陰の者には服屋がつらい話

はじめに言っておく。服屋の店員さんがこのnoteを見てしまったらごめんなさい。
本当にごめんなさい。すみません。マジでごめんなさい。はい。


私は陰の者である。
陰の者ではあるのだが、オシャレには興味があるので、時間があればフラ〜っと服屋に入る。
しかし服屋が苦手だ。

よくある駅ビルやPARCOの中に入っているような服屋が苦手である。
なぜなら入った瞬間に感じる追尾式の熱いレーザービームのような視線、
ただ純粋に、落ち着いて服をみたいだけなのに、背後を金魚のフンのようにくっついてくる店員、
「良かったらお手に取ってご覧くっださーい」「試着できますのでご遠慮なくお声がけくっださーい」と至極当たり前の言葉、
ちらっとその洋服を見ただけなのに「こちら伸縮性があって、大変着心地のよい素材になっておりま〜す」と聞いてないよ!のオンパレード

洋服を見るのが好きなのに服屋に行くのがつらい。

それゆえに私は対策を取ったこともあった。
これまでに取った対策は3つある。

第一に、金魚のフンを走って撒く作戦である。
実際に店の中を走った。
しかし金魚のフンは後ろにペッタリ張り付いてくる。
私は怖くなって走って店を後にした。

第二にヘッドホンノリノリ作戦である。
ヘッドホンでノリノリに音楽を聞いていてはさすがに話しかけて来ないだろうと思った。
しかし甘かった。彼女たちはそんなことお構い無しに、「ごゆっくりご覧くっださーい」と言ってくるのである。
怖くなって私は店を後にした。

第三にシンプルに無視をしてみた。
だがしかし、彼女たちは歴戦の勇士である。陰キャの無視など全く響かない。無視をしても「こちらかわいいですよね〜、私も実はオレンジ持ってて〜ツラツラ」
最強だ。
怖くなって私は店を後にした。

お店の店員さんには大変申し訳ない気持ちを抱きながらも、そんなに話しかけて来られてはかわいい洋服たちも霞んで見えてきてしまう。
買いたい物も買いにくくなってしまう。
と何とか避ける方法はないか模索している。

話しかけたかったら話しかけるのでどうか、どうか、陰キャを無視してはくれないだろうか。ゆっくり服を見させてはくれないだろうか。

だからユニクロとか古着屋とか話しかけてこない服屋が落ち着くんだろうな〜と思う。

おわり。


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