フリーゲームの一番難しいところは音楽演出にある
と、自分では思ってます。
多分これだけではタイトルの意味がよくわからない人も多いでしょう。
フリーゲームをやっているとよく起こる現象なんですが、音楽とシナリオの噛み合いが悪い時があります。
そしてそれは自分のゲームを作っている時でも当然起こりました。
音楽をフリー素材で持ってくる場合、どうしてもシナリオが音楽に引っ張られる形になり、結果BGMだけが盛り上がっている不自然な状態に。
「どれぐらいこのBGMを継続すればいいのか」問題
これもスクリプトする際に発生して、ずーっと同じ日常系BGMが流れて居たりすると展開に進歩がないのかな、という冗長感が生まれたりもする。
シナリオの面白さ以前に、この音楽演出のむずかしさがフリーゲームをプレイする上で一番気になる項目でした。
今までプレイしてきたフリーゲーム、および同人ゲームの中で「この作品は良い雰囲気だなぁ」という評価が出来たゲームは悉くこのBGMとシナリオの噛み合いが上手くハマっている作品ばかりです。
絵が良くて面白い作品は早々ない
これはフリー故に仕方ないんですが、厳しい意見として「絵の素材」が圧倒的に足りていない作品は多いです。なのでシナリオの味付けが薄くなりがち。でも絵は「入りたくなる玄関」という意味では重要ですが、実際にそれが良作へとつながるかと言えば結構シビアなところです。
エロゲなんかでは絵でごまかした作品を「画集」と言って揶揄することもありますからね。
結局魅力的なキャラというのをシナリオで描かないと、表面的に可愛いだけのお人形さんが完成するだけになってしまう。
エロゲにしても、「この作品は絵がいいから今回も買おう」ってことは自分はありません。「この作品は絵描きとシナリオライターのコンビが好きだから買おう」です。
具体的にこの作品は晴らしかった、というのを上げると同人サークルLeadさんの『君の在り処』。
この作品は当時めちゃくちゃハマって、人のために絶対に絵を描かないという自分が珍しくファンアートを描いたほどです。
君の在り処という作品のなにが良いのか?
作品のレビューはすでに済んでいるので割愛させてもらい、本質的な部分を言うと、やはり音楽演出です。
この作品は音楽とシナリオの噛み合わせが抜群に良い。
サークルの代表さんと実際にスカイプで話したことがあるんですが、この作品でシナリオを書いたのが初めてらしく、一体どうやってこの「音楽とシナリオの噛み合わせ」問題を解決したのかはわかりません。
こちらで体験版をDL出来るので、ぜひプレイしてみてください。
おそらく「いや、音楽だけ良くてもダメでしょ」と言う意見もあると思います。長くなったので、さらに掘り下げた記事は次で書きます。
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