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2023年8月まとめ

お出かけとか

①河原で陶芸

久しぶりに夫と家で粘土をコネコネして遊びました。我が家は窯が無いので、焼くときは近所の河原で七輪や焚き火台を使って焼いています。
陶芸は本格的にやっているのではなく、なんとなく手を動かして外で火を見てボーっとする時間を作るのが大きな目的のため、作品は土人形とか小皿とかそういう緩いものが多いです。ただし窯で焼いてないので、かなりの確率で焼成中に割れます...。これは試行錯誤中なのでなんとかしたいところ。
外に出て焚き火をしながら軽食をつまんだり夕陽を眺めたりしているだけで、結構リフレッシュできて楽しいです。

ゼルダの伝説の女神像を作ろうと試みましたが、この後炭の中に入れたら割れました...。



②山本二三展

山本二三さんの訃報ニュースを見て、そんなすごい背景作画の人が居たんだ!と思って調べたところ、ちょうど開催中の展覧会があったので行ってきました。
開催場所自体は小さい建物なのに、予想以上に作品がたくさん並べてあり、どれも近くでしっかりと見ることができて良かったです。
どれも端から端まで細部にわたって作画のこだわりが感じられる素晴らしい作品ばかりで、見ていて心地よい緊張感がありました。
その中でも特にもののけ姫と火垂るの墓の背景は頭ひとつ抜けて迫力があり、今回見ることが出来て本当によかったです。
背景ってその作品の世界を作る、とても重要な役割を担っているんだなぁと実感しました。


食べたものとか

① 魯肉飯ブーム

1回目。
2回目。

たまたま入った台湾料理屋さんの魯肉飯がとても自分好みの味だったため、1ヶ月で2回食べに行きました。台湾料理大好き。もうすでにまた行きたいです。

②巨大フルーツみつ豆缶

夫婦揃ってみつ豆缶が好きです。
業務用スーパーで見かけて、興味本位でつい購入してしまいました。
iwakiのガラスボウルに入れて冷蔵庫に入れておくと、朝ごはんやおやつの時などに好きな量をすくって食べることが出来て幸せです。
同じく業務用スーパーで購入したクレープ生地も使って、浮かれた夏休み朝ごはんをしたりもしていました。大人2人の気ままな生活のため、連休に入るとこういうちょっと浮かれたことをしたくなります。



③ドラゴンフルーツ

知人からドラゴンフルーツをいただきました。
実は人生初のドラゴンフルーツで、見た目とか色合いにビビり倒してましたが、食べたら案外優しい味で美味しかったです。
夫は謎のスイッチが入ったらしく、翌週我が家にドラゴンフルーツの苗が2株届きました。(夫は果樹栽培が趣味で、興味を持った果物の苗をすぐ買ってきます。)
今のところただのサボテンって感じですが、いつか家で採れたドラゴンフルーツが食べられる日を心待ちにしています。

④釣ったお魚で晩御飯

夫とハゼ釣りに出かけたので、ハゼの唐揚げを作りました。最近、唐揚げは長谷川あかりさんのレシピで作ってるんですが、魚の唐揚げもちゃんと美味しくできました。
あとはクロダイの稚魚とニベも釣れたため、汁物にしました。魚を汁物にする時は特に出汁を入れなくても魚自体の旨みでとても美味しくできるので嬉しいです。
ハゼはまだ8月とあってサイズは小さめだったので、唐揚げにしないサイズのものは全て焼き干しにして保存しました。焼き干しは手間はかかりますが、長期保存可能なのと、ちょっと家で呑む時に炙っておつまみにするのが丁度良くて毎年この時期に作っています。煮干しみたいに出汁を取っても美味しいです。


買ったものとか

①ロンシャン ル・プリアージュ シティ

ずっと気になっていたロンシャンのバッグをついに購入しました!
シティかオリジナルかすっごく悩んだんですが、持った時の形が崩れると嫌だなという気持ちがあってシティにしました。オールブラックの本体に、ジッパーの持ち手がアクセントになっていてとても可愛いです。
通勤バッグとして使っているんですが、軽いバッグの快適さを知ってしまったのでもう今後は他のバッグに戻れない予感がすごいです。ロンシャン最高。



②ヴィンテージのがま口ポーチ

ポーチ大好き芸人のため、一目惚れしたポーチをホイホイ買いがちです。
今回購入したものはドイツの伝統刺繍があしらわれたヴィンテージのポーチで、刺繍の細かさにうっとりしてしまいます。
今のところ常備薬入れとして通勤バッグに入れていますが、取り出すたびにテンションが上がってとても良いです。


③ARTIDA OUD パヴェサークルスタッキングシングルピアス

画像は公式HPより

宝石が好きなので、石付きのアクセサリーも大好きです。前から可愛いなと思ってチェックしていたブランドのARTIDA OUDでピアスを購入しました。6月生まれなので誕生石のムーンストーンを選びました。
スタッキングタイプのため、ダイヤのパヴェサークルと一緒につければ華やかに、ムーンストーン単体でつければシンプルで上品な印象になります。1つのピアスで2パターンで楽しめるのが嬉しいです。


本とか映像とか

①絹田村子「数学であそぼ」

10巻の発売記念で1〜3巻無料の広告をたまたま見かけ、そういえばこの人のさんすくみという漫画を前に読んで面白かったんだよな〜と思って読んでみました。
私はど文系の人間で、主人公達が取り組んでいる数学のことは全く分かりません。それでも登場人物たちの性格や掛け合いが面白くて、10巻まで購入して一気読みしてしまいました。
「動物のお医者さん」とか「天才柳沢教授の生活」とかの作品が好きな人はこの漫画も好きだと思います。
学問に苦しめられることはありつつも、やっぱり勉強って楽しいものだよなぁと自分の学生時代も思い出しました。


②映画「君たちはどう生きるか」

話題のジブリの新作を観に行ってきました。
宣伝一切なしなのと、評価もざっと調べたところ好き嫌いが分かれている印象だったので、自分にはどうかな?と思いましたが私は観に行って良かったです。
今回、映画の感想は他の人の感想を見る前に書くと決めていました。この作品は宮崎駿監督自身の生い立ちとかこれまでの制作背景とかに絡めて解釈するレビューも多いと聞いてるんですが、とりあえず自分は作品単体の物語の感想としてまとめたので、もしかしたらズレてるところも多いかもしれません。


個人的に、今回の作品はどんな物語かと言われると、眞人さんが自分の世界を捉え直して、どう構築していくかを決める物語かなと思いました。まさにタイトル通りなんですが。

作中で大叔父は、悪意がある現実世界でどう生きていくの?(=どう自分を守るの?)と問いながら、善意の世界の後継者として眞人さんを誘います。それに対して眞人さんは、悪意は自分の中にもあるものだと認めた上で、他者を拒絶して自分を守るのではなく、友達になる、つまり共に歩むように生きていきますと宣言します。

(余談ですが、この一見正しそうで綺麗なものを選ばずに泥臭い現実で生きていく道を選ぶというのが、漫画版のナウシカのラストと重なりました。今回は善意と悪意についての解釈と、現実か異世界どちらを選ぶのかという話でしたが、これってナウシカの光と闇についての解釈と、旧人類か新人類どちらを選ぶのかという話と少し似ているなと感じました。)

そう考えると、当初の眞人さんの視点では自分だけがお母さんを亡くしたことを引きずっていて、周りの大人達の振る舞いがすごく無神経で残酷に見えるんですが、見方を変えると、お父さんもナツコさんもおばあちゃん達も自分と同じく大事な人(妻、姉、仕えてたお嬢さま)を亡くした者同士であることに気付きます。
その喪失がある中で、お互いを受け入れて支え合って生きていこうとしている関係なんだと捉え直すことができるのではないでしょうか。

特に私は、眞人さんが母の面影をナツコさんに見たように、ナツコさんも眞人さんにお姉さんの面影を見ているのではと思いました。
そういう、人にはそれぞれ知らない傷があって、その中で懸命に生きているということを眞人さんが知るきっかけが、異世界でのキリコさんとの出会いなんだと思います。

自分の持つ傷に他者が気付かず(もしくは気付いていても触れず)にいることって、時にとても孤独に感じますし、周りの人に頼ることへのハードルが上がります。そうなると傷つかないようにどんどん自分の世界に閉じこもってしまいます。だからこそ、自分の周りの世界をどう捉えるかということが、自分の生き方に繋がっていくのだと思いました。

あとはこの作品で特に印象に残ったのがラストのヒミの台詞です。親を亡くした子供へのメッセージとして、私は今回のラストがとても好きです。
眞人さんは当初、ナツコさんに心を開くことはお母さんに取って代わることと思っていて、新しい家族を受け入れることに抵抗感があったのだと思います。
しかしヒミと友達になることで、「母」という立場以外の関係性をお母さんと築けたからこそ、ナツコさんに「母」のポジションを明け渡すことができたのだと思います。

そして火事に遭うと分かっていても、眞人さんを産む人生って素敵!といって現実世界に戻るヒミを見て、眞人さんはお母さんの人生と自分を肯定できるようになります。この流れが、個人的にはとてもグッと来ました。
ここのメッセージはこの作品の中の最大の善意なのではと感じます。
先ほどの捉え方の話と同じで、お母さんの人生も見方を変えると決して不幸ではなかったと知ることができると、優しくも力強いメッセージを与えてくれる作品だなと思いました。

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