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感想 映画 『ドリーム』

(2016年/アメリカ/伝記映画)

今より黒人差別も女性差別も色濃かった1961年のアメリカが舞台。
NASAで計算手として働く黒人女性たちが主人公。

面倒な仕事を乱雑に任され、コーヒーポッドは白人用と黒人用で分けられ、また建物の中に黒人用のトイレがないなど当時あった差別が描写されている。

Fortranというプログラミング言語が出てきたのは、いちプログラマーとしては面白かった。
イノベーションの誕生は既存の価値観の展開には寄与する。
作中ではあくまで主人公たちの頑張りによって良い方向に向かったと読み取れるが、差別はイノベーションにより解決されるとも解釈できる。希望があるような感じ。

印象的だったのは、黒人女性の主人公に、これまで差別をしてきた白人女性が「偏見はないわ」と声をかけたときの返し。
「わかるわ、そう思い込んでいるということは」
という一言。

難しい問題だね。

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