無題(ラブレター)

言葉にしたいと思っても、できない感情がある時
君はそれをどう表現するだろうか?

僕は言葉を知らない
誰かに想いを伝える方法を知らない

僕の口から出てくる言葉は余所行きに飾られていて
感情を表すものにあんまりしたくない

だから、ずるいかもしれないけど、飾らない勇気を持てるこの場で
言葉にできない感情をできるだけ、言葉に起こしていきたいと思う

僕はずっとあなたについて考えている
あなたに抱く感情が何かを知るために

きっかけはあなたがバイトを辞める時
僕はあなたと別れることが、嫌だった
みんないつかはバイトを辞める。辞めたら基本的には一生会わない。
僕より先に辞めて行った人と別れる時も寂しかったけど、もうこれから会わないということを心の中では割り切れてた

でも、あなただけとはもう会わなくなるということが嫌だった
あなたが作るものを見たり、発する言葉を聞いたりできなくなることが嫌だったその頃からだと思う。僕があなたに抱く感情を説明できなくなったのは

それから、文通を始めれるようになって、あなたという存在がどういうものなのか少しは知れたのかもしれないと思うし、手紙を通して感じるあなたの存在に支えられてきた
会う時も、隣にあなたがいるだけで、僕は幸せだった

なんで、僕はあなたにこんな感情を抱くのか?
今も正直、表現できる自信はないけど、これだけは言える

僕は強烈に惹かれてる
あなたが作るものや発する言葉、そしてそれを生み出すあなた自身に

そして、一緒に分かち合いたいと思っている
蝉が鳴く音を聞いて芽生える、夏が来た喜びを
紅葉の種が落ちるあの刹那を
無限に続く、この世界を

もし、こういう感情が恋だというのなら、僕は君に恋をしている
僕は君が好きで堪らない

だから、もし君がよければ、僕と付き合ってくれませんか?
言葉を上手く使えない、自分勝手な僕ですが、
僕はあなたと一緒にいたいです

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