか、床転げる新喜劇的表現とかも的確にこなすし客席の笑いを受ける力がある感じ…お客さんの笑い込みでテンポ計算してる感じがしてとっても良い
推しは、毎回良い。
良い役を貰ったなぁと…見るたびに思う
和田さんもだけど「現代の若者役」逆に難しいというか、重厚感?リアルっぽさ出すのがかなり難易度高いと思うんだけど。和田さんから吸収しているものもたくさんあるし、元々持ってる等身大の想いみたいなもの、毎公演ぶつけてくれるとすごく安心する。
優しいおじさんたちに囲まれて、役と一緒に少しずつほどけていくところが見れて、オタクとしてこんなに嬉しいことはないです。だいすきです。
桃の話するところ、いいなぁ…6さいのせいいちろうくんが思い出の味に挙げるのは手の込んだお料理じゃなくって果物なんだ。きっと小さい頃にお父さんお母さんがおやつにって盛ってくれた味。台詞はないけど、そんな感じがするのが良いな。凄くいいな。
凄く苦しくなる。
舞台の上でしか生きられない儚いいきもの。
愛しくて、憎くて、焦がれて、勝手に失望する。
ねぇ、きっと舞台を降りたらあなたはどこにも行けないんだろうね。
どこにも行かないで。私が見れなかった夢を見てよ。
大好き。本当にムカつく。ごめんね、大好き。だいすきなんです。
何にも出来ない、何にもなれないよ私
ごめんなさい、それでも好きでいるから。ひとりだけ見てるから、祈ることはゆるしてください。
もう全部いやです
私も舞台に上がっていって、踊って死にたい。
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