【MUP】ビジネスモデル
今回はビジネスモデルについて説明していきます。ビジネスモデルとはお金を生み出す仕組みのことであり、しっかりとしたビジネスモデルを構築することで、安定した経営を行っていくことが可能になります。
1、ビジネス基本の3要素
①誰に何を
②どのように提供するか
③どう収益を得るのか
2、試作選定で必要なスキル
3、まとめ
1、基本の3要素
1つ目の「誰に何を提供するのか」2つ目の「どのように提供するのか」。ここでのポイントは、顧客単価=市場価値、と考えてはいけないということです。つまり、現在の顧客が払うだろうとされる値段を市場全体に当てはめてはいけない、ということを言っています。
もう少し具体的にするために例を出してみましょう。例えば移動手段。タクシーで1Km離れたところに行くために必要な時間は3分、料金はおおむね初乗りの420円(23区内)で済むでしょう。しかし、もしあなたが人生で1番重要なミーティングに遅れそうになっているときに、目的地まで一瞬で連れて行ってくれるタクシーがあったとしたら、あなたはいくらまで払いますでしょうか。
ここからわかるように、商品・サービスは、タイミングやその人がいくら払えるのかによって価値が変わるのです。このことから誰に何を、どのように提供するかが重要になってきます。
次にどう収益を得るのか、について考えていきます。ここでは3つのポイントを提示します。
①固定変動算出 Bepの可視化
すべてのビジネスには、固定費・変動費が存在します。固定費とは、売上の増減に関係なくかかる費用であり、物を売るために借りる物件の家賃や光熱費、人件費などのことを指します。つまり固定費は売上が0円だったとしてもかかる費用のことです。一方の変動費は、売上によって変動する費用であり、原材料費などを指します。この固定費と変動費を計算することで損益分岐点(BeP)を算出することができます。BePについては後程説明します。では具体的な数字に落とし込んでみましょう。
固定費 月100万 変動費 売上の10% 売上100万 とすると利益はあるのでしょうか。
売上 - 費用 = 利益ですので
100万 - (固定費100万 + 変動費10万) = -10万
となり、利益ではなく10万円の損失(赤字)になってしまいます。この-10万という数字が0円、つまり利益もなく、損失もないプラスマイナス0円の点をBep (Break-even Point、損益分岐点)といいます。
②PPC (Profit Per Customer)
固定変動費、Bepに加えて、PPCも重要な指標です。PPCは1人当たりの利益を指します。これはSPC(Sales Per Customer)一人当たりの売上から、CPC(Cost Per Customer)を引くことで算出できます。
③価格&個数調整
次に価格&個数の調整についてです。ビジネスではいろいろな指標や収益を上げるための施策が挙げられますが、結局はこの2つが最も重要な要素です。つまり、どうやったら単価を上げられるか、どうやったら個数を増やせるかの2点だということです。
2、施策選定で必要なスキル
では具体的にビジネスモデルを考えるときに有効な方法を考えていきましょう。
①顧客の比較対象を把握する
あなたが、カフェを経営しようとしているとしましょう。競合を考えるとき、真っ先に思い浮かぶのは、近隣のカフェでしょう。しかし、カフェを飲食の場と考えると近隣のレストランが競合となります。さらに仕事や勉強の場として利用する人もいると考えた場合、マクドナルドなどのファストフード店も競合として考えられるかもしれません。このように顧客の目線から、どんなニーズを満たそうとしているのかをしっかりと見極め、比較対象を知る必要があるのです。このプロセスが次のUSPにつながっていきます。
②自社サービスのUSPを把握
USPとはUnique Selling Point、つまり自分たちのユニークさ、強みの事です。これを把握するためには、顧客のニーズをまず把握し、そこから競合がすでに提供しているものを排除したうえで、自分たちの強みと顧客のニーズのかぶっている部分を見つけ出すというプロセスが有効になります。
3、まとめ
今回はビジネスモデルとはお金を生み出す仕組みであるということをもとに、基本の考え方や具体的な数字を交えて説明しました。
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