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DaVinci現像のすすめ

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メンバーシップ限定マガジンとして連載する「DaVinci現像のすすめ」では、まだまだコンテンツの少ないDaVinci Resolveでの写真現像・カラーグレーディングという部分に…
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#monet

あなたのカラーグレーディングを今すぐに二段階引き上げるたった一つの視点

"グレーディング"と聞くとなんかいい色味を作らなきゃ!とまず最初に身構えてしまいますよね。 僕も最初はいい色味だけを意識してグレーディングの練習をひたすらしていました。 ですが最近、「グレーディングっていい色を作ってるだけじゃダメだ」と思うようになりました。 なぜそのように考えたのか。 自分が鑑賞者として様々な媒体でいい色だなと思う方の写真や映像作品には共通して"美しいグラデーション"が存在していたからです。 グラデーションを意識して誰かの作品を観る視点ってみなさん案外

Monet_recipe #007

今月Monetを使用した写真の中で反響のあった写真の現像レシピ(混合率)をメンバーシップ限定で公開します。 翌月になりましたらこちらの投稿のレシピ部分は削除させていただきます。 (無断転載・無断公開は厳禁ですが、レシピ内容はスクショ・メモ等で保存していただいて構いません。ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします!) 今月のレシピはこちらです。 これらの写真に使用したMonetのレシピをご紹介します。 グレーディング前の状態 今回のレシピは、シアンが映えるグレーディン

【DaVinci Resolve】過去のよかったグレーディングを他の場面に応用する方法

DaVinci Resolveでいいグレーディングができた際に、それを他の写真や映像にそのまま適用することがみなさんあるかと思います。 たとえば、僕が先日公開した後付ノードプリセットがまさにその典型例でして、プリセットを適用した写真・映像の雰囲気にはどこはかとない統一感のようなものを感じてもらえるかと思います。 どこか懐かしいようなグレーディング ですが、場面が異なるとどうしても露出が上手く合わなかったり、色の雰囲気もズレてしまったりと難しかったご経験が多くの方にあると

当てるだけで使える、"後付ノードプリセット"シリーズ「Mode(モード)」をリリースしました! 【DaVinci Resolve】

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写真にも「球種:ストレート」がある

"野球のストレートってグレーディングみたい" 野球といえば、"球速"と"ホームラン"の凄さがよく話題に上がりますが、こと「球速」においてはかなりゲーム性の高い要素だと思っています。 なぜなら、同じプロ野球選手でも、 大谷翔平のようにストレート160キロ以上のピッチャーもいれば、140キロ前後の選手も同じくプロで"技巧派"として活躍しており、プロ野球の男性投手が投げる直球の平均は、130~165キロメートル程度でかなり振れ幅のある世界であることがわかります。 一見すると1

【グレーディング解説】DaVinci Resolveで冬にぴったりの「色味」をつくってみた

年内最後の記事は、今の自分のグレーディングの完成形を記録として残しておきたかったので、DaVinci Resolveのグレーディング解説をしたいと思います。 ↓前回のグレーディング解説記事はこちら 雪の降るの那須で撮影したポートレートの写真を投稿したところ、たくさんの方からマフラーの赤がいい色だと褒めていただけたので、こちらのグレーディングの中身を公開しながら意識したポイントや2024年最新版の自分のグレーディングを解説していきたいと思います。 Monetのレシピについ

Monet_recipe #006

今月Monetを使用した写真の中で反響のあった写真の現像レシピ(混合率)をメンバーシップ限定で公開します。 翌月になりましたらこちらの投稿のレシピ部分は削除させていただきます。 (無断転載・無断公開は厳禁ですが、レシピ内容はスクショ・メモ等で保存していただいて構いません。ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします!) 今月のレシピ写真はこちらです。 4枚目の写真に使用したMonetのレシピをご紹介します。 グレーディング前の状態 SNSに載せた際に多くの方からマフラー

【永久保存版】DaVinci Resolveで自分だけの色を表現できるようになるまで

先日、フォロワーさんからDMでこんなご相談をいただきました。 超わかる。 と、率直に思いました。 なぜなら、自分も写真を始めてから一年が経ったあたりでDaVinci現像をやるようになり、周りには誰もそんなことをしては人はほぼいないし、いきなり自在に扱えるほど簡単なことでもありませんでした。 YouTubeでDaVinci Resolveのことを調べても基礎中の基礎な部分は省かれてしまっていたり、カラーグレーディングの核となることや細かなところまで初心者に向けて解説されてい

¥1,000

アクションカメラほど〇〇をした方がいい理由

ここ数年ずっと流行っていますね、VLOG。 写真・映像の分野では"POV"(Person of view)と呼ばれる一人称視点での撮影の様子をアクションカメラで記録してみたいな形式の動画があったりします。 絶賛開催中のAmazonブラックフライデーにて、自分も思い切ってDJI Action 2というアクションカメラを買ってみちゃいました。 ※アソシエイトリンクです 自分が普段写真を撮っている様子を見せつつ写真の解説なんかもやっていけたらなと思い買ってみた次第です。そこで

グレーディングの手札の増やし方

みなさんは写真や映像を観ているときに、ふとその色に奥深さを感じることがありますか。 自分はSNSでも写真集でもYouTubeでも映画でも媒体問わず、こだわり抜かれた色にすごい奥行きを感じることが時々あります。もちろん自分はその作品の裏側をすべて知っているわけではないので、そのとき感じた奥深さというのは皆目見当違いの可能性ももちろんあります。 ですが、僕が重要だと思うのはそれが本当にこだわり抜かれて作られた色なのかという真偽などではなく、「なぜその作品に自分は奥深さを感じたの

【後編】iPhoneのRAW写真でフィルムの質感を再現する。

◯この記事は後編です 前編はこちらからどうぞ。 (前編の記事とXでの投稿が想像以上に好評で、とてもとっても嬉しいです。) 前編の記事では、なぜ自分がiPhoneのRAWを丁寧にカラーグレーディングしようと思ったのかについてと、自分がいつも行っている「DaVinci現像」という方法を組み合わせるための導入のやり方について解説しました。 そして今回は実践編です。 ・どんな仕組みでフィルム感を演出しているのか ・iPhoneのポテンシャルを活かした彩度の上げ方 ・iPhon

Monet_recipe #005

今月Monetを使用した写真の中で反響のあった写真の現像レシピ(混合率)をメンバーシップ限定で公開します。 翌月になりましたらこちらの投稿のレシピ部分は削除させていただきます。 (無断転載・無断公開は厳禁ですが、レシピ内容はスクショ・メモ等で保存していただいて構いません。ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします!) 今月のレシピ写真はこちらです。 4枚目の写真に使用したMonetのレシピをご紹介します。 グレーディング前の状態 今回のレシピは、iPhoneのRAWに

【DaVinci Resolve】いつもの色味を仕事でも使いやすくする方法

自分は撮影のお仕事でもDaVinci ResolveでMonetを使って現像した写真を納品することがよくあります。 先日ある案件で、 「いつものフィルムライクな雰囲気にしつつも、記録性をきちんと保持するために特定の色は撮って出しの色のままにしておきたい」 という事例が発生しました。 フィルムライク風にMonetで現像するとどうしても色転びが発生してしまい、残したいと思っていた色も変わってしまうという点に悩まされました。 タイトルに仕事で使えると書きましたが、仕事以外でもこ

デジタルの地の利、活かしてますか。

makina67っていう中判フィルムカメラを買いました。初のフィルムカメラで、昨日早速ファーストロールを撮ってきました。 中判の67フィルムカメラは1ロール10枚しか撮影できないというコスパのコの字もないカメラなのですが、撮影後は想像以上の満足感・多幸感に満たされました。10枚でこんなに楽しいと思えたのは初めてです。 自分のフィルムカメラでの撮影体験を経て、改めて感じたデジタルカメラの感想は、 『デジタルのカメラって信じられないくらい超便利じゃん』 すごく当たり前のこ