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休職して、復職して、いま全然死にたいわ

2月の終わり、私は休職した。去年の暮れぐらいから、うっすらと仕事が忙しい時期が続き、多少の無理はみんなしているもんだし、私も別に無理できていたから、そのまま何も考えずに働いていた。

日曜日の朝、目が覚めてからずっと泣いていた。月曜日からの仕事が憂鬱でとか、そういうことじゃなくて、もっと大きいものがつらくて嫌になって泣き続けた。泣きながらパソコンと向き合って仕事してた。

「こんな生活を続けるくらいなら死んだほうがマシだ」という気持ちに久しぶりに襲われて、ちょっと懐かしさすらあった。こんな大人になっても、まだこの感情に負ける日が残されていたなんて思ってなかった。

だけど、私が唯一大人になったところがあったとするならば、すごい速さでメンタルクリニックを予約して、月曜日の仕事終わりには受診して、火曜日には上司に相談していたことだと思う。

あとあと人事から「よくそんな早く、ちゃんと病院へ行こうと思ったね」と言われたけれど、たぶん私は平均よりもこういう気持ちになった経験が多いから、今回の「ヤバさ度合い」がなんとなくわかったり、ある程度の対処法が頭の中にあった。

だけど、死にたいと思ったのに、ちゃんと病院へ行ったり休もうとしたりした自分に少しだけ驚いた。多少は自分の人生に責任を感じているんだなと思ったし、私は生きたいんだなとも思った。

仕事を休んでいる間、ずっと罪悪感や背徳感みたいなものを感じていた。平日に外へ出ても「この人たちはみんな仕事をしているんだ」と思ってしまう。かと言って、家で腐っていても、本当にどんどんメンタルが壊れていく。

それから1ヶ月半近く休み、2週間前から仕事に復帰した。最初は時短勤務で、今日から通常通り働くことになったんだけど、今日時点の感想としては「全然死にたい」です。

たぶんだけど、休職中にあんまりうまく休めてなかったんだと思う。だって、想像してほしいんだけど、毎日している仕事を急に止めて、「休むこと」に専念してください! と言われて、上手に休める人ってどれくらいいるんだろう。

しかも致命的な私の欠点は、お金がないことだった。貯金もないし(なんでそんな状況で休職したのかは謎だけど限界だった)、当たり前だけど休職中は給料が発生しないので、休職〜2ヶ月後くらいまでは金欠必須だと思っておいたほうが良い。

お金はないけど、時間はある。時間はあるが、余計なことばかり考えてしまっては休まらない。やることもないけど、部屋の中で腐ってもいられない。だけど外に出ると、他の人の姿を見て落ち込む。

休むのって大変なんだな。休み方ってわかんないな。仕事があってこそ、はじめて「休み」って成立するんだな。と、結局私は余計なことばっかり考えて疲れていた。ていうか今も疲れてる。

休み中、少し気分が軽くなった部分もあったし、翌日のことを何も考えずに眠れるのはすごく嬉しかった。

だけど、それでも今は全然死にたくてびっくりする。大丈夫、本当に死んだりはしないけど、希死念慮との向き合い方を考えたくてこうやって文章を書いてるから。

こういう時、本当に死にてーって思うけど、死ぬ気がないのに死にたいって言うのは愚かだから、なんとか自分の気持ちを立て直したい。

ちょうど今、これとは全然関係ない件で母から連絡が来て、自分の子どもがこんな情けない姿で泣き言をほざいていると思ったら、申し訳なくなって本当に泣きたくなる。

とりあえず、しばらくは今の仕事をがんばってみる。だけど無理になったら無理はしない、ていうか無理になるまで無理をしない。そして、退勤したらSlackの通知はオフにする。あと、休日も通知はオフ。他人の退勤時間は気にしない。

こういう、些細だけど超重要なことを守りながら少しだけ前よりも改善したと信じて、なんとか、とりあえず明日だけでも生きる。そうやって、死ぬまで生きられたら一番良い。


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