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寿司は美味しい

魚が苦手な子供であった。

親戚の集まりというと、慶事だろうが弔事だろうが、圧倒的に寿司の出前が多い。
昼ならラーメンやらカツ丼やらを取ることもあったが、あれらでは長時間の宴会を繋げないのである。

玉子とかっぱ巻、甘い穴子を片付けると、後はガリをしゃぶって時間を稼ぐ。
一人前ずつの器の時は、残りを親か従兄弟らに押し付ける。
少し成長すると、鮪とサーモンといくらも挑戦できるようになった。
しばし、そこで長い打ち止め期に入る。

ネタに多少の好き嫌いは残るが、流石に今では、寿司も楽しめる大人である。飲み込むのも無理なモノは、普通の寿司ではまず無い。
回らない、時価の寿司を知人が奢ってくれる約束になっているのだが、コロナの外出自粛の後、4年うやむやになっている。
そろそろ、ぶん殴ってでも思い出させねばならない。

大きい病院に年寄りを連れて行くと、朝イチで出ても帰りは昼だ。 
いつからか、帰りに回転寿司に寄るのが恒例となった。
免許を返納して、自力ではなかなか行かれない年寄りにご褒美である。
寿司をエサに病院。
こんなことすると、歳を取ることは子供に還ることなのだなぁ、と考える。

一人で外食となると、ついついラーメンかカツ丼になる。
一人でゆっくり肉を焼いたり、回ってくる寿司を待つことができないせっかちである。

魚嫌いの自分が寿司を克服できたのは、
会話を楽しみながらゆったり食事をするような、オトナになれたからかもしれない。

推しは、JAタウンの公式応援大使である。
先日公開の動画では、ちらし寿司を盛り付けていた。
いつか何処か海沿いのロケで、魚を捕って寿司を握ったり、しちゃうかもしれない。


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