見出し画像

どこか自分の絵が素人っぽくなる……~垢ぬけない絵から脱却する方法~

こんばんは。
立ち絵を書く際「斜め向き」「正面」を描くわけですよね。

その斜めと正面をまったく同じ人物のように見えるように描くのってかなり難易度高いんですよ(この話よくするんですが)

今回は「似ねー! なんか別人というかパチモンになるー!」の例を
画像付きでご紹介したいと思います。

登場してもらうのはTwitterやnoteのアイコンになっているおなじみのキャラ。カナリアちゃんです。

←がベース →がその正面(ビフォー)

キャプチャ


正面の顔がなんか違う……。

どことなく素人感がする……。

絶妙に可愛くもない……。

そう思いません? 

作者としての目線ではなんか違うんですよ……。

でも脳死で描いてると何が違うのかよくわからなくて、苦労するわけです。

今回はこれをリメイクしました。それがこちら。

アフター

キャプチャ

知性が戻ったというか、魂入った感じがしますね。

・きったねえ線画を直しましたです
・腕も「蚊に刺されてかゆいのかな?」って感じのポーズを修正(ヤメナサイ)

ほぼポーズもベースも同じだけどクオリティにかなりの差があるように見えるのは、絵が1ミリ単位の作業だという証拠なんです。

1ミリにこだわるかどうかが「垢ぬけない絵」と「プロっぽい絵」の違いだと思ってます。

絵の描き方がわからないと、どうしてもディティールがつめられず、大枠で絵を描きがち。プロは本当に細かく細かく修正する「目」を持っています。

なので絵は細い線で描くほど玄人っぽく見えます。これは本当に。
(それが可愛いに繋がるかは別)

塗りで魅せるエロゲの立ち絵はほとんどが細い線がで描かれているので、一応はそれにならっている形ですね。作風によっても変わってくるのでそこは臨機応変にと言ったところ。

細い線で絵を描くのは難しい

あれ……? 細い線で線画をしたら

「ラフの時よりも可愛くなくなった……」

こういう経験。絵を描いてる人なら、あるあるだと思います。

それは当然のことで、1ミリ単位のズレから起きてくるイメージの違いです。その数ミリが手とか服とかならまだしも、大事な部分である「顔」で起きるとガラリとイメージは変わってきます。

今一度3つを並べてみましょう。

画像4

良くなったと思いたいですが、正直前のほうが良かったということも絵のリメイクしていると少なくありません。

ただやはり線画は細く描いたほうが「それっぽく」なることがわかります。

画像2

このへんとかは顕著ですね。

一応←の腕も資料見て描いたんですよ。↓

画像9

よく見ると元の画像も顔を隠すと腕かいてるようにしか見えない気が……。ポーズ選びも大事ですね……。

脇なんかもちょっとこだわるだけでかなり進化しましたよ。

画像5

画像6

(注)この子は14歳です。変な目で見ることは許されません

別に上手くなったわけではない

一応捕捉しておきます。
上のビフォーアフターはリメイクの前後で技術的に上手くなったように見えますが、別にこれは上手くなっているわけではないです。そもそも普段絵をまったく描かないのに突然上手くなるわけもなく。

単純に資料探し、時間をかける、丁寧に、この3つが出来たかどうかなんですよね。

イラストレーターのさいとうなおきさんも言っていますが

「デッサンは描くことではなく、見ること」

なので極論絵は描かなくても「目」を鍛えれば上手くなれます。
自分もこの5年間まったく絵なんて描いてませんから。せいぜい最初の2ヶ月模写を頑張ったぐらいです。絵歴1年もないでしょうし、描いた枚数なんて100枚もありません。

絵はモチベーションが特に大きく作用するものだと思っていて、100%の実力を出すためにはやはり「資料」と「やる気」は必要です。

逆に言えば、それさえあれば誰でも絵はそれなりのものが描けると思います。(それが難しいと言えばそうなんですが)

リメイクの技なんかについてはさいとうなおきさんがたくさん動画を出していて参考になるのでそちらのリンクを張っておきます。

見ていると「やっぱりプロは色んなこと考えて絵を描いているんだなー」ということがよくわかりますよ。

では、ここまで読んでいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?