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子宮内胎児死亡

羊水検査から10日後、羊水検査を担当してくれた医師が妊婦健診を入れてくれたので大学病院での初めての妊婦健診に向かった。

NIPT後にエコーで見てもらった場所は妊婦さん以外もいる産婦人科だったけど、通常の妊婦健診は別の棟で行うようで、そちらのがエコーがよく見えるとのことだったので、初めてそちらへ入った。

待合室に大きなお腹を愛おしそうに撫でている妊婦さんがいて、順調なんだろうな、羨ましいなと泣きそうになった。

早速エコーで見てもらうと、いつもは赤ちゃんの体の形がよく分かるのにこの時はぐちゃぐちゃに写っていて、何がどの部分かよくわからなかった。嫌な予感がしていると、「うーん……もう心臓は動いてないかな…」と医師から言われた。

NIPT後に医師から胸に水が溜まっているから羊水検査の前後で心臓が止まってしまう可能性もあると言われていたので、青天の霹靂ということではなかったが、やっぱり涙が止まらなかった。

「頑張ったね。お母さんもう悩まなくていいよっていう赤ちゃんからのメッセージだと思う。」
この時泣きじゃくる私に医師からかけられた言葉が今でもかなり印象に残っている。
さらに泣いた。

「ダウン症の赤ちゃん…まあまだダウン症って確定したわけではないけど、ダウン症の赤ちゃんって実は75%くらいはお腹の中で亡くなっちゃうの。だから生まれてきてる赤ちゃんって実は結構すごいんだよ」
初めて聞いた。励ましなのか、今までのカウンセリングなどでは聞いたことがなかった話をしてくれた。

19週で後期流産となった。この日もエコー写真をもらったが、本当に今までのエコーとは違ってぼんやりしている。

この日は金曜だったがお腹の中に赤ちゃんをずっと残しておくと私の体の中に赤ちゃんの成分が流れてしまって危険だそうで、陣痛を起こして下から産む必要だあるので、週明け月曜日から一週間程度入院することが決まった。

この日は妹が病院まで迎えにきてくれて、お茶をして家まで送ってもらったが、妹が病院に向かう途中、運転しながら泣いてしまったらしいと後から母から聞いた。


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