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2014年8月の記事一覧
spica.4 「レプリカたちの放課後」について
年頃の中学生たちと話す機会は、限られた職種にしか与えられていないと思う。
塾講師もその一つで、彼ら、彼女らと相対していると、忘れていたものや、ずっと遠かったものが突然浮上してくることがある。このバイトが出来るのも卒業までの残り短い期間なのだと思ったら、急に、今のうちに、この子たちのことを、この子たちくらいだった時のことを、思い出せるうちに書いておこうと思った。
「レプリカたちの放課後」の主人公
spica.3 小説を書くときのこと。
以前、同じように小説を書くことが趣味の友人と話をしていた時に、「書き方」の違いについて驚かされたことがある。まさか一から十まで同じだろうとは思っていなかったし、自分の書き方もよく考えてみれば独特なものだったけれど、それに気づいたのは人と比べてからだった。
私は、正直に言うと、移動中に構想を得ることが多い。
大学(片道一時間半)は遠いし、就活中だし、電車に乗る時間は乗らない人が想像もつかない量を