行く雲、流るる水

何も考えることなく動いている刹那と日々が続いている。
ごく最近まで色々なものに惑わされ悩んでいた気がしなくもないけど。
何も考えずに動くだけの人形はもはや人間とは言えないただの動物の様ではあるが、これが思うより数倍楽だ。
誰にも心乱されることなく、何にも心乱されることなく、ただ自分が望むことだけをしているような生活。
見る人が見れば「それが成立するのがまず普通じゃない」と言うかもしれない。

小学生のいつだったかに将来は何になりたいか?という質問の記憶がある。
「普通のサラリーマンかプー太郎」
そう答えた。
結局"普通"なんてものは傍から見た尺度でしかなく大変失礼な答えであったことは暫く後に知ることになる。
しかし後者にはなれた。
何を目指すことも無く、何も努力することも無くなんとなく生きている。
たまになんとなく自分の現状を正当化出来るような程よい戯言を書いてみたりする。
小学生の頃にいくばくか抱いていた目標は達成されているらしい。

それが理由なのかはわからないがこの退屈な毎日には達成感のような満足感が付き纏っている。
恐らくこのぬるま湯の満足感は今後の人生において足を引っ張り続けるだろう。
これで十分満たされているから。

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