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フリーゲームの制作環境の良さ~感想を書く意味~

(2200文字)

おはようございます。

先日こんなツイートが話題になってました。

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創作に向いている人とは

ゲーム制作をしている人のほとんどは、自分に自信がなかったり、何らかの理想を追い求めて創作の世界に来た人がほとんどかもしれません。

そういう人がゲーム制作をして「あれ、自分はもしかして凄いことをやっているんじゃないか!?」と錯覚してしまうことは日常茶飯事。

それがまた元々自分に自信がなくて始めたことなので、我に返った時に再び自分に自信がなくなり、心が折れる、みたいなことは滅茶苦茶あり触れていると思います。

これに対しての解決策はさいとうなおきさんのこのツイート。

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自分もはるか昔のブログで、とある絵描きさんから凄い共感された記事があります。

さいとうなおきさんのツイートとは少し違いますが

「絵を楽しく書くには?」という記事に対して内容が「自分が下手なことに気づかない」という記事でした。

世の中には下手の横好きということわざがありますが、物事を続けるには「ある程度のバカさ」は必要なのかもしれません。

先のことを考えられる人間ほど、すぐにダメだと見切りがちです。

フリーゲームの長所(無料で出来る)

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これは最近の悩みなんですが、

フリーゲームでどういう感想の書き方をすればいいのか?

についてちょっと頭を悩ませることが増えました。

良い作品は良い作品として、ポジティブなだけの感想を書けばいいですが、フリーゲーム故に悪い部分というのは商業作品以上に存在します。

けれどやっぱり無料で出来るゲームという代名詞がつくと、多少の粗よりも良い部分が目立つことにも気づいたんですよね。

まず自分はエロゲというとてつもなくコスパの悪い業界からフリーゲームに来た人間。

1本1万もするゲームに何日もかけて、それでもクソゲーだった。なんてことはざらではありません。

そんなエロゲに対して辛口評価だったのに、フリーゲームでは作品の良い部分を見つけることが(より)出来るようになった自分に驚いています。

なるほど、この作者さんはこういう事が描きたいんだなー、とか。この作品は拙いけど勢いがあって良い! とか。お世辞っぽくならない好意的な解釈がすんなりと出来るようになったんです。

もっぱらフリーゲームオタク、あとがきオタクと化しています。

なので今のスタイルでは「良い部分」だけを書くようにしています。

感想を書くことの意義が変わった

エロゲの感想を書く時の心境としては、

1本1万のゲームをして楽しめた時はいいですが、楽しめなかった時はほぼ憂さ晴らしみたいな感じのレビューになっていました。

それはだって作者に直接「このゲーム1万もしたのにクソゲーだったんだけど!」なんて言えませんからね。

けれどフリーゲームは違っていて、感想を書けば作者さんにRTされたり喜んでもらえたりリスポンスがあるんです。(本当に結構あります)

そうすると感想を書く側からしても「喜んでもらえるなら喜んでもらえる感想を書こう!」という気持ちになるんですよね。

そしたら作者さんはまた創作意欲が上がる。

これはかなりWinWinな関係。

たまに悪い感想を書きたくなる時がある

これは多分人間の心理的なものなんですが、滅茶苦茶いい作品に出会うと「そこはなんでそうしなかったんだー!」って惜しい部分に対して自分だったらこうする、こうしたほうがいいんじゃないか、とか茶々を入れそうになります。

同人ゲーム『君の在り処』なんかは制作者の方と縁があってそういった感想も気軽に送り合える仲でしたが、ノベコレの感想欄は皆が見るところなので場違いではあります。

『僕らのノベルゲーム』なんかは自分の好みと合致しただけに、本当は言いたいこと書きたいことはたくさんありました。

語ろうと思ったら1万字ぐらい余裕で語れます。

レビュー魂に火がついてしまうんですよね……。

もしこの記事が作者さんの目に留まって、結構突き抜けたレビューもOKって許可がもらえたらnoteで書きまくりますよそりゃあ。

ノベコレでは悪い感想を見ない

良い感想と悪い感想の両方を書いている人は、ノベコレではなくTwitterや外部サイトで書いていることがほとんどで、確かにそれは賢い方法でした。

外部サイトなら悪い感想は見たくないって作者さんが事故りにくいし、意欲的な作者さんは見に行くでしょう。

悪い感想がない、というのはゲーム制作者にとってはとてもいい環境だと言えます。

フリーゲームで悪い部分を書いたところで、それを改善する技術がなければ冒頭で説明した「下手なことに気づく」だけにとどまる可能性もありますからね。

以前プロの方に「絵の赤ペンお願いできませんか?」って尋ねたことがあったんですが「通話で色々と解説しながらやりつつ、理屈を理解してくれないと意味がない」って言われたのを今でも覚えてます。
シナリオはデッサンと違って絶対の正解がないですが、似たようなことなのかなと。

近年パワーアップしていくフリーゲームを見ていれば「良い感想だけ」なのも別に悪いことではないんじゃないかなと思います。

ランキングシステムとフェスの存在も大きい。

意欲的な人はこのシステムに引っ張られて「もっと良い物を作ろう!」って気になるのが良いところ。

これがあるおかげで、悪い感想やアドバイスを書かなくても、自然とフリーゲームの質が上がっていくような環境になっているんですよね。

ということで、

長くなりましたがノベコレにハマりだした人間の雑談でした。

最近他の人のゲームもやるようになって思うところがいっぱいあったので。

これからは制作者としてだけではなく、プレイヤーとしてもフリーゲーム業界に深く関わっていけたらなーと思います。


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