unity1weekで僕があけたかったもの

この記事は自分の殻に閉じ籠もっていた人間が、初めて外の世界を見た愛と勇気の物語です。

2020年12月に開催された unity1week(Unity1週間ゲームジャム)に参加しました。unity1weekとは与えられたお題に沿って一週間でゲームを作って投稿するイベントです。それに参加した感想と作ったゲームについて書こうと思います。

はじめに

unity1weekの存在は前から知っていましたが、今まで参加したことはありませんでした。自分には関係ないと思っていたので。この世のあらゆるイベントは自分には関係ないものだと思っていました。

僕は今までに何かしらの企画やイベントに参加したことがありません。それもひとえに他人と関わるのが怖いから。誰かといると緊張してゲロ吐きそうになります。

ネット上においても同様で、掲示板に書き込んだりとか、誰かの投稿にコメントしたりなんて有り得ません。オンラインゲームをプレイしようものなら緊張してゲロ吐きそうになります。

どうにかなりたい。そんな思いでとりあえずネット上で他人と交流を始めようとして気がついたらunity1weekに参加してました。

作ったゲーム

僕は2年ほど前からUnityを触ってはいました。当時僕は化学者を夢見ていましたが、学生実験で大ポカをやらかして化学が嫌になったので、新たなる道のひとつとしてゲーム制作を学び始めました。
それまで有毒ガスと廃液の他に創作したことがなかった人間が初めて作り出したゲームがこれだ!!↓

https://unityroom.com/games/sunrise1week

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なにこれ。
僕がゲーム内で全ての説明を放棄したせいでこのような反応になったプレイヤーは多数いたかと思う。この場を借りて説明させていただく。

まず、今回のunity1weekのお題は「あける」、つまり夜が明けるのを待つゲームか?と、判断するのは早計である。適当に画面をクリックをすると、シーン上が明るくなっていき、徐々に見えなかったものが見えていく。
プレイヤーはゲームが進行していくにつれ、このゲームに隠された大いなる秘密を目撃する…。
なななんと!この場所は屋外ではなく、屋内だったのだ!夜明けは待つんじゃなくて自分であけるんだぜ!!!

…みたいなことがやりたかった。表現力の不足により、プレイヤーに伝わったかは不明。

このゲームは一種の自己表現でもあり、僕の精神世界が反映されている。暗い夜は自分の現状を表して、蛙と鳥は「井の中の蛙」や「籠の中の鳥」といったなんか引きこもりっぽい言葉を暗示したかった。歯車が動き始めて扉が開かれるのは僕の願望。そんな願いをゲームにぶちこんだらこうなった。

参加してみて

unity1weekの会場であるunityroomというゲームの投稿サイトには相互評価とかいうものがあり、誰が自分の作品を遊んだか、自分が誰の作品を遊んだかが分かるようになっているらしい。(設定で無効にもできるみたい)

なんというおせっかい。このような機能は直ちに無効化せねばなるまいと思い立ったが、折角なので自分のゲームを遊んでくれた人のゲームを見に行くことにした。

するとどうだろう、これが面白い!
どれもこれも個性的で、同じお題でもこれほどの違いがでるものなのか。
皆が思い思いにゲームを作っていて、その集合が混沌としたひとつの空間を構成している。

これって世界じゃん。
世界はこれほどまでに多彩で豊かだったのか。自分の見たいものだけを見て、それ以外のものは見ないようにしてきたから、そんなことにも気が付かなかった。

もはや誰の作品が神ゲーとかクソゲーとか、自分の作品がつまんねーとかはどうでもよくて、その世界の中に居られたことが嬉しかった。慢性的に感じていた疎外感が少し薄れるのを感じる。
ありがとうunity1week。ありがとう僕のゲームを遊んでくれた人達。
少しだけ、外の世界への扉が開いたような気がした。

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