見出し画像

感想 映画 『スタンド・バイ・ミー』

(1986年/アメリカ/青春映画)

4人の少年たちが線路の上をひた歩く姿が印象的な映画。
それぞれが家庭環境に問題を抱えていて不思議と仲間のように集まっていた。

列車にひかれたという遺体を自分たちで見つけだして有名人になろうという計画。
こんな後ろ暗い目的に彼らを向かわせるのは何だろうと思いながら見ていた。

主人公は兄を亡くした気持ちを引きづったままでいる。両親は優秀な兄をつよく愛し、その分失った悲しみから立ち直れずにいる。そんな両親の様子を見て、自分は愛されていないんじゃないかという気持ちを抱えている。

友人のクリス少年は見た目も不良だが、賢く仲間をまとめることができる。
テディ少年は父親から虐待されたが、それでも尊敬している。
バーン少年は太っててノロマとのこと。

死体を探しに行く道中の少年たちの感情の機微がとても細かく描写されていたのが良かった。
強い感情の発露や細かなイラつき、落ち着いてからあやまるなどの心の動き。

冒険っぽいシーンのあと、いい曲が流れながらひたすら歩くのはそれだけで見ていられるね。

12歳のころのような友達はもうできないって締め方にはちょっと寂しくなったよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?