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介護職員

こんにちは。自分は介護職員をしています。かれこれ19年もしています。ヘルパーを取り介護福祉士をとり、現在も介護施設で働いています。

特養も住宅型もホスピスも経験してきました。
中には今だに辞めた施設の利用者さんが何年も経った今でも覚えてくれている利用者さんもいます。

人と人との仕事でもある為、利用者さんとぶつかり、家族になってみたり、友達になったり、彼氏になったり、しながら介護職員と働いています。

19年働いてきた経験上、色んな出来事や自分なりの介護職員としての心得など書いてみたいと思います。

最近では精神難病のALSの方についてケアに入る事が多かったので、体験した方の話しをします。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは、体を動かすのに必要な筋肉が徐々にやせていき、力が入らなくなる病気です。

自分が関わってきた方は、とても笑顔が素敵な女性の方です。普段はマスク型バイパップと言う呼吸器を使用されており。気管切開はされていない為、簡単な会話はできます。
とてもおしゃれな方で職員が時間が空いている時間などマニュキュアを塗ってあげるとニコニコされ、「あと」とお礼もされます。
ただ、ご自身の対位調整がとても大変です。二人介助で対位調整、体位変換を行います。
枕の位置、手の位置、ナースコールの位置、携帯の位置、タオルの位置、髪の毛など、クッションの位置、ものすごく、こだわりがあるのが。
このALSの方の特徴だと、感じます。何名もALSの方をケアして来ましたが。こだわりが半端ない方が多いです。ただ、ご自身で訴える事が出来る方は伝えることが出来るのが唯一の救いだと思います。

体位変換をすると二人で汗だくになります。初めは大変やな💦とよく思っていました。これも何度かやる事で、右の時はこの位置、左の時は手はここと慣れてくる物です。初めは20分かかっていたものが、15分になり、10分になり、一人でできる様になり。利用者さんも伝える前に設置してくれる安心感から体位変換時は寝てても良いと安心してくれる様になりました。

夜勤中はずっとYoutubeを見ておられ、寝れないですか、と聴くと少し苦笑いをされて
「寝たら朝に起きなくなるのがこわ」と
聞き取りにくい言葉で言われました。そこで「夜やから寝てね」とは言えません。

そこで「好きなだけYoutubeやらニュースを見てていいからね」と伝えると「よっしゃ」と笑ってくれました。「よっしゃ」が口癖のようで
良く「よっしゃ」と言ってくれていました。
そして 施設の夏祭りをみんなでやって祭りに参加されて居る最中に体調が悪くなり。
最後に参加出来て良かったとおっしゃられ次の日に亡くなってしまいました。

そこで、これまでちゃんとケアしてあげれたのか、祭りに参加して貰った事が身体の負担になってしまったのか散々考えましたが答えはでません
介護職員はいつも後悔しながら仕事をしています。

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