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マルジナリアオリシ「記念船のヘマトフィリア」

両都市の邂逅を祝し、桜の紋が鮮やかな記念船が霧の帝都へと向かう。
甲板には一人の「大使」とその御付き。
口元から紅が零れるのを気にもせず。
やがて船は、塔と塔の中心へ―――

 セッション告知用に作成した銀剣のステラナイツのオリジナルシナリオセッティングです。ワールドセッテイングは「霧と桜のマルジナリア」を使用します。

本作は「どらこにあん」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『銀剣のステラナイツ』の二次創作です。
(C)Fuyu Takizato / Draconian
(C)KADOKAWA

このシナリオセッティングの構成

 初マルジナリアを目いっぱい楽しみたい!その一心で作成しました。どんな設定もやり易いように作成したつもりなので、ぜひ専用物語・シチュエーション表をご活用ください!

▼導入

 「桜の帝都」と「霧の帝都」、2つの都が邂逅して5年。天頂の都市より降りてくる飛空船は文化交流の象徴となり、互いの都市は華々しい発展を続けている。この出会いを祝し、両都市は一年おきに「記念船」を造船し相手に贈る。「記念船」は各都市の趣向と技術を凝らしたものであり、名誉ある者が大使として乗船し引き渡すのが習わしだ。またこの贈船式の期間は全ての連絡船の使用料金が都市の特別予算で賄われ、帝民は無料で両都市を行き来することが出来る。一層人々の往来は盛んになり、もはや祭りの様相だ。人で溢れ、物で溢れ、帝民の顔にも笑顔が満ちる。考えてみれば、この祝祭こそ世界のフイナーレに相応しいのかもしれない―――

▼プロローグ

 桜花御所の奥深く、紫桜殿で世界の破滅を幻視するひとりの巫女。千里眼の力は平行宇宙の可能性まで見渡すが、視るのは決まって破滅の時ばかり。それははるか昔に桜の皇帝より独立した未来視(シミュレーター)の力によるものである。その力を宿した彼女の血は「メモリィズ血漿型」の精製原料のひとつであるため、普段は紫桜殿に籠りきりの生活だ。ところが明日は、大使として「記念船」に乗ることになってしまった。それも皇帝直々の采配だという。皇帝の意図を掴みきれないまま、彼女は港へと向かうことになる。

▼第一章

▼合奏(アンサンブル)

世界の自死を認めぬ同胞たる騎士たち、そして異界の騎士たちよ。
ディセンション/アセンションが破滅の決意を下したようです。彼女は平行宇宙の可能性を走査し、破滅の回避は不可能だと断じました。桜と霧が最も交わるこの時こそが幕引きに最もふさわしいと考えています。
騎士たちよ、頼れるのはあなた方のみです。

▼第二章

▼幕間

記念船が霧の帝都に辿り着くことはなかった、「次元の柱」の舞台化に飲み込まれたからだ。ステラナイト達は塔のさらに上、不可視の螺旋階段を登っていく。

▼迎撃戦(ステラバトル)

正しき終わりを、否定せよ。
討伐の暁には紋船(アヤブネ)の勲章が授与される。

▼カーテンコール

あなた達の尽力により今回の終わりは防がれた。それぞれの都に戻り日常を再開するのだろう。次元の柱に漂う記念船の残骸では、巫女が息を引き取ろうとしている。彼女はもう、破滅の未来を見ずに済むだろう。

▼オリジナル舞台表

セッション時に使用したオリジナル舞台表です。慣れてるメンバーが揃っていたので強めに設定しています。

御用船舞台表


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