こころ

眠ってしまう前に、ちいさなお話をひとつ


「最近の若者は…」という言葉は大昔からあるらしい。なんか平安時代?奈良時代?ちょっと忘れてしまったけど

私は、「ゆとり世代」と呼ばれる最年少の96年組。理科と数学はすでに新課程だったから、半ゆとり、とも言えるのかもしれない。

使えない若者だなんだと言われて育ってきたその辛さを、今の二十代後半のひとたちはきっと首が痛くなるくらい縦に振って共感してくれると思う
ゆとりを失敗させたのは貴方達よオジサン、オバサン!!!!

ゆとり、で私たちは学力低下を招いたんじゃない。と思う。
オトナがやってることが違うんじゃないか、これまで惰性で続けてきたことにはさほど意味がないんじゃないか、
それに気付き、発信する力を得たんだ。たぶん。

だから、自分たちの常識を壊されそうになった「良識ある大人」様様は、ゆとり教育は失敗だ!って大騒ぎ

オバタリアン?だとか言って年上の女性達を散々バカにしてた人たちが自分がおばさんになってみたらオトナ女子だなんて図々しいって思っちゃう

私はよくママにいう
「私たちと貴方たちバブルの人間とは違うのよ」
生まれてこのかた不況だ不況だと言われ続けた時代を懸命に走り抜けてきた。

そんな私たちが学んだことがあるはずだ
それが、省エネ。
それだけ。無駄なことはしない。無駄な動きはしない。身体も、それから心も。

言われたことをこなす。感情もなし。
とりあえず進学とかしとく。叩かれないよう周りに合わせる。否定されるならそもそも夢なんて持たない。本音なんて言わない。

賢く生きるおまじない。

自分を殺して殺して、そうして大人になってやっとオトナの檻から解き放たれて、いまさら自分を探しにいく。小さい頃に失った自分。

私たちは親の良い子ちゃんだ。
歯向かわず、反抗せず、無気力なお人形。
オトナたちの教育の賜物だ。

他の世代より20年遅れで私たちは人間になる


2020年から、センター試験が変わるらしい
一部記述式の問題への移行
それに一部の有名、名門大学は国からの予算の減額から生徒数を大幅に減少させるらしいのだ。

新しい世代。
自分たちよりも圧倒的に高いレベルを要求されて生まれ、育った子供たち。

私は怖くてたまらない
だって、普通にしていて敵うわけがない

声を奪われ感情を奪われ
オトナに失敗作だと言われ続けて周回遅れの自由をやっと手に入れ始めた私たちゆとり
今度は下の世代から無能と蹴落とされるんだろう

学び続けなくてはいけない
生きるために、生き抜くために



「向上心のない者は、ばかだ」は
いつか教科書で見かけた一文だ

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