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21歳の飼い猫タツが亡くなった日

2020年8月17日、21歳になるタツ(♂)が亡くなった。あれから1カ月以上が経つ。実は亡くなった日、記事を書こうと思ったのだが、書いているうちに涙が出てしまい、途中でやめてしまったのだ。

21歳といえば、人間でいうと90歳超である。動物病院でも「甲状腺亢進症と腎臓病を持った猫がここまで長寿なのは珍しい」といわれていた。まさに、大往生、めでたいともいえる。

なぜ、涙が出たのだろう。もちろん、悲しかったのはまちがいないが、最期を看取れなかった後悔の念があったからだと思う。1日でも長く生きてほしくて、腎臓病のための輸液をし、食欲のなくなったタツに強制給餌をしていた。嫌がるのに、無理矢理あげていた。

その夜、強制給餌をした後、タツがぐったりしたので、私の胸に抱くと、頭をつけて目をつぶった。「今夜が峠かもしれない」と思った。それなのに、私はタツを猫用のベッドに寝かせ、2階の寝室に行ってしまった。翌日、用事があって睡眠不足になりたくなかったからだ。

そんな自分勝手な理由でタツを1人(1匹)にさせてしまった。朝、おそるおそるリビングに行くと、タツは息をしていなかった。まだ温かかったので、亡くなってそんなに時間は経っていなかったのだろう。

そのときに猛烈な後悔に襲われた。どうして、そばについていてあげなかったのだろうと。友人に話すと「21年も一緒にいて世話してあげたんだから、恨んだりしていないよ」と言ってくれたが、1カ月以上経っても後悔の念は消えない。


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