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羊水検査

NIPT陽性の結果が出てから4日後、羊水検査のため一泊入院した。

午前中に入院してすぐにエコーで診てもらった。やはりNIPTの時と変わらず全身が浮腫んでいて、水に包まれたような状態。
しかし元気に動いていて、腕をにゅる〜と伸ばして指を「☝️」とやったりしていてすごく可愛かった。NIPTの時とは違う医師に診てもらったけど、「ほら、これがお目目」「手がめちゃくちゃ可愛い!」などと明るく診察してくれたので私も一緒になって笑うことができた。
エコーを何枚かもらえたのでベッドに戻ってからも愛おしい気持ちで眺めていた。

昼食を食べ、午後から羊水検査が始まった。すごく緊張していた。
複数の医師で一緒にエコーを見ながら慎重に針を刺すと言っていたので、処置室で医師と助産師看護師で6人くらいに囲まれていて、思ったより大掛かりで尚更緊張した。やはりそのくらいリスクがある検査なんだと改めて感じた。
誤って針が腸に刺さってしまうと大変なことになるので、腸の位置を上に上げるため、歯医者のように頭の方を下げる体制になった。
お腹を消毒してエコーで赤ちゃんの位置を確認しながら針を刺す位置を改めて確認し、ここら辺が良さそうと赤ちゃんの頭の斜め上の空間、私のおへその斜め左下あたりにものすごく長い針を力づくで刺した。注射器とかではなく本当に長い針を力づくで刺していて、イメージと違っていたのでびっくりした。胎盤を貫通して中の羊水を摂取しないといけないけど、胎盤の表面?で固くて針が滑ってしまうらしく医師が「う〜ん、滑っちゃうな〜」と言いながら5回くらい力づくで針を刺し直したのでかなり痛かった。羊水検査はちくっとするくらいだとネットで読んだけど、私の場合は結構痛いと感じた。
針を刺してからもなかなか羊水が瓶に入ってこなかったり、赤ちゃんが針の方に近づいていってしまうので医師がお腹の上からぐいぐい押して赤ちゃんを針から遠ざけていた。

何とか無事に終わった。「綺麗な羊水だよ〜」と言われて安心した。

針を刺したところがジンジンする感じがした。ベッドに戻らずしばらくは処置室でそのまま安静にとのことだった。
しばらくすると遺伝カウンセリングの医師が来てくれて横になったまま話をしていた。
私がNIPTの結果を聞いた日、私の他にも2組に結果を伝えたが、その2組とも21トリソミー陽性だったとのことで、何とも言えない気持ちになった。
羊水検査が思っていたよりも痛みがあったため、次回も受けるべきなのか聞くと、NIPTで陰性が確認できれば必要ない、ダウン症は9割がたたまたまなのでまだ若いし次も同じことになる可能性は低い、そんなことを言われた。30歳でダウン症の子が産まれることなんて珍しいですよねと聞いたらいるとのことだった。
NIPTの結果を親に話してどうだったかなど聞かれて、母は私以上にショックを受けていたことなど、いろいろと話していたら辛すぎて涙が出てきた。

ベッドに戻り、お腹が張るなどはなかったが、針を刺したところがジンジンしていてしんどかったのと疲れてしまったので少しだけ寝た。夕飯を食べて、シャワーを浴びる前に看護師さんに赤ちゃんの心音を確認してもらった。すごく大きい元気な心音が聞こえて安心した。

翌朝のエコーでも赤ちゃんは元気に動いていた。
昨日の羊水検査のときとは頭が逆の方にあって、こんなに動くんだ!と感動した。
医師から「今この子がお腹の中にいる時間を大事にしてほしい。妊娠中断するにしても後から思い返したときにその方がいいと思う。」と言われてこの子と一緒にいられる時間がおそらくあと少しで終わってしまうことを実感して泣いた。

出生前検査のみを大学病院で受け、次回は元々の産院での妊婦検診の予定だったが、産院の医師の雰囲気を聞かれて「冷たくはないがぶっきらぼうな感じ」と答えると、今はすごくセンシティブな時期だからそのままうちで検診してもいい、産院にはお手紙を書いておくからと言われたのでそうすることにした。


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