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『「愉快な人生」を生きる』を読んで

著者の本は過去に一冊読んだことがあるが、今回はタイトルに惹かれて読んでみた。
著者は若いときに瀕死の事故を経験し、「老子」に出会い、その後「論語」「孫子」「仏教」などの東洋思想を学ぶ。そして、ひとつの結晶を発見し、それをひとことで集約すれば「愉快」というキーワードで現わせるということ。

“天が「かくあれ」と人間に求めているのは、愉快な人生と健全な社会である。”
愉快とは、欲望の暴走やエネルギーの浪費ではなく、明日への希望と、謙虚、感謝であるということ。

僕自身はどうも、“楽しく愉快に生きて行こう”という考えは、あまり人間の成長とはかけ離れているように思っていた。しかし、東洋思想から得られる「愉快」とはどんなものだろうと興味を持ったので読んでみた。

東洋思想の例を取り上げながら、心、生き方、利他、人間関係、仕事(定年前と定年後)など人生哲学がわかりやすくかかれている。
「いま、ここ、自分」の重要さを説きながら、計画的に生きることの大切さも教えてくれる為になる一冊だった。

40代、50代の努力次第で60代以降が充実したものになってくるかどうかが決まってくるとのこと。うーん、考えさせられます。

論語(儒教)、道教(老子)、孫子、などだけかとおもいきや仏教も勉強されていて時々でてくるのは面白い。しかし、個人的に仏教の捉え方が偏っているように思えた。仏教を死後(あの世)の宗教と書かれていたが、本来は生き方を説いた教えなのですが・・・


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