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はじめての、沖縄ぜんざい。

思い立って、福岡に来た。

母のあれこれがあり、10日ほど前の突然の涙に「また、気づかぬ内に心が限界になってた」と思ったから。

自分を労わるための旅、それは回り回って周りの人に優しくなれること。
そのために、コロナには十分気をつけつつも、久しぶりに第2の故郷に行きたくなったのだ。

私にとっての旅行といえば、そこでしか食べられないものを食べに行くとか、行きたい場所、会いたい人に会いまくるイメージ。
でも今回は「頑張っていた自分を労わる」という目的なので、色々したい気持ちを抑えて「心と体を休める」ことを重視。

休むために、頑張ろうとしない。
本当の意味で、心と体を休ませる。
東京から離れ、非日常、でも馴染みのある場所(=刺激を少なく)で、感じるままに。

1日目は急な誘いに乗ってくれた心を許す友人夫婦に連れて行ってもらい、湯布院へ日帰り。
真ん中の日は誰とも会わず、あえてホテル界隈で気ままに。
最終日は出来るだけホテルでゆっくりして、おやつより前の時間の飛行機に乗り、通勤ラッシュに巻き込まれる前に家路へ。

(明日は初日に会った友人が、せっかくだしということで空港に来てくれることになった。それはそれで、嬉しい。)

旅なんだからあれはしない、これはしない、ではなく。
したいことをする。
好きなことをする。
PCで好きなYoutube流しながらネットサーフィンだってするよ(せっかく来ているのに、じゃない。ホテルでそんなことするなんてなんて『大人の贅沢』なのかしら!)。

それから、行く時よりも荷物を減らしたいなと思っていた。

心の荷物はもちろん。
「荷物を減らす」ために、意図的に、お土産と身の回りのもの以外は空港を発つ前に、宅急便で送るよ。

友人夫婦に誘われて、初めて家族風呂なるものに入った。

九州に住んでいるときも知っていたし、旅行に行ったときも気になっていたけれど、不特定多数の人と入る温泉に癒しなど感じず温泉苦手な私には縁がなかった。

そうか、家族風呂って1部屋いくら、だから1人で入ってもいいのか…!
1時間2,000〜3,000円だし、全然いいじゃないか。

車中泊を少しずつしてみたい私にとっては、新発見。
関東であまり見た記憶はないのだけど(苦手だからスルーしてたのかも)、私の旅の楽しみに「家族風呂」が入った。

初めて九州に旅行に行ってから15年前後経つけれど、家族風呂の良さ、知らなかったなあ〜。

写真は、福岡に住んでいた時から大好きなカフェの、「沖縄ぜんざい」。
当時からあったのに、初めて食べた。

あんこメインのものが苦手で、先入観で食べずにいた。

黒糖で煮た金時豆の上にかき氷。
なんて、なんて美味しいことか(!)。

もはやこれは大好物だよ。
むしろ、金時豆とはちょっと違うにしても、あんこも多分思っているより嫌いじゃない(程よい量ならむしろ好きかも)。

この美味しさ、今まで知らなかったなあ〜。

旅中にnoteを書くとは思わなかったけれど、書きたくなったから書いています。

今回の旅で感じたこと。
カウンセリングを通じて少しずつ整理してきたこととリンクしているのだけれど。

「私はこういう人間だからこれは無理だ」という固定概念で自分を括っていた。
そうすることで、自分が傷つかないように生きてきた。
そういう感覚がきっと日常生活にも侵食していて、家族風呂だって沖縄ぜんざいだって、チャレンジしようとすらしてなかった。

逆に、これだからこうしなきゃ、も強かった。
旅行に来たんだから、せっかくだからって両手にたくさん抱えようとしていた。
それをあえて手放してみたことで、自分が何をしたら本当にリラックスするのか、ほんの少し感覚的にわかった気もする。

休むことも頑張ってしまう癖がある私が、無理をしないでいられる選択、行動、思考。

私は無理だ。
こうしなればならない、こうした方が良い。

でも、やってみた。やろうと思えたかから。
固定概念を崩して、手放してみたら。

確かにそうすることで、場合によっては傷つくことがある。
悲しくなることもあるし、辛いことも待っているかもしれない。
でも、逆に大好きになるかもしれないし、意外に性に合ってたりするかもしれない。

今まで当たり前で安全基地を作っていたつもりが、むしろしんどくて、手放して安全基地から出たら、意外に心地よくて自由な気持ちになるかもしれない。

でもそれは今の私だからそう思えるのだ。
つまり、長い時間をかけて少しずつ少しずつ心の緊張が解けて、少し、トライしてみようと思えたんだよね。
今までの私にとっては、自分についてこうだ、ああだと決めることで傷つかないように一生懸命に頑張っていたんだよね。
だから、その時は必要だったし、過去も今もそのままでいいんだよね。

そんな風にも思った。

死にたい夜、消えたい夜は何度も、何年もあった。
将来のことが不安で不安で、ずっとネガティブな気持ちでいて辛い時期も長かった。
自分に自信がなくて、生きていることが申し訳ないと思っていることが多かった。

でも、今は休職して今後のこともよくわからないのに、なんか大丈夫な気がしている。

年を取るのも、悪くない。

明日は、東京を旅立つ時よりもまた少し身軽な気持ちで。
少しだけ、「荷物を下ろして」家に帰ることができる気がしている。

(でもね。荷物を下ろせず帰宅ってなっても、それはそれだなって思っています。無理に荷物を下ろすことは、しない。)

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