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歯医者

歯ぎしりのことを、以前に書いた。

おそらく、子供の頃から食いしばる癖があったのだろう。思春期には、前歯が斜めになっていた。
仕事が行き詰まると顎が痛くなるし、埋めてもらった前歯が欠けたりする。
当方の前歯は、オリンピック周期でオーバーホールを経てきている。


四十路になった頃からか、左上に一箇所、どうしても食べ物が挟まる場所がある。
叉焼も、葱も、ほうれん草も。
まんま、山岡家テイクアウトである。

歯磨きは嫌いじゃない。
ぼーっと考え事をしていると、結構な時間洗面所に佇んでいたりする。
磨き過ぎで、逆に良くないのかもしれない。


今でこそ、予防歯科医療だの何だのと、怖くなく、痛くない診察が増えているようだが、
40年前の田舎の歯医者なんて、嫌がる子供を縛り上げて歯を削るような所しかなかった(イメージです)。
歯科検診に行ってきやがれの紙を担任に渡される時の絶望感たるや、未だに鮮明である。

未だに歯医者に行くと、歯を食いしばれない分、手を握り締める自分に気づく。
三つ子の魂百まで、とはよく言ったものである。
痛いことをされるわけではない。
ただのクリーニングだし、非常に気持ちいい。
にもかかわらず、終わるとぐったり、勝手に疲れている。
とても優しく、丁寧に処置していただいているのに、誠に申し訳ない。

最近の胃カメラは、昔よりずいぶん楽になったと聞く。
歯医者も全身麻酔にしてくれないかな。

もしくは推しの配信を流していてくれたら、耐えられるような気がするのである。


☆ヘッダーお借りしました。ありがとうございます。

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