スペイン・国際学園都市サラマンカ~留学時代のエピソード~1 住居


サラマンカ大学は、13世紀創立、ローマ教皇が認定した四大大学のひとつです。他はボローニャ、パリ、オックスフォードです。

日本でスペイン語を習っていた先生から、「みゆきさんは、(大学生らが利用する)ホームスティじゃなくて、ピソに住むのがいいわよ」と言われ、現地に着いてから、住居を探しました。今、思えば、あんな遠い国なのに、良くやったものだ(無謀とも思えます)と我ながら感心してしまいます。(苦笑)

ホームステイは他の国でもそうですが、スペインでも評判が悪かったのですが(お湯がもったいないからと、長湯の日本人に対して、5分で出てくるようにと家族が見張ってる等の悪評を多く聞きました)、ロンドンやオーストラリアだと、在住外国人が収入欲しさに部屋を貸し出すことからの期待はずれやトラブル、アメリカだと、ひどい場合は部屋では無く、車庫だったなんて、うそのような話もありました。決して過去の話では無く、今も聞くケースもあるので、注意が必要です。ただ、素敵な家族に当たると、とってもラッキーでしょう。

このとき、私はスペイン女性3人とシェアし、9階建てピソ(マンション)のトップ階に住みました。

日本人は夜ゆったりとバスタブに浸かり眠りますが、そんな贅沢をしている国民は世界中を眺めても、どうやら私達だけのようで、朝でも、仕事終わりでも、サッとシャワーですます人達が多いです。

海外のお家にステイを招待されて、とてもとても大きな、ハイテクの豪邸だったり、街中の便利の良い超高層マンションだったりするのに、ゲストルームにバスタブが無くてシャワーだけの時は、ちょっとがっかりしてしまいます。

フランス、パリの凱旋門に近いホテルやイタリア、ベローナに滞在したとき、やたらバスルームだけ広かったのですが(のんびりとバスタブで旅の疲れを癒せました)、それが贅沢の象徴(ホテルのランク付け上位理由)でもありました。

サラマンカのピソ(マンション)のキッチンやバスは共同ですが、私の部屋だけ、とても広いバルコニー付きで、カモミールティーやミントティーを飲みながら、勉強の合間に夕陽をながめながら、ぼぉーと過ごしました。

パリの夕陽はピンク色に染まるときがあり綺麗ですが、サラマンカの夕陽はもう少しオレンジがかっていて、こちらも美しかったです。

基本、自炊をしていたのですが、(キッコーマンのお醤油や、スペイン製なのですがおせんべい、朝日新聞が買えました)、試験が近いときなど、近くに中華のお店があり時々ランチに訪れました。

大きな春巻きにかけるオレンジ色のソースが甘ったるくて最初はぎょっとしたのですが、意外になれるとやみつきになりました。

このコロナで、当分まだスペインには行けそうにはありませんが、サラマンカ大学の元教授、翻訳家といった現地の親しい友人がおり、次の機会には訪れたいです。もう高齢なので、心配です。(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?