こんなどうでもいいことに時間使ってないでしっかり生きよう

妄想はしばしば現実に起こる。
それは現実に起こり得る事柄であるからこそ起こる、という訳でもない。
本当に風が吹けば桶屋が儲かるし、一羽の蝶の羽ばたきがあるところでトルネードを引き起こしてしまう。
物理法則に準拠している妄想である以上、それは起こるのである。

物理法則は宇宙の自然言語であり、数学は文法だ。
別に数学が発達しなかったからといって植物の葉がおかしな付き方をする訳でもないし雪の結晶がいきなり生物の形をとるなんてことも無い。
そのような形をとることが出来るのは正しく妄想の中だけなのだ。

ただそうすると厄介な問題に直面する。
生物の全ての行動が物理法則に基づいていた場合だ。
"妄想する"という行為が「脳のあれやこれの反応によって引き起こされる」とされた場合、結局は原子の動きによって引き起こされており、[生き物の形をした雪の結晶]というものも物理法則から生まれ出でるものに含有されるのではないか?
世界、いや宇宙の働きによってそこに存在が許されたのならば事実として現実に存在してもおかしくないはずなのではないか?
電極が繋がった脳が浮いている水槽も
「お疲れ様でした」と死後目覚めるカプセルも
実は本当にそう考える個人にはそのような未来が与えられるのではないか?
宇宙の形はドーナツ型などではなく不定形で人間には認識出来ないようになっている。
実はそうなのではないか、

妄想が現実世界に影響を与えられるなら、それは可能性の氾濫として未曾有の災害を齎す。
いつしか物理法則の基盤が崩れて混沌の時代が来る。

そうなる前に願うことは一眠りなのかな


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