なぜ今「ビヨンドコロナ」する時なのか【Beyond COVID-19立ち上げ秘話とZoomオンライン講座の話】
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なぜ今「ビヨンドコロナ」する時なのか【Beyond COVID-19立ち上げ秘話とZoomオンライン講座の話】

インパクトラボ

一般社団法人SDGs Impact Laboratory(通称:インパクトラボ)の公式note、初めての投稿です。

なぜかトップバッターを務める、インパクトラボ・学生メンバーの吉武莞です。

私はいま、学校法人立命館で立ち上げたオンラインコミュニティプロジェクト「Beyond COVID-19(ビヨンドコロナ)」のRIMIX事務局の一員として、ビヨンドコロナの立ち上げから企画・運営に携わり、主に当WEBサイトの運営やデザイン、コンテンツ管理などを行っています。

今回は、Beyond COVID-19の一つとして実施したオンライン講座の実施報告や、ビヨンドコロナを立ち上げた経緯やその想いを中心に、私がいま感じていることを綴っていきます。

*本記事は「Beyond COVID-19」のOfficial Blogに掲載した記事の拡大版です。

「BeyondCOVID-19」(ビヨンド・コロナ)は、立命館・社会起業家支援プラットフォームRIMIXが立ち上げた、立命館に所属する何かしたい人が、出会い、一緒に活動できるオンラインコミュニティです。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の中では、オンラインでのコミュニケーションが主流となっています。この慣れない中で、生活を維持するためには、「何かに集中すること」「みんなでできることをすること」が重要になってきます。「Beyond COVID-19」は、このような時だからこそ、立命館で何かアクションを起こしたい人が熱中できる機会を、オンラインで発信・提供。外出自粛の今だからこそ、「立命館生のオンラインコミュニティ作り」と「学びを止めないしくみ」をつくります。
特設サイト:https://r-rimix.com/covid19

私の経歴とデザインの関係

まず、今回実施したデザイン講座の報告をする前に、私の経歴をお話します。経歴なんかいいよ!という方は飛ばしてください。

吉武 莞 YOSHITAKE Kan

・一般社団法人SDGs Impact Laboratory/RIMIX事務局 デザイナー
・立命館大学新聞社 2018年度主幹(代表)/ 現アドバイザー・記者
・立命館大学学友会 2019年度中央常任委員長補佐/学園祭副実行委員長

福岡県出身。高校から学生新聞に携わり、高校・大学を通じて記者・編集者として活動。その他イベント企画・運営や広報担当など、ディレクター・デザイナーとして活動し、グラフィックデザインを専門として様々な活動を行う。

私は、高校生のときに学生新聞に出逢い、大学に入っても新聞社に入部しました。新聞社では、記者・編集者として活動し、記事を書くだけでなく、デザインのスキルを独学で身に付けました。

デザインへの興味が芽生えたのは大学に入ってから。高校でも新聞の編集でAdobe illustratorを使っていましたが、大学に入って自分でAdobeソフトを買って、気軽に使えるようになってその楽しさに惹かれました。

たくさんのデザイン本やWEB上のコンテンツを読んで学び、学んだデザインを発信する場がほしいと思い、自身でニュースブログを立ち上げました。そこでは、どこよりも詳しくわかりやすくすることを目標に、学生新聞で培った記事力とデザインで、様々な記事を書いていました。

同時に、立命館大学新聞社(以後「新聞社」と略します)でも改革を行いました。新聞社では当時、私と、高校でも同じ新聞部に所属していた1つ上の先輩だけが、学生新聞の「経験者」でした。当時の新聞社は、紙の新聞を発行するために、印刷業者にWordで文章を入稿して、紙面のデザインと印刷を依頼していました。しかし高校でillustratorでデザインした上で新聞を発行していた私たちは、記事を書いてから実際に紙で発行されるまでの時間に、大きなズレが生まれてしまうと考えていました。

そこで、新聞社のデザイン改革として、Adobe illustratorやindesignを導入し、すべての紙面デザインを学生の手で行うようにしました。もちろん、技術は一から部員に教えることになるので大変でしたが、記事執筆から発行までのスピードを大幅に早めることができました

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そして、紙面の発行スピードを早めるだけでなく、当時ほとんど停滞していたWEBでのニュース配信もより多く行うため、HPのリニューアルを2度行いました。2018年6月の大阪北部地震や2018年7月豪雨では、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)を含め、京阪神地域で大きな被害を受けました。その際、WEBで大学の対応や被害の状況などをいち早く配信し、多くの方にお読みいただけました。(もちろん、現在は新型コロナウイルス特集に力を入れ、こちらも多数の方にお読みいただいています)

これらの改革が相まって、新聞社は立命館大学の中で情報発信リーダーとしての地位を確立するに至りました。これはひとえに、多くの方に取材に協力いただき、多くの皆様にお読みいただいているおかげです。この場を借りて、御礼申し上げます。

前述のような新聞社での活動や、個人でのデザイン活動を続け、自分の中で「デザイナーとして働きたい」という思いが強くなりました。2018年8月には大手IT企業のデザイナーインターンに参加し、よりその思いは強くなりました。

2019年には、立命館大学学友会という学生自治組織(高校でいう生徒会)の中央常任委員会で中央常任委員長補佐という役につき、主に広報・情報担当として動いていました。学友会は全学生が会員である日本最大の学生自治組織で、組織が大きく、実際の動きが見えないという課題がありました。そこで学生新聞やデザイナーとしての経験を活かし、ホームページの刷新、インフォグラフィックを取り入れたSNSの運用改革、紙媒体として広報冊子の発行など、様々な広報施策を実行しました。

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このほか学友会では、学園祭副実行委員長として学園祭の運営に携わったり、全学協議会という学園の未来を大学・学生・教職員の皆で決める協議で学友会の代表の1人として参加したりと、さまざまな活動をおこないました。

このような経験を通して感じたのは「情報発信」の大切さ。いかに素晴らしい取り組みをしていても、発信ができていなければ意味がありません。
そしてその発信も、わかりやすいものでなければ、誰も関心を持ってくれない。そういったことを様々な活動で痛感しました。

そこで自身の活動で進めたのが、「情報×デザイン」です。いかに正しい情報をわかりやすく届けるかが、情報発信にとっては大切ではないかと考えています。それを実践するべく、私は広報においてインフォグラフィックを多用し、わかりやすく伝えるようにしています。

Beyond COVID-19の立ち上げ

学友会や新聞社での私の活動を知っていただいていた、インパクトラボ代表理事でRIMIX事務局の上田さんより、インパクトラボでデザインナーをしないかとお誘いいただき、3月より学生デザイナーとして働いています。

しかし4月7日、政府の緊急事態宣言に伴って、翌8日からの休講および大学キャンパス内への入構が禁止が発表されました。春セメスターはWEB授業の形で開始され、オンラインの授業支援ポータル「manaba+R」がサーバーダウンするなどの問題があり、先行きが不安だなあと言っていた矢先です。

インパクトラボは学校法人立命館の委託を受けてRIMIXの運営などを行っていますが、キャンパスへの入構ができなくなったことで、さまざまな仕事が一旦ストップし、オンラインへと移行しました。

気づくと、周りから聞こえてくるのは「することがない」という声。RIMIX事務局として何かできないかと考えました。そこで、まずは学生のニーズを把握するため、休講・休校中期間中の生活に関してアンケートをとることに。

実際に4月10日より動き始め、修正をかさねた上で4月13日よりアンケートを開始しました。その中で生まれたのが、「Beyond COVID-19」です。「今こそなにかしなければ」と動きたい人たちにプロジェクトや講座を立ち上げてもらい、外出自粛の中でオンラインコミュニティをつくり、「学びを止めないしくみ」をつくるというものです。

アンケート公開とほぼ並行してローンチに向けて準備し、4月16日、特設サイトを公開しました。ここまで最初の構想からわずか6日でした。その最中にいましたが、その立ち上げスピードに自分でもとても驚いています。

掲載するプロジェクト・講座は、サイト公開時点では立命館が既に提供しているオンライン講座や、コロナ対策のサポートなどを掲載。公開以降はアンケートとも合わせて立命館学園の学生・生徒・児童からプロジェクトオーナーを募っています。また、Beyond COVID-19の「Official Blog」として、学生ライターの皆さんに自身のビヨンドコロナ生活を綴っていただいています。実はこれも、アンケートで「他の人が今何をしているのか知りたい」という声から生まれた企画です。

オンライン講座、受講生の評価

さて、Beyond COVID-19のプロジェクトを立ち上げて、オンライン講座やプロジェクトを募集する中で、「デザインのオンライン講座をやってほしい」と頼まれ、急遽講座を実施しました。最終的には、立命館大学Sustainable Week実行委員会と立命館大学新聞社、立命館大学一般教養科目「SDGs表現論」が共催で行いました。

内容は、これまで立命館大学新聞社で実施していた研修の内容をぐっと凝縮し「伝える文章・伝えるデザイン」講座としました。SDGs表現論の受講生に向けては、授業で必要となる取材のスキルについても講義を行いました。

講座の実施概要はこんな感じです。

学生新聞記者・デザイナーが教える「伝えるデザイン・伝える文章講座」
2020年4月20日(月)13:00〜15:10
共催|立命館大学Sustainable Week実行委員会・立命館大学新聞社・立命館大学一般教養科目「SDGs表現論」
講師|吉武 莞
 第一部 取材のしかたワークショップ(SDGs表現論受講生のみ)
 第二部 伝える文章・伝えるデザイン講座(ここから一般公開)
 第三部 illustrator実践講座

受講にあたっては、Beyond COVID-19の特設サイトにて概要を公開し、参加申込としてGoogleフォームで連絡先を書いていただく形にしました。最近は「Zoom Booming(Zoom爆弾)」と言われるほどZoomのセキュリティの脆弱性をついた悪質な悪戯行為も行われています。そのため、Googleフォームで申し込んでいただいた方に、メールでZoomの参加URLをお送りするようにしました。

申し込み頂いた方は計62名、参加いただいた方は計55名です。急な呼びかけでしたが、多くの方にご参加いただきました。

では、受講者の方に受講後にご協力いただいたアンケートから、講座の評価などを見ていきます。アンケートは42名の方に回答いただいています。

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まずは参加にあたってのアンケートです。

ほとんどの方が「デザインを学びたい」「文章力をつけたい」と思って今回の講座に参加いただきました。そして「暇な時間を活用したかったから」と回答している方もいます。やはり、いまの自粛生活で「することがない」方も多いようです。

受講者のデザイン経験を聞いてみると「デザイン面を意識してWordやPowerPointの資料を作ったことがある」と回答している方が多くいらっしゃいました。「初心者」「デザイン制作などを日常的に行っている」と回答した方も多かったです。およそ3/4の方が、デザイン初心者もしくはこれから学びたいと考えている方でした。

このアンケートは第二部と第三部の間の休憩時間にお願いしましたので、初心者やこれから学びたいと考えているような方に向けて、第三部はillustratorの初心者講座としました。

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続いて講座の内容の評価です。

スライドを画面共有しながら行った「取材の仕方」「伝える文章」「伝えるデザイン」の3つの講座について、「ためになった」「どちらともいえない」「ためにならなかった」の3つから評価いただきました。結果、すべての講座で80%以上の方が「ためになった」と回答いただき、「ためにならなかった」と回答した方は0名でした。

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講座の内容の中で、「スライドの内容」「講師の説明」が分かりやすかったかどうかをお聞きすると、こちらは88.1%の方が「分かりやすかった」と回答いただきました。

そして「この講座の第2弾があれば受講したいか」という質問では「はい」と答えた方が92.9%と、大変好評をいただきました。ありがとうございます。

コメントをいただいた中からもいくつか声を紹介すると、

「いままでなんとなく意識していた文章やデザインのことを、法則にのっとって分かりやすくまとめて教えていただいたので、とてもすっきりしました。本当に受けてよかったと思います」
「デザインについての講座は終始楽しかったですし、特にフォント紹介は新しい発見がありとても楽しかったです!」
「学びたかったことを分かりやすく説明していてためになりました」

などなど、とても好評をいただきました。ありがとうございます!

ここまでが、講座に対する評価です。

結果的に8−9割の方が講座に対して「よかった」という意見をいただきました。

多くの方に受講いただき、そしていい評価をいただいて、とても充実した講座となりました!受講いただいた方、ありがとうございました!

次項で後述しますが、途中で声が途切れたりといったトラブルがありましたので、この講座に参加いただいた方に向けて、講座の内容をまとめた資料を期間限定で配信しています。

資料配布に関しては、パスワード付きのWEBページを作り、メールでリンクとパスワードをお送りしました。

オンライン講座の問題点

最後に、「オンラインでの講座受講環境」についてアンケートで聞きました。

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すると「通信環境が悪く、見づらい場面があった」という方が69%と、視聴環境には課題の残る結果となりました。もちろんWi-Fi・通信環境の問題もありますが、Zoomというオンライン会議ツールの質や遅延の関係など、様々原因はあると思います。

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今回の講座では、スライドを画面共有しながら私が説明を行い、インタラクティブなやりとりをおこなわず、コメントがあればチャットで行っていただき、質問に答えるという形式でした(質問は実際にはなかった)。

このように非インタラクティブ(講師に直接声を出して質問しないなど)の場合は、YouTube Liveなどを使ったほうが安定した配信ができる上、チャットでのコミュニケーションも円滑に行えるのではないかと考えています。これについては次回以降講座を実施する場合は考えていこうと思います。

ほかにも「オンラインで長時間視聴するのは大変だった」という声もありました。講座を先に録画しておいて、編集して短くしたものを配信していく、というのも手かもしれません。配信した後にはインタラクティブなやりとりで直接質問に答えたり、直接デザイン制作風景を見てもらったり。そんなことも考えられますね。

オンラインの可能性

「今後、今回のようなオンライン講座があれば(デザインに限らず)また受講したいか」という質問では、92.9%の方が「はい」と答えていただいています。

昨今の情勢によって全てのコミュニケーションがオンラインに移行していく中、「オンラインでの講座」は大きなニーズがあるように感じます。

今回の講座では「はじめてオンライン講座を受けた」という方もいらっしゃいました。その中で、92%の方が「またオンライン講座を受講したい」と回答していることを考えると、これから多くの講演・セミナーがオンラインで実施することになっていくと考えられます。この記事を読んでいる「まだオンライン講座を受講したことがない」という方も、ぜひ何か1つ受けてみると面白いと思います。

そしてオンラインの一番のよいところは、足を運ばなくても話が聞けるところです。遠くまで足を運ばないと参加できなかったような講演でも、今では家から参加できるようになっています。普段聞けないような人の話を気軽に聞けるようになったのです。

この変化はまさに、TwitterやFacebookが登場して、遠くの友達と気軽に話せるようになった、あのときの感覚とすごく似ています。

もちろん、通信の問題やインタラクティブな講座のためにはどうしたらよいのかなどなど、オンライン講座をやるにあたって考えるべきこともたくさんあります。これらを解決していけば、今までできていなかった面白い講座やコンテンツが作れるのではないかと、すごくワクワクしています!

今こそ「ビヨンドコロナ」

新型コロナウイルスの感染拡大で、世界はいま「変容」のときを迎えています。

「三密」対策で、これからの建物やオフィスの形も変わっていくでしょうし、コンビニやスーパー、窓口など対面接客ではフィルムを介して、というのが当然のことになっていくでしょう。

オンラインでのミーティングやオンライン飲み会も、今は流行しているので高頻度でやっている方も多いかもしれませんが、今後は頻度が少なくなるものの、当たり前の光景になっているかもしれません。

私自身、最近はZoomでのミーティングが続き、椅子に座ったまま一日中PCで作業をして、頭を使ってアイデアを捻り出しているので「Zoom疲れ」を起こしていますが、それも次第に慣れて頻度が少なくなれば、ふつうのことになるんだろうな、と考えています。

いわゆる「アフターコロナ」の世界は、「ビフォーコロナ」の世界とは、大きく変わったものになることは、おそらく間違いないでしょう。

ですがそれを悲観的にとらえず、この機を活かして様々なことに挑戦して乗り越えていけば、むしろよりよい世界が待っているかもしれません。

私はこれを信じて、「ビヨンドコロナ」していきたいと思います。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

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一般社団法人インパクトラボは、SDGsネットワークやノウハウを社会と共有し、豊富な経験を持った起業家・社会人・大学生が様々なプロジェクト事業を行っています。 公式サイト:https://www.impactlab.jp/