Voigtlanderの魅力
『Voigtlanderの魅力を教えて下さい』と言われたら何と答えるだろうか。
私は一言で表すなら
『言葉で説明出来ない』
かも知れない。
どの分野も同じだと思うが感覚的な事で本当に良いと感じるモノは、それが何故良いと思うのかが言語化出来なかったりする。
例えば私の世界一好きな食べ物は『ケンタッキーのフライドチキン』だが、何故これが世界一好きな食べ物なのか説明しろと言われても上手く言えないのと同じだと思っている。
そう言った前提の元、Voigtlanderの魅力3つを語りたい。
①美しいデザイン
『性能の良さはデザインに表れる』なんて言葉を聞いた事があるが本当にその通り。
WEBで初めてNOKTON 35mm F1.2見た時は本当に驚いた。
『カ、カッコいい...。』
富士フイルムPlazaのショールームで初めて現物に触れた時、私はあまりの美しさに衝撃を受けた。
細部に渡るまで一切妥協無しのフルメタル仕様でありながら説明不能なヘリコイドとピントリングの動作感覚。
F値からは考えられない程、軽量コンパクトでありながら200gを切る絶妙な重量感。
刻み込まれた数値一文字づつに至るまで今まで見てきたレンズとは別格なオーラを放っていた。
NOKTON 35mm F1.2と出会いXマウント史上最も美しいレンズに認定するのに時間は要らなかった。
②描写性能
それまで最新レンズのようないわゆる『カリカリの画』を追求していた私が疲れ果て、出会ったオールド描写の世界。
『写るんです』のような極端なモノも勿論味があって大好きだが、Voigtlanderの描写を見て
『あ、コレだ...。』
となった。
前にも触れたように映画の様なシネマティックな写りをする。
ボヤけてる訳ではないがカリカリに解像してる訳でもない...。
完全にピントを合わせてるのに何故かフワっとしているような。
例えが非常に難しい。
頭の中にある過去の映像を思い出し、デジタル化してモニターに出力したような...。
私はユーザーとしての立場だが逆にこれを作った人達がどうゆう感覚の人間なのか知りたい。
変態集団である事はほぼ間違いないだろう。
③Voigtlander紆余曲折の歴史
公式HPに記載されている歴史を見ると国の移り変わりや戦火や大不況を潜り抜けてもブレないコンセプト。
Voigtlanderが存在していなかったら私のカメラ人生は既に終わっていただけに、存在しててくれてありがとうという気持ちで一杯だ。
1800年代から存在するブランドなんで自分には想像出来ない程、色々あったんだろうとレンズを眺めながら思ってしまう。
そんな紆余曲折の歴史がレンズの価値にたくさん詰まってると考えると性能やデザインも含めて非常に購入しやすいプライスだと思う。
Voigtlander。
私の様に哲学的な思考の持ち主には堪らないブランド。
あなたが好きなレンズのブランドは?
ありがとうございました。
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