愛ときょうきと


舞台「ナナシ-第七特別死因処理課-」
11/2 観劇してきました


生で見る舞台も実に7ヶ月ぶりで
1公演だけ入るのは2年と少しぶり

もう遠い昔の、手帳に印をつけて服を買い揃えて手紙を書きながら指折り待ったあの時と同じくらい新鮮な気持ちで客席に滑り込むことができました。

舞台を見るのってこんなに楽しいことだったんですね。
慣れてしまってどこかに消えてしまったと思っていた気持ちが帰ってきて、なんだか懐かしい。


私はかつて悪名高いディキータマリモットの該当オタクでしたのでなんだか嫌な予感がしていて
ドラマ版は全く見たことがありませんでした。

推しの役名と、特殊な死因を見届ける死神の話だということだけが事前知識。
推しの担当死因も知りません。

推しの担当死因ってなに!?!!?!
今後一生使わない語彙すぎておもろいです



死神といえば、私はしにつかブチギレ芸人なので
軽い気持ちで生死だとか死神題材にしてんじゃねえぞくらいのテンションでもって銀河劇場へ


結果、非常に楽しんで帰ってきました!
これ、「楽しんで帰ってきた」のであって、まぁオリジナル舞台にありがちな破綻してる設定とか辻褄が合わないセリフとかあってイラっともしたんですけど、その上でなお楽しんで帰ってこれました。
これって大事なこと。


キャラクター舞台で当て書きだねぇ、って感じはあるけどとにかく魅力的なキャラクターだらけでたのしかった!
何人か個別感想書きますね




チョッキュー(たちばなさん)

顔の良い男が奮闘して全力でぶつかる!みたいな役やらされ過ぎてておもろいです。可哀想ともいう。他の引き出し、そろそろ持ち出さないと豊前とその生き写したち専用俳優になってしまいますね。
たちばなさんは声がいいなと思っていて、バタバタしてて滑舌が終わっても声の良さでカバーできてなんかなんて言ってるか理解出来るんですよね不思議なことに

てか最後にかけてチョッキュー周りの脚本どんどん変になってったよね?あれはなに?何なの?
セリフ正確に覚えてなくてニュアンスなんだけど、「エリートなんかじゃねえよ!」「俺はエリートだったんだ!」、「俺はお前らの何倍も蝋燭を消してきた!お前らより役に立ってきた!」「俺はもう蝋燭を消せない…」、「とっととストーリー考えて蝋燭消すぞ!」「俺が失われる必要のない命まで奪ってしまっていたんだ…」、あたりは完全に逆のニュアンス持ってるって言うか情緒不安定とかで済ませていいレベルじゃないくらいの破綻だよね?
てか死を軽く見てて仕事だからって作業にしてしまっていた、それを自覚して怖くて蝋燭が消せなくなった。それは分かるよ?見送らなくてはいけないなら丁寧に、幸せに。それもいい。ただクライマックスの「蝋燭は消さねえ!」わからん。消せよ。てかどう言う基準で蝋燭って消されるの?私的には死期っていうものが人間ごとに定められていてその死期に合わせてストーリーを組み立てて…って感じだと思ってたんだけど「蝋燭消しませ〜ん」いうたら殺さずに済むもんなの?どういう設定?????
最後の「消せねえし俺はもう消さないよ〜ん、ポンコツだも〜ん」みたいになるやつなに?すっげぇカッコ悪いよ。俺はもう蝋燭を消さないと決めた。蝋燭を消さない死神が至っていい、おれは人間たちが「生きる」ところを見守るよ。みたいなモノローグ入れろよ。そしたらセリフがアホでもそれがまたカッコよくなるだろ。なんなの。
てかそもそも死神って蝋燭消し以外の職あんの?てか仕事辞めたらどうなんの?それは可能なの?逃れられるもの?消しません消せませんとか担当死因がない状態とかそのシチュエーションって存在していいもんなの?なんか物語の根幹にあたる死神の設定の全部が雑じゃない?????

ま、そんな感じで演技に関してはうまくコメント出来ないのですがどの役を見ても愛される良い人柄をされているんだな〜と言う感じがする人だといつも思ってしまいます。今回も、チョッキューにめちゃくちゃスポットが当たっていて、要はチョッキューまじかっこいいぜ!って話だったんですけどそれが嫌味にならないようなバランスを取りに行く芝居をするなぁと思います。これ江おんの時も言ったけどこのセリフ量この流れならもっとこのキャラ前に出てておかしくないなと思うのに何故か想定より3歩くらい後ろにいるんですよね、何だろうこれは…ご本人の性質なのかなぁと思うんですがどうでしょうか
とにかくながたさんといつも共演してくれてありがとうございます。たちばなさんはながたさんを「せーちゃん」として扱ってくれるのでとても嬉しいです。ながたさんが見せたいながたさんを見ているよ、尊重しているよ、というのを示してくれますよね。オタクは救われてますありがとう。幸あれ。

デンデン(たなかさん)

頑張っててえらい…この舞台の「繋ぎ」「説明」の約7割を担ってくれている苦労人。噛みまくってたけどそりゃそうもなる…
パタパタしててずーっと喋ってんのにうるさいうざい感じがないよな〜と思います。チョッキューに甘え後輩ムーブするところかわいい。
手足が長過ぎてダンスめっちゃ見ちゃった。なげえ。いつもこれ言っちゃうなげえ。


レイト(ふくざわさん)

声が良すぎセリフ聞き取れなさすぎ声良すぎ
めろめろになるからその声やめて〜めろめろになる〜
ただずっとセリフが聞こえないスピーカー前だったのにな
後半美味しいシーンであんまり前に出てこなくてびっくりした。この後(ドラマ?版?)でもうすこし感情出てくるのかな?

ハズイ(たかはしさん)

声がいい。こういうキャラが1人いてくれると場がいい感じにまとまる。あんまり美味しい所なかったけど決めるべきセリフをちゃんと決めてくれたのが良かった。
ハズイはもっと目立っていいんじゃない!?見せ場の台詞くれよ!!!!

ブコツ(あいざわさん)

顔がいい。声がずっと浮いてて嫌だった。キャラとして悪い訳じゃないんだけど芝居がかった棒読みに感じてしまう発声だなと感じた。セリフの内容としては根幹に関わってこないのに美味しいシーンが何度かあってなんで?になった。これもドラマ見たらわかるのかな


カンセイ(いとかわさん)

ザコ敵やらしたら日本一かも知れないこの人。これ演技なのか素なのかわからんっていうメタ的おもろさがあった。
てか声もっとかっこよくしたらいいのにね…?ルークハント出来るんだからもうちょっと…他は刀でしか見た事なくて申し訳ないけど声一緒すぎてノイズになってしまった。感情出てくるってかテンション上がるとあの声になっちゃうのかなぁ???バイベでお歌聞かせて頂いた時とかはおって思ったんだけどなー…
てか最初からどう考えても怪しすぎて先の展開読めすぎてそこはあんまりでした。セリフ1つ目から既に怪しかったよね?わざと?????どっち????????
まぁ、また次のザコ敵役でお会いしたいですね!


ダラク(ひろのさん)

己が背負う役割、みたいなんをぜーんぶやり切った人。出てきて一言喋ると空気がガラッと変わって全部この人がもっていく。そういう事ができる強さをめちゃくちゃ活かさなきゃいけない舞台だったと思うのですが完璧すぎるくらい完璧にやってました。
実は心優しいヤンキーみたいな事?てかチョッキューとの確執なに?しょっぴきたいんじゃないの?てかしょっぴかれた死神どうなんの?何で最後急に譲歩しまくりくっそ優しく甘々になんの?なに???
脚本の都合上なのは分かるんですけど最後急速に背景になっていって悲しかった。私はこのキャラ好きです。


オザキ(もりしたさん)

顔がかわいい、声がかわいい、若くてかわいい。
めっちゃかわいかったです。
演技っていうよりキャラクターだったんで下手にコメント付けられない。別の舞台でまたお会いできますように。



ツヨビ(ながたさん)

初っ端開演アナウンスで推しから「つよびだよ♡」を聞けて大変テンションが上がりました。強火ではないです。ないですが。なりて〜強火🔥
てかスマホしまってえ😠のタイミングでめっちゃTwitterしちゃって楽しかったです「え影アナ推しなんだけど〜」みたいなことを書いてた

キャラクターめちゃくちゃかわいいですよね!原作がアニメだったら私は普通にツヨビくんが推しになってたと思う!あざとくてかわいい男が好きなので。
なんかでも、私の中でもっともっともっともっとながたさんってあざとくて可愛いが上手いと思ってたんですけどなんか声が低めだったと思った。トーンが?なんかさ、配信とかのトークの時はもっとさー、にゃははってなるよね?あれでやったら良かったのに?
まぁでも声変わりかも知れないし(?)ドラマ見たらもっとかっこいい系なのかも知れないしわかんないけど

私はずっとずーっとかわいこぶるながたさんを見ていたいけど、それをながたさんが望むのかもわからないし、いつまで出来るかだって分からないよね。若くて可愛い子ならこれからいくらでもどんどん出てきて、今よりもっともっとながたさんがやる意味っていうのが必要になってくる。若くてかわいいだけが欲しいならね、ながたさんじゃなくっても良くなってくる。そうなった時になにを考えてどんな演技をするのか見てみたい。
かっこいい🥺かわいい🥺だいしゅき🥺とかほざいて脳を溶かしていたって私は結局ながたさんの芝居にボコボコにぶん殴られて情緒も精神も感情も何もかも揺さぶられてめちゃくちゃにされたいんだ。それなんだよ、欲しいもの。

死因プレゼン?とか、劇中劇?ある男の一生…のくだりとか、声も喋り方も変えてたのめっちゃ好きだったな。
あれって「焦がれ死ぬ」人間をたくさん?見てきたツヨビだからこその感情の振れ幅の広さとか、高まってく熱意みたいなもの?人間と人間の心に対する慈愛?みたいなもの?が出てるな〜って思った。

でもさ、死因プレゼン雑だったよね?台詞の設定が
この後のさ、チョッキューが死のストーリー考えるところでさ「どこで出会うの?」「こいつそんな他人に興味ある?」とか言うのさごもっともなんだけど死因プレゼンそれとそんなに変わりないくらい雑だったよね???だからさ、ちゃんとそのくだり覚えてる人にはここ深み感じられないよね?????なんなの??????????
まぁでもここの台詞の言い方すきだった。ながたさんって基本否定的なニュアンスを持ってるセリフを言う時でも相手を責めないような声音とかトーンとかで喋りかけるから優しいんだよ、耳に? なんか自分が責められているって感じがしない。ってことは心に?なのかな?


なんかおじさんがつくった今時の若者?っぽい役をたびたびやってるけどギャルみたいになんのおもろいだったな
回代わり?のあいうえお作文なんかめっちゃちゃんとしててびっくりしたあれアドリブ?違うよね?あまりにもきちんとしていすぎたから…
チョッキューが返答に困るところ含めて台本あるよね?流石に
あれアドリブなりご本人が考えられてたらだいぶ腕上げたな〜!って思うおもろい男って軽率に好きになるから惚れ直しちゃうかもな。真相は闇の中。

なんか今回ダンスがぴんとこなかったな〜
ふくざわさんの振り付けってあんまり2.5とかで見ない感じの系統くない?台本まわす所とかめっちゃ好きだったけど…あそこだけ海外ミュージカルみたいで楽しいな
まぁでも次現場はzeppだし親の顔より見た刀ミュの愛すべきダサ振り付けなのでその辺は安心


ていう感じでした!

おいこれ設定どうなってんねんみたいなのをキャストさんのノリとテンション、キャラクター力みたいなものでぐるっと大きく丸め込んで愉快で楽しく味付けしてくれた舞台だなあというのが総評です。これ複数回入ったら楽しかっただろうなー!

ここ1年ほどは自分のシフトの限り、物理的に行ける公演はほぼ全て現場に行くようにしていたのですが
久しぶりに1公演だけを見る!っていうのをして色々思うところがありました。

茶の間くらいがいちばん楽しくてハッピーなのかもね。
強火になんてなれた事はないけど、自分が頑張る意味とかどこまで頑張る必要があるのかとかもっと考えたくなった。

刀ばっかりになるのは嫌で、次に刀以外の、舞台の現場が来たら全力で行くぞ!って思ってた時に八雲がきたり
刀ミュ走り切った😭もう刀は刀のオタクに頑張ってもらお😭私は引退かな😭もっと演技が見たいもん😭と思ったら江おんzeppが来たりままならないですねオタクは

結局頑張っても頑張らなくても病むし、入った回数なりのハッピーだったり活力はもらってこれる訳だし、
今はもっともっと、回数よりも大事な事が何なのかを足りない頭働かせて思考していくしかないです。それだけ。


ながたさん、結局まだだいすきだよ
嫌だったらごめんなさい。



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