【健康しが】立命館大学カーボンニュートラルプログラムin長浜市
こんにちは。
立命館大学の内田秀太です。
2023年2月11日~12日に滋賀県長浜市にて実施された立命館カーボンニュートラルプログラムにて、長浜市西浅井町で活動するONESLASHとコラボして「ゲリラ炊飯」を実施しました。
なお、本事業は今年度採択された「健康しが活動創出支援事業費補助金」の一環として実施しています。
健康しが活動創出支援事業費補助金と、私たちが提案した「自然資源を生かした体験型プログラム『アウトドアダイアログ』」については、こちらの記事をご覧いただけると嬉しいです。
「ゲリラ炊飯」は、長浜市西浅井町の若手兼業農家が集まったONESLASHが手掛ける活動の1つです。突如としてまちなかやお店・イベントに現れ、薪をくべ、羽釜でお米を炊いて、お客さんにおにぎりを振る舞うという、まさにゲリラ的に行われる楽しいイベントです!
「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ。」とはよく言いますが、実際に薪と羽釜でお米を炊いたことがある人は少ないのではないでしょうか。
それではゲリラ炊飯の一部始終を見ていきましょう!
2種類の炊き比べ
なんと贅沢にも2種類のお米を炊き比べました。
まずは定番の「コシヒカリ」、そして「いのちの壱」。
コシヒカリはさておき、いのちの壱は初めて聞いた品種のお米です。
いのちの壱は、ある農家さんのところでコシヒカリが突然変異して現れた品種で、コシヒカリの1.5倍ほどの大粒で、香りや粘り、甘味などに優れています。
中部地方では「龍の瞳」なんていうカッコいい名前で呼ばれているとか。
こんなお米の豆知識も持って帰ることができるのが、ゲリラ炊飯のおもしろいところです。
お米のとぎ方
みなさんは、普段お米の研ぎ方まで意識しているでしょうか?
私は、お米の汚れを落とすようにゴシゴシと洗うものだと思っていましたが、それはもうずっと前の話なのだそうです。
最近は精米機の精度があがっているため、はっきり言って洗う必要がほとんどない、とのことでした。
炊きあがりを変えるひと手間
お米を研いだら「いざ火入れ!」と行きたいところですが、次に「浸水」という工程があります。お米にお水を吸わせてふっくら炊きあがるようにするための工程です。
ただ、なんでも浸水が必要な分けではなく、「いのちの壱」は浸水が不要。
コシヒカリは水を吸いにくいので、浸水が必要とのことです。
浸水は季節によって時間を変えますが、2月の寒い時期であれば20分程度浸水させてあげます。
このひと手間が、炊きあがりを変えます。
火入れ
浸水が終わったらいよいよ薪を使って火入れをしていきます。
といっても、大きな火を焚くのは始めの10分程度。
中が沸騰してくれば、そこからは中火でじっくりゆっくり炊いていきます。
実食
あったかな湯気とともに炊きあがったごはん。いざ実食です。
この日は琵琶湖のサーモンとも呼ばれる「ビワマス」、そしてONESLASHのメンバーで猟師もしている方がとってきた猪肉と鹿肉を窯オーブンで焼き上げて、お米と一緒にいただきました。
卵かけごはんで締めて、合計3升のお米も全員でぺろりと完食。
山から流れ出てきた水が水田を通って米を育て、その水は川を通って琵琶湖へと流れ着き湖魚を育てる。
山から琵琶湖まで水が流れ着くのは、時間にして20年だといいます。
まさに西浅井町の自然の恵みが生んでくれた食材たちを、この日は余ることなくいただきました。
最後に
その土地のおいしいものを、その土地でいただけることのありがたさを感じる時間でした。
ゲリラ炊飯は、お米のおいしさだけでなく、お米づくりの知識やおもしろさも同時に理解できるコンテンツでした。
「Rice is comedy」をコンセプトに、地域のネガティブをポジティブに変えていくONESLASHに、これからも目が離せません。
ONESLASHの皆さん、ありがとうございました!