ボーダーランズ・ゲーム・オブ・ザ・イヤーの感想

荒廃した世界と聞くと、やっぱり最初に考えるのは「北斗の拳」のような世紀末を思い浮かべるだろう。そしてそういった世界観は作中で人に語られることは少なく、煙を吐く工場や汚染された川、衛生管理のなってない街並みから感じることがほとんどだ。今回はそんなヒャッハーどもが蔓延るルール無用の自由な世界を冒険するゲームであるボーダーランズの感想を書く。

ボーダーランズは私にとってはそれなりに思い入れのあるタイトルだ。というのも、その昔ゆっくり実況においてPS3のボーダーランズをプレイし投稿していた人がいたのだが、その時「このゲームはぜひこの手でプレイしよう!」と意気込んだことがあり、購入した時はひどく喜んだ。

しかしそれも8年ほど前の話であり、人並みよりはゲームをしている今というのもあるかもしれないが、やはりそれなりに印象が変わった。

率直に言うと、面白いが飽きが早く来てしまった。世界観に入り込める人はとても楽しめると思ったし、世界観に合うイカすな台詞回しは聞いていてとても心地よかった。何より主人公が楽しそうだ。

ゲーム性はハスクラにFPS要素を足し合わせたものだったが、ハスクラという関係上ストーリーの要素がどうしても薄くなってしまい、ポップする敵をひたすら頭に目掛けて撃つだけになってしまうので、飽きが来てしまうことが何度かあった。しかし進めるにつれて主人公が成長して、ひたすらに無双できたりする場面も多々あるので、そうなるとヒャッハーの気分も味わえて気持ちよくなれる。結局のところこの世界で一番のイカレ野郎は主人公なのかもしれない。操作性は一般的なFPSと大差ない。ただ少しもっさりしているが、そもそも敵がそんなに動かないので対して気にならなかった。欠点を上げるとすれば、移動がひたすらにかったるい点だ。ファストトラベルが最小限で、ビーグルという乗り物も結構制限されていて、痒い所に手が届かない印象を受けた。クエストもお使い要素が強いのは構わないが、改善してほかったところは、目的地が一つしか設定されないところだ。例えば、アイテム収集なら、全部表示されないので、何度も来た道を戻って取りに行ったことがあった。

グラフィックは新たにPS4用に調整されてるので、とてもクリアで細部まで見やすいようになっている。しかし元がPS3のゲームなので、少々殺風景になってしまっている。もう少し建物などがあってもいいと思ったが世界観が世界観なので、好みによるのかもしれない。

サウンドだが、戦闘中の緊迫したBGMとのんびりとしたBGMはあった。私の意見としては、ノリノリのBGMを聞きながら敵を蹂躙してみたかったので少し残念だったが、SEや台詞は素晴らしく、緊迫感があった。

周回要素だが、そもそもがハスクラなので周回前提で作られている。よりレアな武器を手に入れて、敵をなぎ倒しイカレ野郎の気分を味わえるのはこのゲームの一番の押しポイントだろう。

結論としては、周回プレイが大好きで、世界観にどっぷりハマれる人なら、忘れられない一作になるだろう。


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