眩しいひと


私の気持ちの備忘録として剣持刀也さんについて書こうと思う。

剣持刀也、彼はにじさんじ所属バーチャルライバー、VTuberである。

16歳の高校2年生。剣道部所属の隠れまじめ系男子。普段は周りと合わせてじゃれているがダメな時はダメという。以前から他の人の配信を見るのが好きで、その憧れから始めた。練習のしすぎで怪我が絶えないので、常に救急セットを所持している。

にじさんじ公式サイトより

一言で言うと彼は憧れだ。

別に彼みたいな人間になりたいとか、そういう憧れではなくって。でも彼みたいに生きてみたいと思う。
彼は未来を、前を向いてこれがしたいね、あれができたらいいねと話す。後ろを振り向いたとしてもああいい思い出だったなって思ってから前を向くだろう。きっと。
何度も過去を振り返り、後ろを向きながら生きる私は彼にどうしようもなく憧れたのだ。

出会いは3年前ぐらいに見た二次創作のMMDか、マシュマロをさばいている配信の切り抜きだった気がする。もうちゃんと覚えていない。
その頃は歌い手界隈を追っていた。今もだが。
突然にじさんじの切り抜きがちょくちょくようつべのおすすめに出てくるようになった。
それでずっと気になっていたのだが、切り抜きや配信を見る勇気は起きず、とりあえずニコ動やpixivで二次創作を見始めた。
そのあと気になった切り抜きや歌ってみたをちらちら見た。そんな感じでだらだらなんとなく気になるな〜の状態を引きずっていた。

今から2年前ぐらいだろうか、おすすめにでてきたローションカーリングを見てにじさんじの沼に足を突っ込んだ。男共がわちゃわちゃ滑っているのが昭和のバラエティ番組みたいで滑稽でシンプルに面白かったのだ。そこでしっかりと剣持刀也という人間を認識した。理由は単純で企画に参加していた方の中でもコメント欄でたくさん言及されていたからだ。
そのうち剣持刀也さんを中心としてにじさんじの切り抜きや歌ってみたも再生数の多いものをちょっとずつ見るようになった。

私が感じた剣持刀也について

切り抜きを見始めて感じたこと。
剣持刀也さんの第一印象はリスナーとバチバチやってるなあ、である。
第二印象は彼は弁が立つ人間、である。
彼はとにかく思考の言語化が上手い。そして早い。出てくる語彙が多い。ずっと話していても話が尽きない。話が尽きない程様々な経験を持ち、ひとつの話を掘り下げられるほど知識を持つ人だ。
彼がわからない言葉はすぐ辞書を引くと話していてとても納得した。辞書引くのって大事だよなあ。やっぱり。

私もわからない言葉があれば辞書やGoogleですぐ調べる癖はついているけど、私にはそんなにポンポンと言葉を出すことはできない。そもそも人生の深さが違う。すごい。
私は自分の考えを言葉にすることを楽しいと思う人間であった。しかし言語化は下手だし話が面白くないため、私にできないものを持った彼はとても眩しかった。

話が面白い、たったそれだけで彼に興味が湧いた。1時間ぐらいしか集中は続かないけど配信を見てみようかなと思い始めた。
1年半前ぐらいから彼の配信はだいたいリアタイするようになった。

FANTASIAの2日目を見た。金欠だったので両日は買えなかった。眩しくて、楽しくて。彼のライバーカメラを買った。金欠だったのに。彼らが歌う曲を覚えて馬鹿みたいにしばらくカラオケに週3以上通った。もうにじさんじ沼にずぶずぶだった。

2022年の歌謡祭を3日間見た。3日間彼はステージに立った。卯月コウさんとのシネマで泣いた。ヲタクの幻覚だろう。この選曲はずるい。

咎人で大不正解は大正解だった。

二人が背中合わせとか。控えめに言っても最高だった。涙が出た。伝説だった。少し前まではベッドの上で真っ暗な中見ていたけど、飛び起きて、呆然と聴いていた。汗と手足の震えと涙が止まらなかった。
叶さんとシリウス、夢かと思った。だいぶ記憶が飛んでいる。3度もVtLを歌う彼はにこにこ笑っていた。私はべしゃべしゃだった。

虚空大戦を見た。眩しくて、泣いた。ダヨーたちがわいいし。面白いし。選曲で死んでは生き返る。

そして咎人が二人で、3Dで、ステージに、立っている。

なんてことだ。こんな、こんなのをリアタイで見れるなんて。ああ、よかった。ボロ泣きだった。
プリキュアがんばれ〜新衣装。涙が引っ込んだ。びっくりした。

ニコ生でSYMPHONIAの1日目だけ見た。両日は買えなかった。
にじフェスの1日目入場券が当たり、ガーデンステージ横のトイレ横のスペースで座り込んで見た。
ビッグサイトのフリーWi-Fiは弱かった。画面はガビガビでほぼモザイクだった。高熱のときに見る夢のようだった。2分毎に画面も音楽も止まり、ぐるぐるしていた。

しかし画面は止まってもイヤホンから鮮明に音楽が聞こえることもあった。それだけは確かで、聞きながら静かに泣いた。途中で相互さんに会い涙をこらえて話した。
やっぱり咎人はお互いを向き合ったあとに正面を向いて会場を見て歌う。やはり彼らは最高だった。
ガーデンステージから聞こえる歌うま選手権のじょいふるがかすかに聞こえていた。



そんなこんなで現在は公式番組はたまに見る程度であるが気になるライバーさんのライブやイベントはだいたい見る。グッズは買えるときにほしいのだけ買う。企業コラボがあればできる限り参加する。剣持刀也さんを中心ににじさんじをゆるく追っている。

めちゃめちゃ推しというほどではないが好き。追っていたい。そんな気持ちから剣持刀也さんを追っている。
出会ってから3年が経ち、私は彼の年齢を追い越した。彼の年齢はあいも変わらず止まったままだ。
だが彼の行動は止まらない。止まない。前へ進む。
彼はいままでも今もこれからも私の憧れで、眩しいひとだ。


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