イギリスの食べ物

巷で良く聞く、イギリスの食べ物はマズいと言う風評。
あれは、正直言うと…本当だ。

なんと言うか、変な味がしてマズいのではなく、味がない。
後ちょっと、お塩を足せば美味しいのに、と思うものが殆ど。
料理をした事がない人がマカロニサラダなんかを作る時、塩も胡椒も入れずにマヨネーズだけで作ろうとする。
全てがそんな味だ。

とは言ってもここ何年かでずいぶんましになってきたようで、いくつか美味しいお店などもあったので紹介したい。


「インドカレー」

インドは長い間イギリスの植民地だった。
そのためイギリスでカレーはかなり普及しているし、インド人も多いし、とにかくインドカレーはかなり美味しい。
我が家のお気に入りは、Holy Cowと言うデリバリー専門のお店と、Dishoomと言うインドレストランだった。

Dishoomは本格的な味でけっこう辛いので、私は最初苦手だと思ったが、ライタと言うキュウリのヨーグルト和えを混ぜるとなんともまろやかになって美味しく食べられた。
Holy Cowではフィッシュカレーがかなり美味しかった。
素揚げされた白身魚がゴロゴロ入っている。
これにマッシュルームピラフと言うライスを合わせると、もう最高。


「Nando's」

これは元は南アフリカの料理らしい、ペリペリチキンと言う鳥料理専門のチェーン店。
独特のペリペリソースでマリネされたチキンが焼かれて出てくる。
このソースが本当になんとも言えない複雑な味で美味しい。
辛さも選べるし、サイドメニューも2つ選べる。
私はPeri Solted Chips(ペリペリソーススパイスがかかったフライドポテト)とクリーミーマッシュと言う、ダブル芋な炭水化物祭りの組合せが好きだった。
学校の近くにあった事もあり、週に1〜2度くらい行っていた。


「レバノン料理」

ロンドンは他には類を見ない(NYはわからないけど)程の多国籍な街で、色々な国のレストランが乱立している。

学校のクラスメイト達にも各国レストランに連れて行ってもらった。

トルコ、コロンビア、タイ、ブラジル、、、
トルコ料理は何軒行ったかわからないくらい。

そして、人生で初だったのがレバノン料理。

トルコ料理にとても近くて、何が違うかは私にはよくわからない。
でも、たまたまなのか行ったお店はどこも本当に美味しかった。

トルコでもレバノンでも、コフタと言うラム肉のハンバーグみたいなものを長い串焼きにしたようなメニューが美味しかった。
後はひよこ豆をペーストにしたフムス。
こちらはスーパーでも簡単に手に入るので、よく買って家でもパンやトルティーヤにつけて食べていた。

お店はオックスフォードサーカスにある、
John Lewisに入っているレストランが、
綺麗で美味しくて入りやすいのでオススメ。


「クリームティー」

3段のアフタヌーンティーは日本でも有名だけど、クリームティーはあまり見かけない。
スコーンとお茶のセットの事をクリームティーと呼ぶ。
スコーンはさすがに見かける率が高い。
そしてどこも紅茶が美味しい。
たまに残念な事にホイップクリームがつく所があるが、やはりたっぷりのクロテッドクリームとジャムやレモンカードを塗ったスコーンが美味しいと思う。
王道だけど、フォートナム&メイソンのスコーンと紅茶はいつでも美味しく気軽に頼めた。

アフタヌーンティーについては、また別の機会に書きたいと思う。


上記は、日本に帰って必ずまた食べたくなる味かと思うくらい気に入ってリピートしていた。
ロンドンに行って食べ物に困ったら、ぜひともお試し頂きたい!
と、誰に向かって言っているのやらわからないけど、記録としてここに残しておく。

それと、イギリスのオリジナルではないけど、FIVE GUYSと言うハンバーガーショップもちょっと変わってて美味しかった。
ここはシンプルなハンバーガーかチーズバーガーを選び、15種類のトッピングから自由に選べるので、例えばケチャップとマスタードとピクルスとレタスとオニオンと…みたいにどんどん足していける。
自分好みにカスタマイズできるので、楽しくて良かった。

その他にも、ハンバーガーショップはけっこう美味しいお店が多かった。

ロンドンに行くにあたり、食のハードルをずいぶん下げて行ったので特に不便を感じずに暮らせたけど、離れてみるとやはりあまり美味しい国ではなかったなと思う。
ローマやパリやベルリンは、ロンドンに比べると食べ物に関しては天国のようだ!