見出し画像

「サラリーマン金太郎」で泣くアラフォー

僕の中でサラリーマンを題材にした漫画の代表格と言えば、
「サラリーマン金太郎」と「課長・島耕作」です。

サラリーマン金太郎はいい意味でThe漫画な展開が多く
「現実ではこんな破天荒なサラリーマンは実際にいないだろう」と
と思うのに対して、

島耕作は大分リアルにサラリーマンの模様が描かれています。
でも、出てくる主要女性キャラクターが全員美人で、
ほぼほぼ島耕作と体の関係を持つという「Theモテるサラリーマン」を描いている箇所だけは全然リアルではありません笑


今回、サラリーマン金太郎をひっさしぶりに読みました。

『サラリーマン金太郎』は、元暴走族のリーダーである矢島金太郎が、サラリーマンとして大企業に入社し、持ち前の強い正義感と行動力で、会社や社会の理不尽に立ち向かう物語。作品の面白さは、金太郎の型破りで大胆な行動や、真っ直ぐな性格が繰り広げる痛快な展開にある。金太郎の「男気」と「正義感」に、多くの読者が共感し、仕事や人間関係の中での葛藤や挑戦を描くことで、現実世界のビジネスマンにも勇気を与えている。

以前読んだのが20代の頃、その時は難しいビジネスやら政治に関する内容の箇所は飛ばして、ストーリー展開を中心に読んでいましたが、アラフォーの今読んでみると、著書の本宮ひろ志さんが日本の現状を憂いていて、政治家や役人、大手会社に対して痛烈な批判をしているのをストーリーを通して伝わってきました。世の中のことを広く観察されて、自身の考えや想いを漫画に載せて表現されています。

何より、金太郎が筋が通った生き方をしていてカッコいい。
自分軸を持った生き方をしているところに憧れを感じ、
僕自身が「自分軸を持った生き方に憧れてるんだな」と気づく事もできました

ストーリーとしては、「サラリーマンをやってみたい」という理由でひょんなきっかけから、建設会社の一番下っ端中の下っ端として、えんぴつ削るところから始まるのですが、持ち前の明るさと前向きさ、猪突猛進に何でも取り組むことで周囲からどんどん認められます。

筋が通ってないことがあればすぐに殴るし(子供でも女性でも)
ヤクザとも喧嘩するし
社長や役員にも殴り掛かろうとするし(50代の伊郷龍蔵社長には返り討ちされるという主要人物は大抵血の気が多い)
すぐに辞表だすし

これだけ見るともうめちゃくちゃですし
昭和臭を感じるのですが
「サラリーマン金太郎に学ぶところがある」と発信している男性経営者も結構いました。

漫画の初期の方は金太郎が自分に課せられた事にひたすら取り組むのが中心なのですが、だんだんと部下のマネージメントや業界全体(初めの舞台は建設業界)を見るようになったり、果てはアメリカ大学院進学したり金融業界、エネルギー業界、地方自治体独立事業、海外への日本人サラリーマン進出、など多方面の業界で活躍していきます。

本人は決して出世や権力欲、お金のためではなく、
楽しそう、ワクワクする、学んでみたい、負けたくない、このままだと業界がまずい、日本がますい
と働く理由に大きなビジョンと意思を持っているところに学ばされます。

全体を通して気になった箇所は
・メディアはくだらないことばかり放送して国民の意識を下げている
・政治家は自分たちの欲のことばかり考えている
・役所は2時間で終わる仕事を1日かけて終わらせている
・サラリーマンは自分たちのこと(出世や給料)しか考えていない
・日本はこのままいくと緩やかに沈没する、外(海外)にでろ
でした。

メディア業界も政治家も役所でも真面目にきちんと働いている人も必ずいるので賛同するということではなく、作者の本宮ひろ志先生がそうした目線で見ている視点に興味が湧きました。

好きなエピソードの一つに
金太郎が地方の支社長(栄転)に任命されたのに、余命短い子供の夢を叶えるため急に会社を半年休職してアマゾンに冒険に行く話は何回読んでも泣きます。

作者から
「俺の漫画を読んで、どう思った?何を感じた?」
と聞かれている気が常々してて、いつも傍にノートを置いて
メモしておきたい会話や参考にしたい思考
何かアイディアがでたら読むのを中断して書き込むようにしています。

久しぶりに読破してハートが熱くなりました。
金太郎談義したいなぁ。

金太郎好きな人がいたら、どのエピソードが好きかコメントで教えてください!

いいなと思ったら応援しよう!